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熱血アニメ列伝その5 極限状態の復讐劇が熱い!『 機甲猟兵メロウリンク 』

「むせる」この言葉で、一定数の人があるアニメを思い浮かべるのを、ご存知の方は多いかもしれません。

そう、そのアニメとは、『 装甲騎兵ボトムズ 』。この作品のオープニングの歌詞にこの「むせる」という言葉がある事で、ネット等での評判を呼んでいるロボットアニメの一つです。

このボトムズは、本編は「キリコ・キュービィー」が、わずか4m程度のロボット兵器「アーマードトルーパー」、通称ATを駆って、おのれの運命に抗う様を描いた作品ですが。今回ご紹介するのは、この本編ではありません。

80年代末に作られた外伝『 機甲猟兵メロウリンク 』が、本編とはいささか違う作風で実に熱い内容なので、『熱血アニメ列伝』5回目の作品として選んでみました。

『 機甲猟兵メロウリンク 』のあらすじは、こんな内容です。

主人公、メロウリンク・アリティーは、とある陰謀に巻き込まれ、自分が所属する部隊が彼一人を除いて、全滅してしまいます。メロウリンクは、命からがら帰還を果たしますが、彼を待っていたのは、身に覚えの無い罪の軍事裁判でした。

自分が、いや、自分が所属する部隊全員が陥れられたことを悟ったメロウリンクは、その裁判から何とか脱出。彼と彼の部隊を陥れた人間に対する復讐の旅が始まります……。

内容的には、このメロウリンクがいかにして、彼の復讐を果たすか?というお話ですが、その為には彼は自分が所属していた軍隊と戦う必要がありました。

しかし、彼が使うのは前述したこの世界のロボット兵器ATではありません。彼は、自らの誇りと自分が所属していた部隊の無念の為に、対AT用の巨大なライフル一つでこの復讐を始めるのです!

つまり、このアニメでは、戦闘は基本的にAT対ATではなく、AT対人間なのです!

ATは、全高が4mほどの小型兵器という事もあり、メロウリンクが大型のATライフルで立ち向かえることに、そこまでの不自然さは感じません。

しかし、そうは言っても、ロボット兵器と人間が戦うことには、どうしようもないハンディキャップが存在すると言って良いでしょう。そのハンディキャップを、メロウリンクは時には戦略で、時には己の咄嗟の判断で切り抜けます。

圧倒的な戦力差を、復讐の為に覆すメロウリンクの姿には、かなり胸の熱さを覚えるはずです。

圧倒的な敵に勝利を確信!その時に行う儀式とは?

ところで、メロウリンクが復讐を遂げそうになる直前、必ずする動作があります。それは、血や泥などで汚れた指を使って、顔に4本の線を引くことです。

圧倒的な戦力差を覆す瞬間が、この動作によって強調され、場面の緊張感がこれでもか!と上がります。こういう演出の一つ一つが本当に実に熱いんですよね。メロウリンクって。

これを見た人は、恐らくしばらく自分が何かピンチに陥った時などに、この動作を知らぬ間にやっている事でしょう(そんなのお前だけだ!って突っ込みが来そうですが)。

本編のボトムズが、かなりリアル志向の「渋い」内容のアニメ作品であるのと対照的に、外伝のメロウリンクには、上記のような演出に現れている「ヒーロー性」のようなモノが、作品全体に漂っているのを感じる人は多いと思います。

とにかく、AT対人間の圧倒的な不利な状況を、主人公メロウリンクがいかにして覆し、復讐は果たされるのか?是非、その答えは実際にその目で見て欲しい作品です。

バンダイチャンネルさんの見放題作品の中に、この作品はありますので、少し昔の作品ですが、比較的簡単に視聴は出来ると思います。全12話の短い作品でもありますので、是非お暇な時に一気見してみてくださいね♪

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