「劇場版艦これ」が秋に公開という話が出ていますね。ミリオタ属性の筆者としては、「劇場版ガルパン」同様、ミリタリーが絡んだアニメの劇場公開は非常にテンションが上がり、コラムにも力が入ります。ええ、それはそれは非常に個人的理由で(笑)
自身の運動音痴をスポコンアニメ級の特訓で克服する期待の新星、吹雪ちゃん
見事アニメシリーズでの主役を勝ち取った特型駆逐艦吹雪ちゃんですが、アニメでの吹雪ちゃんは、めちゃめちゃ運動音痴です(笑)あまりにひどいので、水面をまともに進めません。しかし根性だけはある吹雪ちゃんを、同じ第三水雷戦隊での先輩、「川内」「神通」「那珂」は昼夜問わず、寝る暇を与えることを忘れるほど鍛えます。まあ那珂ちゃんの特訓は訓練になっているかどうかは、話は別で(笑)
見ている方とすれば、その様子は、まさにスポコン。完全にこのアニメが「艦これ」だという事すら忘れかけます(笑)
そして鍛えられた吹雪ちゃんは、赤城さんのチームとの合同作戦、金剛ちゃんと急遽編成されたチームでの実戦で経験を積みます。
さらに物語中盤では、新たに編成された、「戦艦金剛」「空母加賀」「空母瑞鶴」「重雷装巡洋艦北上」「重雷装巡洋艦大井」という、超個性的でそれぞれ「一航戦VS五航戦」「ラブラブコンビ」「超ノーテンキ帰国子女」という思想的に、完全に水と油なチームをまとめ上げ、駆逐艦ながら第五遊撃戦隊の旗艦に抜擢されます。
この、個性派軍団をまとめ上げるシーンはなかなか見応えがありました。
ちなみに、ゲーム艦これにおいてアニメの再現として、金剛、瑞鶴、加賀、大井、北上、吹雪で第五遊撃戦隊を編成し、強敵提督達が集まる「演習」に挑んだところ、余裕で全勝しました！！
しかも、相手の艦隊には、「大和」「武蔵」「ビスマルク」「グラーフ」「プリンツ」や、空母5隻いた艦隊相手でも勝ちました！！(笑)
やはり、第五遊撃戦隊はゲームでもスペック高いのです！！ただちょっと各艦娘の個性が強いだけなのです！！(笑)
史実でも活躍する帝国海軍 特型駆逐艦 一番艦 の「 吹雪 」
史実では戦闘、物資輸送、護衛と、なんでもやった「特型駆逐艦」の一番艦となった吹雪ちゃん。
この吹雪ちゃんを含む「特型駆逐艦吹雪型」はそれまでの駆逐艦と比べ規格外の駆逐艦でした。
駆逐艦は本来、そのサイズから、速度を重視し、艦隊を敵潜水艦から護衛、スピード生かし外洋の監視活動などを目的としていたため、あまり重武装ができませんでした。
しかし1928年に完成した特型駆逐艦吹雪は、重武装と高速化という両方を実現した、当時世界でも珍しい駆逐艦でした。
また「特型」の特徴として、吹雪ちゃん代表する「特型」の後に、「特Ⅱ型」「特Ⅲ型」という改良型も開発されます。
ちなみに、最初の「特型」には吹雪ちゃん、「特Ⅱ型」には綾波ちゃん、「特Ⅲ型」には、暁ちゃんなどがいます。
駆逐艦吹雪は実戦において1942年の「バタビア沖海戦」で、駆逐艦白雪、初雪、敷波と連携で、アメリカ重巡洋艦「ヒューストン」を撃沈。またガダルカナル島への物資輸送や人員輸送をアメリカ軍に妨害されていた日本軍は吹雪を含む高速の特型駆逐艦を多数使用して、いわゆる「鼠輸送」を行い、吹雪はその性能をいかんなく発揮し、多くの人員、物資を輸送しました
そんな駆逐艦における常識を覆した吹雪も1942年のサボ島沖海戦で戦没してしまいます。
戦没してしまった吹雪でしたが、その後の日本の駆逐艦製造における影響は大きく、派生型の「特Ⅱ型」「特Ⅲ型」に繋がる大きな軌跡を残しました。
このように、史実でもアニメでも活躍する吹雪ちゃんですが、劇場版ではどのような立場で出てくるかということも気になります。アニメと同様主役として登場するならどのような活躍を見せてくれるか、今から楽しみです。
