「監獄学園」「下セカ」が終わって、バカバカしいストーリーに心を癒されていたのに…とお嘆きの皆様、ご安心ください。この秋も、ストーリーや設定があまりにバカバカしくて、ついテレビにツッコミたくなる作品はちゃんと用意されています。
ワンパンマン
最初、アンパンマンのパク…じゃなくてパロディかと思ったら、一発殴っただけで相手を粉砕しちゃうほど強いって意味の略語(ONE PUNCH MAN → ワンパンマン)というオチ。(ただし、なんとなくアンパンマンっぽい衣装を着用してます。)
次に、どんな強い相手も一発KO…バットマンなどアメコミ系のマッチョなヒーローかと思ったら、ごく一般的な体格の若ハゲ兄さん、しかも「ちびまる子ちゃん」に出てきそうな、ヒーローらしからぬマヌケなビジュアル。
そして、主人公以外はほぼ大マジメにヒーロー・悪役を演じているのに、主人公と絡んだ途端、なぜかコントになってしまう展開。
といった感じで、放送前から私のバカーセンサー(バカバカしきオーラを感知しうる異能の力)に強い反応がありました。
「TIGER & BUNNY」とか「ドラゴンボール」のような、手に汗握るアクションシーンのあとには、ほぼ確実にマヌケなオチが待ってます。
公式サイトのPV映像にピンときたかたは、是非本編もお楽しみください。
俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件
アニメのタイトルが原作と違うことには諸説あるみたいですが、どんな事情があったかはさておき、そんな逆境をものともせず、原作のエピソードを巧みに利用してアニメ版のタイトルを決めたスタッフの機転には、ただただ感心します。
さらに、かつて「ゲッツ!」で一世を風靡した芸人、ダンディ坂野さんと契約して、EDで「ゲッツ!監修」という妙ちくりんな役割でクレジットしたり、原作ラノベのCMやアニメ主題歌CDのCMに起用したりと、原作エピソードの活用はもはや執念のレベルに達してます。
作品そのものに関しても、ボッチ脱却という願いを叶えるため、主人公(庶民)に言われるがまま「ゲッツ!」のポーズを真似するお嬢様がいるかと思えば、ギャラリーにあおられて主人公に勝負を挑み、ホンモノの日本刀を振り回したあげく、勝手に負けを認めて主人公の従者となる(ただし、隙あらば下克上を狙う)お嬢様がいたりと、リアクションがいちいち庶民の感覚から大きくズレている点に、私のバカーセンサーが反応してます。
原作ファンはもちろん、文化の違いなどに起因する常識ハズレなリアクションを楽しむという点で「はたらく魔王さま!」とか「テルマエ・ロマエ」ファンの皆様にもオススメです。
■TVアニメ『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件』公式サイト
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