2015年4月にスタートし、大人気のうちにその幕を閉じたアニメ『 血界戦線 』。今日はこの作品の中で暴れまわった個性豊かではちゃめちゃな登場人物たちについてお話ししていきたいと思います。
その前に、この作品についてご紹介しましょう。原作は、代表作『トライガン』で有名な漫画家、内藤康弘氏。アニメーション制作は『鋼の錬金術師』や『交響詩篇エウレカセブン』などを手掛けた会社、ボンズ。
そして監督はアニメ『京騒戯画』の監督を務めた演出家、松本理恵氏です。原作コミックスは、第一期として10巻まで出ており、現在はジャンプSQ.CROWNで『血界戦線 Back 2 Back』のタイトルで、第二期として連載を再開しています。
その間他のジャンプ系雑誌にも複数出張掲載をしており、それらが掲載されたコミックス、すなわち第2期第1巻が、2016年1月に早くも発売され、大人気を博しています。このアニメ、最終回が1カ月以上延期になってしまったことで、私を含めファンをだいぶやきもきさせてくれました。
延期の原因は、なんと最終話の容量が30分では収まらなかったため、別の放送枠を取らざるを得なくなったんだそうです。
結局一か月以上の後、45分の拡大版で放送されました。原作の漫画のストーリーと同時並行で、オリジナルキャラクターを中心としたオリジナルストーリーが展開されていくというスタンスのこの作品。オリジナル要素については賛否両論ありましたが、個人的にはうまくまとまっていたのではないかと思います。
人気アニメ「 血界戦線 」のあらすじ
物語の舞台は、アメリカは元NY、現在はHL(ヘルサレムズ・ロッド)と呼ばれる都市です。3年前、突如「大崩落」という謎の現象が起き、「異界」と「現世」が交わってしまいました。
異形の存在と人間が当たり前のように往来を闊歩し、日常的に大事件があちこちで起きている、NYはそんな混沌とした都市となってしまったのです。
主人公レオナルド・ウォッチは、HLの外に暮らす、記者見習いの至極平凡な少年でしたが、HL近辺に観光に来た際、突如異界の存在から「神々の義眼」という眼球を埋め込まれ、代わりに彼の妹の視力が奪われてしまいます。妹の眼を取り戻す手段を探すため、単身HLに移住したレオナルド。
探し求めたのは、HLの均衡を守るため、日夜暗躍する超常秘密結社「ライブラ」。その全容は謎に包まれており、存在するかどうかすら定かではないと言われている、そんな組織です。
ひょんなことから大事件に巻き込まれたレオナルドは、その際にライブラのメンバーの一人と出会い、紆余曲折ありながらもその一員として仲間入りを果たすことになります。個性あふれる仲間たちとの、ドタバタで破茶目茶な日常を描く。血界戦線はそんなアニメ作品です。
個性豊かなキャラがヘルサレムズ・ロッドで大暴れ！これが「 血界戦線 」の魅力
個人的に何より魅力的なのが、その登場人物たち。その一部をご紹介します。
まずライブラのリーダー、クラウス・V・ラインヘルツ。赤毛で牙のような歯が特徴の屈強な大男です。その容貌は恐ろしいですが、人柄はいたって温厚で紳士的。貴族の三男坊で、園芸とチェスのようなボードゲームが趣味、という見た目とのギャップが魅力の人物です。戦闘力についてはライブラ随一。自らの血を操って闘う「ブレングリード流血闘術」を用いて敵を粉砕していく姿は、かっこいいの一言に尽きるでしょう。
次にご紹介するのは、ザップ・レンフロ。酒やギャンブル・女が大好きで、「度し難い人間の屑」と仲間に言わしめるほどの人物です。しかしながらその戦闘力は非常に高く、「斗流血法」という技を用いて闘います。また後輩の面倒見はよく、歳の近いレオナルドとよくつるんでいます。
その他には、諜報員として活躍する人狼の女性、チェイン・皇や、エスメラルダ式血凍道を用いるライブラの番頭役の伊達男、スティーブン・A・スターフェイズなど、そのほかにも多種多様な人物たちが物語を織り成していきます。
基本的には一話完結型のストーリーで、レオナルドを一応の主人公においてはいますが、メインメンバー全員が主人公と言っても過言ではない、そんなアニメ作品が「 血界戦線 」です。ぜひ一度アニメをご覧になって、不思議で魅力的な「 血界戦線 」の世界を体験してみてはいかがでしょうか。
アニメの題名：血界戦線
作者/監督：原作 内藤康弘 / 監督 松本理恵
主な声優（複数可能）： 小山力也、阪口大助、中井和哉、小林ゆう、宮本充
製作会社：ボンズ
公式サイト：http://kekkaisensen.com/
公開日：2015年4月4日よりほか
上映時間：毎週土曜26：28〜ほか
