ついに・・・ついに映像化です。
34年の短い生涯の中で、私たちに衝撃を与えたSF作家、伊藤計劃。
この度、「ノイタミナ」によって彼の代表三作がアニメ映画化されることとなり、
ついに公開となりました!ワー!!
ということで、映像化される三作品を紹介していきたいと思います。
屍者の帝国
まず、10月2日。
最初に公開されたのが、「屍者の帝国」です。
執筆途中に亡くなり、それを盟友である円城塔が書き上げた二人の合作。
「死者蘇生技術」が発達し、
屍者を労働力として活用している19世紀末が舞台のSF作品。
「魂とはなにか。」「人はどこに行き着くのか。」
考えさせられる作品です。
計劃が著したのは序文だけ、ということもあり、他の作品に比べると異質な印象。
しかし、作品に込めたメッセージは確かに伝わってきます。
伊藤計劃と円城塔・・・。両雄の共演、是非とも目の当たりにしてみてはどうでしょうか。
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続いて11月13日に公開されるのが、遺作「ハーモニー」。
未知のウイルスが蔓延し、全世界が戦禍の渦に巻き込まれる<大災禍>が過ぎ、
新たな統治機構「生府」によって徹底的に健康を管理された、「優しい世界」が舞台。
人々は公共のリソースとされ、「死」が限りなく遠くなった世界は、
果たしてディストピアなのか、ユートピアなのか。
「管理社会」を舞台にしているので、
同じノイタミナ作品の「PSYCHO-PASS」が好きな方には特におすすめ。僕はどちらも大好きです。
虐殺器官
そして最後に公開されるのが、この「虐殺器官」。公開日はまだ未定。
伊藤計劃のデビュー作でもあります。
人類を虐殺へと駆り立てる殺戮の臓器。そして謎の男ジョン・ポール。
それに立ち向かうアメリカの暗殺部隊の隊員、クラヴィスの物語。
テーマは「贖罪」。
罪とは。そしてそれを背負うこととは。
最後にクラヴィスはなぜその決断をしたのか。
観たあと、読んだあとは、
ポールのカリスマ性、思想に頭が支配されそうになります・・・。
豪華スタッフのもと、高いクオリティでアニメ化される伊藤計劃作品。
劇場で早く観たいですね!