2016年ガルパン聖地大洗秋祭り「 あんこう祭り 」レポートその② 出展者の熱い思いが詰まった、世界の戦車部品展示ブース!!

2016年ガルパン聖地大洗秋祭り「あんこう祭り」レポートその②もしかしたら、ガルパン登場戦車の部品などを見られる日本唯一の場所かもしれない!?出展者の熱い思いが詰まった、世界の戦車部品展示ブース!!


ガルパン聖地大洗秋祭りあんこう祭レポートその①から、期間が空いてしまって済みませんでした<m(__)m>

前回お話しした通り、「あんこう祭」は、数々の企業の出店や、有名作家の作品ブース、メインイベントとなる、声優他スタッフのトークショウなどを目当てに実に大洗町の住人の10倍近くの人たちが押し寄せるすでに全国区となったお祭りです。

そんな中、前回の個人主催のラジコン戦車道等の、個人出展もいくつかありますが、今回ご紹介するのは、規模は小さいですが、恐らくその存在意義は間違いなくナンバーワンの出展ブースをご紹介いたします。

名付けて、「多分日本で唯一、第二次大戦での世界の戦車の本物の部品が見られる、出展者の熱い魂がこもった展示ブースです!!タイトル長っ!!

砲弾から、標準機まで普通なら見られないガルパン登場戦車の本物の部品を見られる、触れるブース!!年々品数が増えてく究極の戦車オタクブースです!!

まず、タイトルの通りこのブースは、世界の戦車の部品が見て、触れるブースです。その中で、厳選した写真を使いご紹介いたします。

まずは、戦車砲の標準機です。いきなりコアな品物です!!

ローズヒップさんの搭乗車両イギリス巡航戦車クルセイダーのパーツがある!

あんこう祭り 戦車パーツ

右から、劇場版ガルパンで大活躍した聖グロのローズヒップさんの搭乗車両であり、史実では、主に北アフリカ戦線でロンメル将軍率いる、ドイツ・アフリカ軍団と死闘を演じた、イギリス巡航戦車クルセイダーの戦車砲の標準機です

真ん中は、アニメにおいては、プラウダ戦まで大活躍した、生徒会チームの搭乗車両であり、史実では、ポーランド電撃戦、ドイツ西方電撃戦の陰の主役となった、ドイツ38(t)戦車の37mm戦車砲の標準機(これは珍しいらしいです!)

一番左は、アニメにおいて、聖グロのダー様のチャーチル戦車と共に、第4話で、大洗町でみぽりん達と激戦を繰り広げ、史実では、北アフリカ戦線、そして西方電撃戦では、アラスの戦いなどでドイツ軍を苦しめた、イギリス歩兵洗車マチルダⅡの6ポンド砲の標準機です!!

サンダース高の主力戦車のM4シャーマン戦車のパーツや

あんこう祭り 戦車パーツ

こちらの品は右から、フランスのD2戦車という、約50両という少数生産に終わった(諸説あり)珍しい戦車の標準機です

真ん中は、サンダース高の主力戦車であり、史実ではアメリカの主力戦車として、またイギリス軍、そしてソ連軍にも供与され、西東からドイツ軍を数で力押しししたM4シャーマン戦車の75mm搭載砲の標準機。

左は、同じくシャーマンの標準機ですが、こちらは76mm搭載砲標準機だそうです。シャーマンは非常に種類が多いので、とりあえず搭載砲の砲弾の違いで説明させていただきました(笑)

ウサギさんチームの搭乗車両のM3中戦車パーツまでもが!

あんこう祭り 戦車パーツ

またこれも、標準機ですが、右から、アニメでは、ウサギさんチームの搭乗車両であり、史実では、M4シャーマンが完成するまでの「つなぎ」として、イギリス軍、ソ連軍に供与され、主に北アフリカ戦線、東部戦線、そして太平洋戦争では日本軍相手に戦った、アメリカのM3中戦車の副主砲である37mm砲の標準機です。劇中では1年生チームの大野あやちゃんが、これを使い敵に標準を合わせていますね。

続いて真ん中が、イギリス軍に大量に供与されたM4シャーマン戦車のイギリス軍仕様の標準機だとか。かなりマニアックですね(笑)

そして、左は、北アフリカ戦線や西部、東部戦線、そして太平洋地域でも広く使用されたアメリカ軍のM3スチュアート軽戦車の37mm砲の標準機です。

標準機だけでも、かなり数がそろっておりましたが、実際に標準機を覗くこともでき、各国で標準機の仕様が全く違う事もわかります。

みぽりんの4号戦車パーツを忘れてないぜ!

あんこう祭り 戦車パーツ

はい。ここ注目です。

写真右から行きますと、右上の錆びた鉄の塊は、主人公みぽりんこと、西住みほの搭乗車両であり、史実ではドイツの「軍馬」として、終戦まで活躍した、4号戦車のジャッキ。プラモデル作っていらっしゃる方は、見覚えのある品かと思います。

右下の履帯はドイツ4号戦車の中期の物と書いてありますが、恐らくですが、アニメでは、プラウダ戦の時に、あんこうチームが使用した、43口径75mm長砲身を搭載したいわゆる「F2型」(G型?)くらいの履帯ではないかと。

真ん中が、後期型という事は、アニメで決勝前に改修された、4号「H型」か、最後期型の「J型」かと、思われます。(アニメではD型を→F2型、H型相当に改修という設定)

そして左が、ドイツの超有名主力戦車であり、史実では中戦車というカテゴリーでは世界最強として君臨し多くのエースを生み、そして現在の「MBT」(メイン・バトル・タンク)というカテゴリーを確立したとされています、5号戦車パンターの履帯です!!

ちなみにこの一つで10キロあります(笑)重いです。現地では、主催者が、

「これを軽々持てないと黒森峰女学院に入れません」と言っていました(笑)

黒森峰「うちの履帯は重いんだぞ~~~!!!」のセリフを実体験

またアニメネタでもう一つ。

このパンターの履帯ですが、決勝戦で、パンターの車体を利用して作られた駆逐戦車「ヤークトパンター」に搭乗した黒森峰の車長が、大洗の生徒会チームの乗る「ヘッツァー」に履帯を破壊され、

「うちの履帯は重いんだぞ~~~!!!」

って叫んだ名シーンがありましたが、確かに女性が一つ10キロの履帯をつなぎ合わせるのは至難の業という事を、ここで体験できます。実際に、ここに訪れた方々は、実際に持って重さを体験していました。

そして最後に左上の履帯は、プラウダ高、そして大戦中のソ連軍の主力戦車「T-34」の履帯です

いや、数年前にこのブースを発見した時の感動は今でも覚えています。この履帯群が初めて筆者がこのブースを発見するきっかけとなったので、履帯に対する思い入れは深いです。

今回の目玉!ゆかりんが座った4号戦車の座椅子(と同型のもの)

あんこう祭り 戦車パーツ

そしてこれ!!これが今回の注目の品!!四号戦車の椅子です!!劇中ではこれに沙織さん、華さん、麻子さん、ゆかりんが座り、みぽりんがこの上に立ってキューポラから周辺を偵察しているという事です。実際、これ、触ってみますと、マジで冷たいです(笑)あんこうチームの皆さんがクッション欲しがるのも、わかります(笑)

主催者曰くこれが、今回の目玉という事で、ブースを訪れた方々も興味津々で見ていました。

そして、これ、皆様わかりますか?

あんこう祭り 戦車パーツ

実はこれ、アニメではサンダース戦まで活躍した、あんこうチームの4号D型戦車(短砲身型)のサイドハッチのハンドルらしいです。

そして、主催者がこの品を取り寄せた場所は「ヴォルゴグラード」…はい、そうです。

旧名「スターリングラード」です…(;゚Д゚)ガクガク…

そして主催者から、この一つの部品から重大なことを教えてくれました。

これらの部品の価値の一つは塗装が残っているという事らしく、筆者も一緒に解説を受けましたが、これらの多くの部品に残った塗装を見ると、艶が残っているという事でした。筆者もそうですが、現在プラモデルの多くは「艶消し塗装」を使用しているケースが多いですが、現実には当時のドイツ戦車には「艶がある塗装」を使用しているのがスタンダードだという事を教わりました。つまり、プラモデルでリアルを求めるなら艶あり塗装をするという事だそうです。なんというマニアックな会話だ…(笑)

まだまだレアな実物の戦車アイテムがいっぱい!

続いていきますよー

あんこう祭り 戦車パーツ

次はこれです。ただの工具ではないですよ?実はこれ、劇場版で初登場した「知波単学園」、西隊長の搭乗車両であり、史実では終戦まで連合軍と死闘を繰り広げた日本の主力戦車「97式戦車チハ」に搭載されていた工具一式だそうです。これも素晴らしいですね。

続きまして、先ほどの履帯群と、4号の椅子が映ってしまっていますが、解説は履帯の上にある砲弾です。

あんこう祭り 戦車パーツ

右にある砲弾は、これも素晴らしいレアものですが、アニメではプラウダ高のカチューシャ隊長のお気に入り戦車であり、劇場版では、その砲撃で大洗ホテルを豪快に破壊し、史実では、独ソ戦初期にドイツ軍を苦しめた「ギガント」と呼ばれた、KV-2重戦車の152mm戦車砲の薬莢部分です。152mm砲は弾頭と薬莢が分離式なので、これを見ると、いかに主砲が大口径かがよくわかります。

そして、隣の砲弾ですが、これはシャーマン戦車の76mm砲の「練習弾」です。これもなかなか見られないものだそうです。

OVA「これが本当のアンツィオ戦です!」で、「たかちゃん」こと歴女チームのカエサルが、自宅の庭で砲弾装填の練習を行っておりましたが、あのように装填の練習等で使用されるそうです。

まだまだ、これ以外でも、たくさんの品がありましたが、このように、多分他ではあまり見ることができない品々を、持ったり触ったりできる素晴らしいブースです(笑)

もう戦車オタの筆者にとって、「素晴らしい」の言葉以外出ませんでした(笑)

これだけの戦車のパーツは一体どこから?

ちなみに、主催者さんは、このような品を一体どこで手に入れるかというと、一例を挙げますと、エストニアやウクライナなど、かつて第二次大戦の激戦区で、ドイツ軍とソ連軍が死闘を繰り広げた地域で、現在でも発掘されたものを、発掘した人がネットオークションにかけ、それを買うそうです。

値段は、結構まちまちだそうですが、結論から言うと品自体は大したことは無いそうですが、輸送費でコストが跳ね上がるとか()

実際現地では、そこら辺を簡単に穴掘ると、当時の銃弾や、砲弾の薬莢などすぐに出てくるそうです。また、向こうでは何の価値もない物ですが、世界のマニアたちが、欲しがるので、ただのガラクタが世界中で売れるそうです(笑)

実物の戦車は安いものから高いものまで種類が豊富

ちなみに、出てくるのは部品だけ?と思われるのですが実は戦車の車体も出てくるそうです。

また、中古戦車のオークションの相場ですが、例えば、ソ連のT-55という1950~60年代に開発、量産された戦車が、日本円にして300万くらいで買えてしまうとか。日本で言う乗用車が買える値段でまさか戦車が買えるとは…(笑)

そして、これは別の友人に聞いたのですが、大戦中のソ連軍主力戦車「T-34」戦車が1,000万円くらい。そして超人気のドイツ戦車は、どれもこれも1億円超えするだとか!!ドイツ戦車は人気が高く、圧倒的に数が少なく、世界の大富豪がコレクターとして買い占めるという動きがあって値段が高騰しているそうです。

ちなみに、主催者も車体が欲しいそうですが、価格の問題と、車体となると日本の法律で持ち込みできないだとか(笑)

 

今回のブースもかなり種類が増えておりましたが、次回の海楽フェスタでまた出店するときに、どのような品が増えているか一個人としては楽しみですね。

出展者の熱い魂がこもったブースを一度訪れてはいかがでしょうか?

2016年ガルパン聖地大洗秋祭り「 あんこう祭り 」レポートその① メジャー出店だけじゃない!!小規模開催ブースも熱いんです!ラジコン戦車道編

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