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2015年冬のラノベ原作ファンタジーアニメを振り返る!個性を見せるのが大切

2015年冬アニメのクール(1~3月)まで終わりました。

このクールでは、図らずも(?)、4作品のライトノベル原作の ファンタジーアニメ が放送されることとなりました(ライトノベル原作は他にもありました。ファンタジージャンルが4作品です)。
内容についての優劣ではなく、それぞれの「個性」を軸に振り返っていきたいと思います。

これらは、「剣と魔法」「異世界」「学園」「ファンタジー」「バトル」など共通の要素を持ちます。何となく見ていては、正直、どれがどれだかわからなくなります。そういう楽しみ方もありますが、実は、それぞれ個性的な一面を持っています。こういう楽しみ方もあるということで。

「ヤー」-『アブソリュート・デュオ』

焔牙(ブレイズ)【特殊能力】を武器ではなく防具として持つに九重透流が、昊陵学園【学園】に入学、銀色の髪を持つ少女・ユリエを「デュオ」として選び、絆を深めつつ、襲ってくる敵と戦っていく、異世界ラノベでは比較的テンプレートな作品。日常的なラブコメと、敵との戦いの2段構成になっています。通常同性2名でデュオを組んで戦う世界なのですが、イレギュラーで男女ペアで戦うことになったという展開が、ストーリーに深みを見せます。お約束な展開も満載です。ユリエの口癖は「ヤー」【特徴】。とにかく「ヤー」。CMでも「ヤー」。ブレイズの能力は広く認知されていて、舞台はいつかどこかの日本です。剣でも戦います。

公式サイト・引用元: アブソリュート・デュオ 公式ホームページ

「表現ギリギリ」-『新妹魔王の契約者』

東城刃更はある日、成瀬澪と成瀬万理亜という新しい2人の同居人ができます。2人は刃更に対して、新しい家族の2人は、人間ではなく魔族【異世界】で先代の魔王の娘であることを告げますが、実は刃更は勇者【ファンタジー】であり、その対立を乗り越えて、困難と向き合っていきます。3人は親戚として聖ヶ丘学園高等部【学園】に一緒に通います。刃更と澪は主従契約を結ぶのですが、その儀式はかなりアダルトな内容も含み、その表現も特徴的です【特徴】。

はっきり書くと、かなりエッチなものなのですが、それを上手に隠しながら、DVDでは解禁するというスタイルを取っています。勇者や魔族の能力は周りには秘密。舞台はいつかどこかの日本です。剣でも戦います。秋からの第二期の放送が発表されました。

(C)2015 上栖綴人・Nitroplus/KADOKAWA 角川書店刊/「新妹魔王の契約者」製作委員会
公式サイト・引用元: 新妹魔王の契約者公式ホームページ

「思い・・・出した!」-『聖剣使いの禁呪詠唱』

聖剣の守護者フラガと冥王シュウ・サウラ【異世界】【ファンタジー】の二つの前世を持つ少年灰村諸葉は、「異端者」を倒すために働く「セイバーズ」を養成する亜鐘学園【学園】に通っています。そこで、前世でそれぞれ妹と妻であったヒロインの嵐城サツキと漆原静乃と出会い、協力して戦います。

テンポの良いストーリー構成となっていて、どんどん話が進みます。魔法を唱えるときに、指で実際に空間に文字を「綴る」ことと、時折、諸葉が前世の記憶を「思い出し」て【特徴】、パワーアップするのが面白さに輪をかけています。舞台はいつかどこかの日本。魔法の存在は知られています。剣でも戦います。

(C)あわむら赤光・SBクリエイティブ/ワルブレ製作委員会
公式サイト・引用元: 聖剣使いの禁呪詠唱 公式ホームページ

「モノノベー」-『銃皇無尽のファフニール』

ミッドガルのブリュンヒルデ教室【学園】では、どこからともなく現れるドラゴン【異世界】と戦うために、日夜、訓練が行われていました。ここで学ぶ子供たちは「D」と呼ばれる異能【特殊能力】を備えていて、空間から任意の元素を合成してそれで戦うことができます(要は何もないところから武器が出ます)。Dは価値のある異端者扱いされ、厳重に管理されてしまいます【ファンタジー】。そこでの主人公(世界ただ一人の男性のD)と少女たちとのラブコメとシリアスを描いた作品。メインヒロインのイリスの口癖が「モノノベー」【特徴】。

なお、『アナと雪の女王』のアナ役の神田沙也加さんのユニットがOPを歌っていて、神田さんも声優として参加しています。舞台は日本ではなく海外。

(C)ツカサ・講談社/銃皇無尽のファフニール製作委員会
公式サイト・引用元: 銃皇無尽のファフニール 公式ホームページ | TBSテレビ

テンプレートと個性の重要性

どの作品も【 】に示したように、共通の要素が満載です。同じようなストーリーだと、食傷気味になってしまうことは避けられません。【特徴】で示したようなことが、そのテンプレートにエッセンスを与えています。

このような異世界ファンタジーのライトノベルを原作にした作品は、このクールに限らずたくさん発表されています。知っている人は説明不要ですし、知らない人は全く縁のない分野だと思います。全部観て!というよりも、この解説で「これかなー」と思ったものがあれば、とりあえず観てみて、こういう世界観が自分に合うかどうか判断されるといいと思います。

これも一緒に『ISUCA』

同じような世界観とストーリーですが、これはライトノベルではなく、マンガ原作です。他者の真名を見抜く「真眼」【特殊能力】を持つ浅野真一郎が、ヒロインである島津朔邪と出会い、心を通わせながら、妖魔と戦っていく「放課後退魔アクション」です。朔邪の口癖は「うっさいわね!」【特徴】2人は一緒の高校に通いながら【学園】、異界の住人【ファンタジー】とも協力して、妖魔に対します。原作以上にバトル面が強化されていて、かなりハードな場面もあります。舞台は現代の日本。剣や弓で戦います。

ストーリー的には上記のラノベ原作と似ていて、同じような感覚で観ることができます。合わせて紹介させていただきました。

(C)高橋脩/KADOKAWA 角川書店刊/ISUCA製作委員会
公式サイト・引用元: ISUCA公式ホームページ

 

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