『なろう系』と呼ばれるアニメのオススメ作品「 Re:ゼロから始める異世界生活 」

『なろう系』と呼ばれるアニメをご存じでしょうか?『なろう系』とは、『小説家になろう』と言う小説投稿サイトから書籍化された作品のアニメのことを言います。最近で言えば、「この素晴らしき世界に祝福を!」や「OVER LOAD」、「ログ・ホライズン」などが上げられます。その中で、「Re:ゼロから始める異世界生活」と言う作品を紹介します。

「 Re:ゼロから始める異世界生活 」は、鼠色猫/長月達平氏によって2012年の4月から小説家になろうで連載を開始され、2014年1月にMF文庫Jから書籍化されました。そして、2016年4月よりアニメが放送されました。

『なろう系』から生まれた「 Re:ゼロから始める異世界生活 」のストーリー

「 Re:ゼロから始める異世界生活 」の主なストーリーは、高校三年生ながら引きこもりとなって生活を送っていた主人公、菜月昴(以後スバル)。彼は夜のコンビニで買い物をした帰り道、ふと目を閉じると目の前の光景が一変していた――――所謂、異世界転生をしてしまったところから始まります。

異世界転生モノの主人公にはその世界を司る存在や女神から特殊能力を授かることがテンプレなのですが、目を閉じただけで転生してしまったスバルにはそんな力などなく、ジャージ姿にコンビニ袋と言う絶望的な状態で放り込まれてしまいます。

そんな絶望的な状況でも持ち前のポジティブシンキングで乗り切ろうと頑張る彼が出会ったのは銀髪の美少女、サテラ。彼女はつい先ほど盗まれた探し物を取り返そうとしており、スバルは彼女に協力を買って出て、一緒に行動を共にすることとなります。

https://www.youtube.com/watch?v=IvhgOe9BY5A

 街を駆け巡りながら情報を手に入れていく中で辿りついた町はずれの錆びれた店、そこに踏み込んだスバルは何者かに襲われて瀕死の重傷を負ってしまいます。先に踏み込んだスバルを心配したサテラもその中に踏み込んでしまい、スバルと同じように何者かの襲撃を受けて倒れてしまう。朦朧とする意識の中で必死にサテラに手を伸ばすも力尽きてしまう。

 気付いたとき、彼は何故か初めて異世界に降り立った場所に立っていた。異世界転生をした彼も実は特殊能力を持っており、それは『死に戻り』の能力であった。

何度も死に戻ることで選択肢を変えて運命に抗っていく

 この作品はよくある死に戻りもので、何度も死に戻ることで選択肢を変えて運命に抗っていくのが醍醐味です。しかし、この作品は死に戻る『過程』が壮絶過ぎるのが特徴です。

 彼は何度も死に戻りを繰り返す中で、目を覆いたくなるような壮絶な死や目の前で親しい人を何度も失っています。一度、死に戻っても今度は違う死に方で死んでしまうこともあれば、選択肢を変えたことで前は死ななかった人物が死んでしまったりと、自身や親しい人の運命を自身の選択一つで滅茶苦茶になってしまいます。更に、彼が『死に戻り』の能力を持っていることは他人に話すことが出来ず、自分一人の力と頭で運命に抗っていくしかないと言う絶望的な条件を背負っています。

ヒーローではない主人公の人間臭さに感情移入してしまう

 他人に力添えを受けられないと言う絶望的な状況の中で必死に抗い、何度も死に戻る中で壮絶な死や親しい人の死を目の当たりしていきます。そんなことを繰り返すうちに彼は精神をすり減らし、時には心を許せる人に罵詈雑言を浴びせ、時にはすべてを投げ出して逃げ出してしまうこともあります。

それも、万能主人公ではなくて四苦八苦しながら運命に抗い続けていく、人間臭い一面が主人公の魅力でもあります。勿論、見ている者によっては嫌悪感を抱く人も多いますが、すべからく人間臭い故に感情移入してしまう人も多いと思います。

 そんな、『Re:ゼロから始まる異世界生活』。もし休日など暇があれば、ご視聴されてもいかがでしょうか?

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