アニメから哲学を学ぶ「 響け!ユーフォニアム 」と「超人」。

響けユーフォニアム

私達はどうしてアニメに心動かされ、アニメに人生を学ぶのでしょうか?それは、アニメには哲学があるからではないでしょうか。

そこで、アニメから読み解ける哲学とそれが示すメッセージを紐解き、アニメを通して人生の生き方を考える記事です。少々小難しいテーマですが、最後までお付き合い頂ければと思います。

今回は、先日、新作と劇場版の公開が発表された「響け!ユーフォニアム」とドイツの哲学者、ニーチェの唱えた哲学思想「永劫回帰」と「超人」についてご紹介します。

 

 

まずは「 響け!ユーフォニアム 」のあらすじを簡単にご説明します。

季節は春。京都は宇治の府立北宇治高校に入学した主人公、黄前久美子(おうまえ くみこ)は新たな学校で知り合った友人、川島緑輝(かわしま さふぁいあ)、加藤葉月(かとう はずき)の誘いを断われず吹奏楽部に入部する。
小学四年生から吹奏楽をしていた久美子だったが、吹奏楽部への入部に対して乗り気では無かったのには理由があり、その原因の一端を担う少女、高坂麗奈(こうさか れいな)の登場で久美子の高校生活は思わぬ方向へと進んでいく・・・・・・。

「 響け!ユーフォニアム 」とニーチェを結ぶキーワード「特別」。

本作には劇中のセリフで「特別」という単語がたびたび登場します。これは高坂麗奈の口から自身が目指すあり方の表現として使用されますが、その意味する所は「他の誰とも違う、自分という強い個を持つ人間でありたい」という彼女の思想です。

吹奏楽という集団で一つのモノを作り上げる部活の中で、強い個を主張しようとする麗奈は多くの部員と衝突してしまいますが、その度に彼女は「特別になりたい」と口にします。彼女は他人と衝突しても自分を曲げるような事は決してしません。なぜなら、それが「特別な人間」である為の条件だからです。

ドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェは著書「ツァラトゥストラはかく語りき」の中で、人との衝突を恐れるあまりに自分の心を蔑ろにしてでも、集団の和を保とうとする人々を「畜群」と罵りました。人間は皆、自身の信念を持って生きるべきであり、他人や社会の為に容易くそれを曲げるべきでは無いと主張したのです。

また、「同じ人生を何度繰り返そうとも、その度に自分の目標に向かって進んでいけるような人間こそ、超人である」と説きました。これが二ーチェの「超人」と「永劫回帰」の思想です。

物語序盤、麗奈は中学時代に吹奏楽コンクールで望んだ結果を得られず、悔し涙を流していた事が明らかになります。ですが、彼女はそこで諦めてしまう事無く、高校生になっても吹奏楽部に入部してコンクールのトップを狙います。彼女には同じ事を繰り返そうともその度に目標に進む強い意志があるのです。なぜなら、それが「特別」であることの条件だからです。

「 響け!ユーフォニアム 」のように思い切って行動に移してみる!

如何でしたか?アニメに隠された哲学を分かりやすく解説できていたでしょうか?

現実でも、学校や会社の人間関係で辛いことや嫌なことがあって、ついつい流れにまかせたり逃げ出したくなってしまう事があるかもしれませんが、そんな時は「 響け!ユーフォニアム 」とニーチェ、そしてこのコラムを思い出して、思い切ってアクション(行動)を起こして見るのもアリかも知れませんね。

その時、貴方はきっと他の誰よりも輝いた「特別」な人になれる筈です。

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

引用元: 響け! ユーフォニアム


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ライティング:クールハンドこっさん さん

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クールハンドこっさん

映画とアニメとゲームだけを糧に生きてきた二十歳です。 好きな映画は暴力脱獄、好きなアニメは蒼穹のファフナー、好きなゲームはBLAZBLUE。 アニメは能動的に見よう!をモットーに作品世界に深く入る為の知識や考え方などをご紹介します。