ちょっとクレイジーなミッキー!「 ミッキーのアルバイトは危機一髪 」の内容がヤバイ!

1928年に「蒸気船ウィリー」でデビューしたミッキーも、まもなく11月18日に88歳の誕生日を迎えます!おめでとうミッキー!

これまで数々の作品に登場してきたミッキーですが、その中でもとりわけ狂気の一作「 ミッキーのアルバイトは危機一髪 」を今回は紹介します。

当時の公開環境

ミッキーのアルバイトは危機一髪

「ミッキーのアルバイトは危機一髪(原題:Runaway Brain)」はおよそ7分の短編アニメーション。1995年に制作されたものです。当時アメリカでは、実写ディズニー映画「タイムマスター時空(とき)をかける少年(原題:A Kid in King Arthur’s Court)」の併映作品として上映されました。が、なぜか日本では別の実写映画「花嫁のパパ2(原題:Father of the Bride Part II)」の併映作品となりました。なんで実写映画の併映作品なんだ!というツッコミどころも既に本作の、特殊性を物語っていたのかも知れません。

ミッキーのアルバイトは危機一髪 のあらすじ

すっかり、良い子のお手本として僕らのクラスのヒーローっぷりを発揮しているミッキーですが、本作はそれを裏切る、驚きの内容となっています。

まず登場シーンがヤバイ!

ミッキーが徹夜でゲームをしてミニーとの交際記念日のことを忘れてしまうという、ダメ彼氏っぷりからスタート(ついでにこの時やってるのが「白雪姫」の七人の小人を用いたアクションゲームで笑える。)。あのミッキーが、不健康状態でゲームに熱中する姿が公式で描かれます。完全に目がイっちゃってます。

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そんなミッキーに怒ったミニー。ミッキーはなだめようとするも、うっかりハワイに連れて行くという誤解を生んでしまうことに発展します。ミッキーは高額なハワイ旅行代が必要となってしまいます。

そんなミッキーのために、愛犬プルートが高額な求人広告を見つけ出します。しかもまさにハワイ代とドンピシャの高額な報酬だったのです。ただ、そんな高額なバイト・・・明らかにヤバそうなバイトな気がしますが、その期待に漏れず、ミッキーにはこの後危険な展開が訪れます。

バイトに就こうと思いきや、目的地の地下へ吸い込まれるミッキー。いかにも怪しいマッドサイエンティストに捕らえられたミッキーは、怪物のジュリアスと脳みその中身を入れ替えられてしまいます。あっという間にジュリアスの意識はミッキーの中に!目は血走り、牙と爪を剥き出しにした、もはや別人のミッキーに変身。一方のミッキーの意識は巨大な怪物に移ってしまいます。うっかり博士は死んじゃって、元の姿に戻れないし、バイト代はもらえないし、で一体ミッキーはどうなるんだ!?・・・というところで楽しい大活劇へと物語は移っていきます。

ディズニーらしからぬブラックなヤバさの詰まった作品です。

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そんな奇抜なビジュアルの怪物ジュリアスの人格が入ったミッキーは、いつもとは違ったイケないビジュアルが魅力的。ポップなんだけどグロテスク、そんな容姿がネズミのキャラクター・ラットフィンクにも似てますが、そもそもあのキャラクターも、ミッキーの父親というイメージから制作されたキャラクターです。この凶暴なミッキーも逆輸入的な発想で取り入れられたキャラクターかもしれません。

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また、そんな特徴的でイケない姿のためか、ファンの中でも人気が高かったりします。これまで何度か商品化を果たしており、大きい物から小さい物まで様々なカラーリングでいくつものフィギュアがリリースされています。本作を観て、このミッキーが気に入った人は是非そんな“どうかしちゃった”ミッキーグッズを集めてみるのはいかがでしょうか。


そんなわけで、ミッキーの登場する作品の中でも特にヤバい一作なのが伝わりましたでしょうか。ミッキーも長い歴史の中、辛い時期が合ったんだな・・・としみじみ感じられると思います。本作は「ミッキーマウス / カラー・エピソード Vol.2 限定保存版」に収録されているので是非チェックしてみて下さい。

あ、あと「ミッキーのアルバイトは危機一髪」にはミニーの水着シーンも用意されてますよ!やったね!

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