91Days 第7話「 あわれな役者 」【感想コラム】

筆者、今期で一番好きなアニメです。みんなカッコいい。みんな辛い。みんなかわいそう。
ヴァネッティファミリーのドン一族がアヴィリオの復讐の根幹にいる以上避けられない道ではあると思うんですが、ファミリー全員が辛そうで、決して甘くない話なのがいいです。

特に今回は「家族」の話。

あらすじと感想、楽しんでいただければ嬉しいです!

91Days、Day7「 あわれな役者 」

ファンゴファミリーに居候の身となったネロ、そしてヴァネッティファミリー存続のためにガラッシアファミリーの傀儡をよしとするフラテの対立は激化の一途をたどる。

互いの部下を殺し殺される状況に、当事者のネロとフラテだけでなく、ガラッシアとの懸け橋としてロナルドの妻となったフィオは次第に憔悴していくが、歯車は掛け違ったまま加速するばかり。

血を分けた兄弟との殺し合いに戸惑いを見せるネロに、アヴィリオは冷淡な視線で道筋を敷いていく。

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みんな死にそうな顔になってきた

ヴァネッティファミリーの三兄妹が全員死にそうな顔になってきたのが、物語の佳境を感じさせてゾクゾクしました。
そして人が死ぬ死ぬ。

モブも当然のことながら、名前のあるキャラも死ぬ死ぬ。

家族の溝がどんどん深まっていくことに苦悩の表情を見せるヴァネッティファミリーメンバーに対し、あくまでも子供をあやすように宥めすかし、傀儡にしようとしているロナルド(ガラッシアファミリー)。

それに対し、一切の表情を浮かべないままひたすらネロがヴァネッティファミリーに返り咲き、ひいてはドンであるヴィンセントに近づけるよう策略を巡らせるアヴィリオ。

ヴァネッティファミリーが次第に内部から壊れていく、やがてこの町から消えてなくなるであろう過程をしっかりと見せられているようで、ずっと緊張感が続く回でした!

ヴァネッティは今後どうなる?

上記でも触れましたが、これもうこのファミリー、なくなるでしょう。
しかし今回非常に気になったのが、ドン・ヴァネッティことヴィンセントが一切登場しなかったこと。

自分の膝元で、息子たちが殺し合いを演じているというのにあまりにも沈黙を貫きすぎていたのがどうも気にかかります。
だってフラテ、完全にロナルドの傀儡ですよ。体の中からボロボロになる系統の危ない薬を酒で流し込むような生活ですよ。

ネロが言うようにフラテを愛しているなら、ちょっと止めるなりなんなりしろよ親父殿。

もしこの騒動の陰に隠れてなにか策を講じているとしたら、アヴィリオにとって厄介なことになるかもしれません。
さらに、フィオの今後も気になるところです。今回の状況を経ても、やはり重要な立場になるだろう彼女。

最終回でまたなにがしかの動きがあるのではないかと期待が膨らみます!

91days 7-2
画像引用元:youtube.com

やっぱりアヴィリオはネロを殺すのか?

今回のストーリーが「マフィアのファミリー」ではなく「血縁者としての家族」をテーマにしていた分、ネロたちの苦悩や動向を見るアヴィリオの目がより冷たく感じました。

ネロがフラテのことを「あいつは血を分けた兄弟だ。何よりも大切な家族なんだ」と言い切った瞬間、まったく表情を見せなかったアヴィリオ。

次いで自分の弟のことを口にしますが、「お前たちはそれを奪ったくせに」と言外の声が聞こえた気がしました。

どちらにしろ、少し凪ぎかけていたアヴィリオの復讐心がまたじわじわと熱を帯びてきたのは間違いなさそうなんですが……。
アヴィリオ、ネロに弟のことを話すとき「俺にもそんな弟がいた」と過去形で話しています。

前回ドン・オルコを罠にかけたとき、ネロがどの程度まで話を聞いていたのかはわかりませんが、ネロが愚鈍なキャラでない以上、アヴィリオの目的に察しがつき始めてもおかしくはないように思います。

どうなるのかなー!!今後どうなるのかなー!!

アヴィリオ、ネロの動向もそうですし、謎のままの4人目、ファンゴの動き、そして一番難易度の高いヴィンセントへの働きかけなど様々に気になります!!

 

2016年夏アニメ『 91days 』の感想コラムまとめ

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