【Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第1章〈ヌマヅの声 From沼津市役所〉「人が輝く躍動のまち、沼津―。」

Message from Numazu 世界に届け、沼津の想い――。

第1章〈ヌマヅの声〉From 沼津市役所

 ラブライブ!サンシャイン!!の聖地巡礼を見た時に、我々ファンからは、その活動は分かりづらくても、実は裏で色々な努力をなさり、「ファンを受け入れる体制」や、地元での周知活動を努めてこられた沼津市役所の職員さん。

その中でも主に、ラブライブ!サンシャイン!!関連のお勤めをなさっている

「沼津市役所 企画部 ぬまづの宝推進課」の職員さんに、

一(いち)沼津市民として、そして広い目で聖地巡礼を見ている市役所の職員さんとして、ラブライブ!サンシャイン!!と聖地巡礼についてお話を伺いました。

太字:筆者 / 細字:「ぬまづの宝推進課」取材担当者様

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ヌマヅの声 From 沼津市役所

沼津市役所 ぬまづの宝推進課とは

―今回は、沼津市役所「ぬまづの宝推進課」様にお話を伺うということで、まずは「ぬまづの宝推進課」で普段なさっていることを教えてください。

シティプロモーションを中心に、沼津の魅力を市外に発信していく活動をしています。

フィルムコミッション※をしている関係で、ラブライブ!サンシャイン!!のような「アニメ・映像関係」のFCも行っております。

フィルムコミッション(FC)…映画等の撮影場所誘致や撮影支援をする機関。 地方公共団体(都道府県・市町村)や観光協会の一部署が事務局を担当していることが多い。

ラブライブ!サンシャイン!!と沼津市

―ラブライブ!サンシャイン!!プロジェクトが開始されてから2年が経ちましたが、ラブライブ!サンシャイン!!というプロジェクトに対する想いなどはございますか?

まずは、このプロジェクトの舞台に沼津市を選んでいただけて非常に嬉しいです

最初に一枚、イラスト(初めて電撃G’s Magazineで公開された三津海水浴場でのイラスト)が出ただけで、2時間後には「沼津(内浦)だ…!」と気付いてくださる方々がいます。

そこから、沼津を訪れる方々が段々増えてきて、今はとても多くの方が来てくださっていて。

そんな現状を見た、お店とか…ホテルとか…たくさんの沼津の市民の皆さんが「来てくれる方をおもてなししよう。」と。

企業さんたちも、「来てくれる方に喜んでいただこう」というような商品の開発ですとか、サービスがどんどん進んできて、

放送が始まって、そういった流れが更に進んでいって、本当に市が活性化しました

今は、「沼津がどんどん元気になる機会を頂いた」と感じております。

―そうですね。私も市民の方とたくさんお話をさせて頂いたのですが、確かにどの方にも共通して感じたのは「ファンの皆さんを『おもてなし』したい、という想いが強い」ということでした。

沼津市民憲章の一つには、「善意と思いやりを持って温かい家庭と社会を育てます。」が掲げられていると思いますが、本当にこれが市民の皆さんに浸透しているな…と強く感じました

特に内浦の地区は、市街地からも離れて、昔から“内浦”としての町が出来ているので、

人と人との結びつきの強さであったり、コミュニケーション力の高さであったり…

「人の温かさが特に感じられる」、ということはあるかと思います。

―私も小さいころは沼津に到底及ばないような田舎で過ごしてきましたが…沼津の温かさって特に強いというか…「沼津独特の」温かさだな、とは感じましたね。

そうですね。多分昔から商業の町として栄えてきて、東海道が通っていて…ということで外から来られる方を受け入れる気質というものはあるかな、と思いますね。

沼津には「御用邸」もあったり、政財界の方がここに別荘を持っていたりだとか、

そういう観光地として、“外の方が地元にいらっしゃる”暮らしのベースが根付いている地域ではないかな、という気はしますね。

だからそれは昔から脈々と培われてきた基礎みたいなものがある地域なのではないかなと。

Aqoursの発起人である高海千歌ちゃんが、それまでは「ここには何も無い」と言っていましたが、第6話で「出来るんだ。(内浦から始められるんだ)」と気が付いたと。

アニメの制作者も、沼津や内浦の魅力に気付いて(知って)、そのシーンをアニメに描いたと、そういう感じだったらうれしいですね。

聖地巡礼と行政(沼津市役所)

―さて、そういったファンの聖地巡礼について、「(沼津)市役所は、聖地巡礼を“側面支援する立場”」というスタイルを取られていると伺いましたが…。

そうですね、市役所の立ち位置としては、「市役所が何かをする」のではなく、私たちとしても、「お店→ファン」にサービスが提供されるわけですので、制作さんと企業さんとの間のクッションとして一緒に活動しています。

だから、(市民の方々の『やりたい!』に応え、お手伝いする)「バックアップ」のような形ですね。

―なるほど。

ラブライブ!サンシャイン!!というプロジェクトが2015年の2月に登場し、そこから徐々に沼津を訪れるファンも増えてきた…と伺っております。

市役所の皆さんも、そういったファンの「聖地巡礼」に関して何かなさった事(準備など)はございますか?

多分、前作の「ラブライブ!」の人気から、(登場後に規模も)すごいことになるだろうな、と思っておりましたので、地元で説明会とかはしてますね。

若い方はある程度は分かると思うんですけれど、おじいちゃんおばあちゃんは、「一体これは何なんだ…?」と思われるので、敬老会にも参加してお話をしたりですね…。

―やっぱりまずは「住民の方々に知ってもらう」活動は大切ですよね。

私も内浦を歩いていると「ラブライブ!サンシャイン!!」について住民の方々から色々尋ねられたりしました(笑)

ちなみに“ファンの間では”、プロジェクト発足当初から、同作品のファンの「マナー問題」が囁かれています。

このような問題については、まさに行政の方が広い目で見ておられるかと存じますが、どのようにお考えですか?

(ラブライブ!)公式HPでもマナーを呼びかけて頂いてるからかもしれないんですけれども、逆にコアな(ファンの)方はすごく丁寧で、地元の清掃活動とかもしてくれたり…など。

だからこの問題については、むしろこれからかもしれませんね。

観光地ならどこも同じだとは思うんですけれども、

色々な層の方が来てくださると「ごみ」や「渋滞」等の問題が出てきます。沼津市では、まだ目に見える形では問題ありませんが、これからも、皆さんのご配慮やご協力をお願いしたいと思います。

あと、今回の舞台として学校(浦の星女学院のモデル等)が登場しているので、子供たちに関してはきちんと、この先も問題が起こらないようにしていきたいとは考えています。

沼津市の魅力

―次に、沼津市の魅力について改めて見ていきますと、ファンがまず触れやすいのは「市内に“3つも”ある水族館」ということで。

ダイヤ様は「なんで3つもあるんですの!?」と言っていましたが…(笑)でも、あの3つの水族館、行ってみるとそれぞれの特徴があって、それに応じて楽しみ方も変えられますよね。

そうなんです、全然違うんですよね。多分1日で3つの水族館を回っても、それぞれ楽しめると思います。

館内のBGMや配色までこだわっていたり、日本全国回っても「ここだけ!」というような特色があったり…と。

―しかも、そのような特色を生かしつつ、キャラのお誕生日だったり、クリスマスだったり…等、色々なイベントで地元のお店が色々な企画を考えて、なさって…と凄いなぁと思います。

そうですね、ラブライブ!サンシャイン!!で「すごい」と思ったのは、

ファンの方が“聖地”へ行くというのがメインになるのでしょうが、例えばどこかのお店が「ラブライブ!好きです!」と声を上げると、“聖地でなくても”(ファンの方々が)そういった地元のお店をまた愛してくださっている、というところなんですよね。

沼津市は広いので、だからこそファンの皆さんには、アニメがきっかけで、色々なところを見て頂ければなぁ…と。

―確かにtwitterを見ていると、そういう動きはかなり見られますね。

しかも、ただ、今回の「ラブライブ!サンシャイン!!」プロジェクトを、悪く言えば“稼ぎ時だ”と考えるのではなくて、実際にお店の方がアニメを見て「おぉ、これは面白い。」とのめり込んで…

お店の人もファンなんですよね。

―そうですよね。だからそういった、「一緒になって楽しむ」というのが、今までの聖地にはなかった、沼津だからこその魅力というか、力というか…そういった感じがしますね。

ファンの中で、「ラブライブ!」シリーズ第2作が何故「ラブライブ!『サンシャイン!!』」なのか、という疑問が当初は沸いていて、まだアニメがやってなかったそんな頃に、沼津を訪れた際、私が強く感じ入った言葉がありまして。

沼津港「びゅうお」の隣の「港口公園」にあったモニュメント(?)に「人が輝く躍動のまち」という文字が入っていたのを見て、なんかこう…ビビっと来たんですよね(笑)

沼津市の、前の総合計画のキャッチコピーだったと思うんですけれども、

やっぱりまずは「躍動するまち」と。

そして沼津市は、海や山や川に太陽の光が燦々(さんさん)と降り注ぐイメージがあります。

そこで、「自然だけじゃなく、住んでいる人にも輝いてほしい、躍動してほしい」という…

まさに「ラブライブ!サンシャイン!!」でいうサンシャイン!!であって欲しいという思いが込められていますね。

ラブライブ!サンシャイン!!×沼津市のこれから

―ラブライブ!サンシャイン!!がきっかけで多くのファンが沼津に来ている現状を、今後、どのように繋げていければ、とお考えですか?

アニメに出てくるスポットだけに行かれるのではなくて、

地元の道を歩いて、それ以外のお店にも寄ったり、誰かと話したり、この町の美味しいものを食べたりなど、といった…

ここで過ごす「ラブライブ!サンシャイン!!&沼津」の時間全部を味わっていただけるといいかな と。

あとは、是非「自然」を楽しんでいただきたいですね。果南ちゃんがダイビングしてたりしますしね。

わざわざ離島に行く…とかではなく、沼津市は、『町の中で、生活のすぐ横に、暮らしながらそういった自然を味わえる所』ですので!

「沼津市」って、まだ全国的には知名度も低いので、今回の作品が “きっかけ” で「沼津」という名前がラブライブ!サンシャイン!!…Aqoursと一緒になって全国に広まってくれるのが一番嬉しいです。

―はい、そんな魅力あふれる街「沼津」が舞台のラブライブ!サンシャイン!!。

最後に、ラブライブ!サンシャイン!!のファンへ一言、メッセージをお願いします。

千歌ちゃんたちを育んだ沼津の町に一度是非、おいでいただいて、是非沼津を楽しんでください!

●インタビューおわり

取材後記―「『ラブライブ!サンシャイン!!&沼津』を楽しんでほしい。」

Twitterや掲示板…沼津市の方々までもが抱いておられた疑問。

「(聖地としての)沼津市役所の立ち位置って…??」

取材を、沼津市役所の方に…と思い立ったのは、その疑問からでした。

我々ファンから見ると、(地元の方も、のようですが)

「ノータッチなのかな…?」

というような印象を受けていましたが、(これは後々の違う方々への取材やお話で明らかになりましたが)

我々の知らないところで、本当にたくさんのご努力をなさっているようで。

でも、それは巷で言うところの「介入」や「指示」といったことではなく、

担当者さんの仰っていたような「クッション」としてご努力なさっていました。

確かに、地元の誰かが、自分から

「よし!じゃあ俺がラブライブ!サンシャイン!!プロジェクトの仲介人になろうやないか!」

なんてのは難しい(と言うかほとんどムリ)なことですよね。

そこを、地元での「説明会」やら「勉強会(というのもあるらしいです)」市民の方と聖地巡礼を見つめている。

そのようにお話も頂きましたし、言葉だけでなく、沼津市内を巡っていても、そういった印象を受けました。

長らくの疑問。

「沼津市役所は一体何をやっているんだ…?」の答えは、

「バックアップ。ラブライブ!サンシャイン!!を自分も好きになって、もっと沼津を知ってほしいと思う『沼津市民』の方々のお手伝いを。」だったのでありました。

(ちなみに、ファンの間では囁かれている「沼津市(役所)が積極的に、聖地として自ら名を挙げた!!!!」説は間違いらしいです。)

そして、私自身も思っていたこと。

「折角聖地巡礼で沼津を楽しむんだから、写真撮って終わりなんてもったいない…!

沼津でご飯食べたり、空気吸ったり、景色楽しんだり…とか、もっと聖地以外の沼津も楽しもうよ☆」

を一番端的に、分かりやすく表した担当者さんのお言葉。

「ラブライブ!サンシャイン!!&沼津を楽しんで欲しい。」

聖地巡礼って色々ありますが、こんなにも(最高に良い意味で)「変わった」聖地は沼津だけだ、と思っていました。(今もそうですが)

でも、市民の方が吸っている「沼津市の空気」というものは、沼津市が聖地として注目されるようになってから作られたものでは決してなく、

古くから脈々と受け継がれ、培われてきた…温かさであったりとか、個性であったりとか。

そういった、昔からの、伝統としての「サンシャイン!!」が目に留まり、

なるべくしてなった「ラブライブ!『サンシャイン!!』」だったのだな、と改めて感じました。

そういうのって、聖地でただ写真撮ったりするだけでは…感じるのが難しかったりしますからね。

だから、地元歩いて飯食って…空気吸って喋って…

すなわち「&沼津」を満喫すれば、聖地巡礼ももっと楽しくなる…ということですね♪

ファンの方々は「とても丁寧な方」と仰ってくださっています。

我々も、「ラブライブ!サンシャイン!!&沼津」を楽しみつつ、聖地が「沼津市」である、同作品のファンであることを誇れるように…!!。

ご注意

※平成28年度をもって「ぬまづの宝推進課」が廃止となり、平成29年度からはシティプロモーションの業務を、観光戦略課が担当なさいます。

※本インタビューは、「沼津市役所 ぬまづの宝推進課」の職員様に一個人としてのご意見を伺ったものです。当該記事の内容が全て沼津市役所の意向・意思というわけでない、ということはお知りおきください。

 

【Aqours Next Step! Project記念企画】Message from Numazu 第0章〈サンシャイン!!に心動かされ。〉【プロローグ】

ABOUTこの記事をかいた人

竹取の翁

あにぶライターの〈竹取の翁〉です。 いろいろなところでアニメライターしてるマンです。 アニメライター以外にはシナリオライター等も! アニメ舞台になった静岡県沼津市の魅力を探る企画『Message from Numazu』連載中です。TOPページのバナーからぜひご覧ください。