【Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第4章〈ヌマヅの声 From 沼津市議会議員 小澤 隆さん〉

Aqours Next Step! Project記念「あにぶ」特別企画

Message from Numazu 世界に届け、沼津の想いーー。

第4章〈ヌマヅの声 From 沼津市議会議員 小澤 隆さん〉


ラブライブ!サンシャイン!!の舞台「沼津市」議会の議員さんである小澤さん。

第4章では、

ご自身も沼津市にお住まいの一(いち)ファンで、聖地“沼津、内浦”についても広い目で見ておられる小澤さんにお話を伺いました。

第4章 ヌマヅの声  From 小澤 隆さん

ラブライブ!サンシャイン!!との出会い

小澤さんがラブライブ!サンシャイン!!をお知りになったキッカケを教えてください。

沼津市市章
沼津市市章

平成27年(2015年)の12月頃。親しい方から「うちの子どもが、『沼津にアニメが来るんだよ!』って言ってるんだけど。」と聞いて。

でも私は(それがラブライブ!だったということも)全然知らなくて…「何なんだろう…」って思ったのですが、後で聞いたら(それが)ラブライブ!だった、ということで。

じゃあラブライブ!って何なんだろう、って思いまして、後にちょっとオタクな、合唱団の友人に尋ねたら、

『(とりあえず)スクフェスやってみよう。』って言われまして、まだ当時μ’sしかいなかったスクフェスを始めたんです。

スクフェスを始めたことがきっかけで、キャラクターの名前とか、声優さんとか、いろいろな事を覚えていきました。

きっかけはご友人の『スクフェスやってみよう。』だったんですね。

確かに、現在のラブライブ!ファンの方々でも、「ラブライブ!というプロジェクトには『スクフェスから入った』」とおっしゃる方が多いですよね。

聖地巡礼の現状

小澤さんは、沼津市議会議員さんとしてラブライブ!に関連するお取り組みも(議会などで)なさっていると伺っております。

小澤さんが「ラブライブ!」をご存知になった頃ぐらいから、たくさんのファンが沼津市を訪れるようになったわけですが、いわゆるファンの“聖地巡礼”については、ラブライブ!をご存知になってからどのようなお取り組みをなさったかお聞かせください。

当時(平成27年“2015年”末頃~平成28年“2016年”の初旬)はネットにもそんなに情報がなくて、

最初は「(聖地巡礼で)沼津を訪れる人がちょっと増えるくらいかな。」くらいに思っていたんです。

しかし、平成28年(2016年)6月に予定していた議会での一般質問の準備をするため、ネットを見ていたら「7回沼津行きました!」や「9回沼津に行きました!」というような書き込みを見つけ、

『ラブライブファンってすごいな…』と感じ、地元住民の理解など、今後の聖地巡礼について「これは市役所も黙ってる訳にはいかない」、「地元民としても理解していく必要があるな」と思い、6月の議会で「ラブライブ!」「聖地巡礼」についての一般質問をしました。

アニメ―千歌ちゃんたちが6話で気付いたことは『沼津市民』へのメッセージ

ちなみに、私が以前Twitterで、“推し”のメンバーをお尋ねした際、『果南ちゃん推しで、かなまり病です。』とお返事を頂きました。

多分あの回だろうな…と予想はついておりますが、小澤さんがアニメ1期で一番好きな回は何話でしょうか…?

かなまり…松浦果南ちゃんと小原鞠莉ちゃんのカップリング

これはもう……9話ですね。

9話というと「未熟DREAMER」…“かなまり”ですね…!

そうです(笑)

放送されたときには、涙を流しながら見ましたし、

今でも録画したものを見ますが、9話だけは一回見始めてしまうと最後まで見ちゃうんですよね。

果南ちゃんと鞠莉ちゃん…ダイヤ様もですが、それぞれがそれぞれを思いやる気持ちが、言葉、行動、表情の全てに現れていてとてもいい話だったな、と。

全13話、どれも好きなお話だとは思いますが、“かなまり”好きの方からしたら、「未熟DREAMER」は小澤さんが仰ったように、お互いがお互いを思いやっていて…想いの強さからすれ違っていた、果南と鞠莉が向き合う、そんな涙無しには見られない回ですよね。

はい。

アニメといえば、“沼津市民として”とても嬉しかった回があって。

それが『第3話 ファーストステップ』なんですけれど、

「ラブライブ!サンシャイン!!」は内浦だけの話だと思っていたのですが、ばっちり沼津市街地が映っていて、まずあれで大喜びしました。

やはり自分の住んでいるところの近くがアニメに…というのは嬉しいですよね。

第6話「PVを作ろう」はいかがでしたか?

沼津,内浦のいろいろな風景が映し出されて、それだけでもありがたいな、と思ったのですが、

あの回で千歌ちゃんや梨子ちゃんが気がついたことが『私たち沼津市民に対するメッセージだな』と、リアルタイムで見たときに強く感じました。

沼津市民は、あまり沼津市のいいところに気がついていない傾向が強い。

これは沼津市の人なら割とみんな同じじゃないかな、と。

大沼市長も仰ってますが、

『沼津市には、他にはない魅力がたくさんあるから、そこを見つけていこうよ。』と。

実際にどうなのかは分かりませんが、制作の方々はそういったメッセージをあのアニメには込めているのではないかと、そう受け止めましたね。

今まで知らなかった『沼津,内浦』という町を、アニメを通じて知り、今では沼津市に移住するファンもいますが、地元の方にとっても、「アニメが沼津市の魅力を教えてくれた」と。

地元ゆえに分からない魅力もありますよね。

そうですね。

正直、内浦だけを散歩してて、「楽しいな」と思えるようになった、というのが昔と今とでは全然違いますね。

第6話で沼津の魅力の一端に気が付き、『ここ(=内浦)から始めよう。』と決意。

彼女たちのその決意は第12話、第13話でも強く感じると思いますが、その2話についてはどのように感じました?

12話ってすごい不思議な回じゃないですか。

みんなで音ノ木坂に行って…「あの生徒は一体何者なんだろうか」とか…凛ちゃんと“かよちん”をあわせたような子もいましたし…穂乃果を小さくしたような子も。

どういった意図があったのか…未だに不思議ですね。

13話も、話すと長くなってしまいますが、最後は“パッ”と終わってしまったので、この先どうなるのか、非常に気になりましたね。

9人がとても晴れた気持ちで(1期は)終わった。

だからこそ、とても2期が楽しみですね。

そうですね。

聖地巡礼の“今”

アニメが2016年の夏に始まり、そこから沼津市を訪れるファンもまた増えた、と。

今の沼津市…“聖地巡礼”の現状を、小澤さんはどのようにお考えですか?

私は、実際にファンが増えたのか、減ったのか確かなことは分かりませんが、感覚としては増えたかな…と。

沼津駅前もすごく盛り上がってきましたし、実際にアニメに登場した“聖地”でないところにもファンの方々が来てくれている。

さらに「松浦酒店」さんみたいに、“聖地ではないけれどファンを理解して、迎える”お店が少しずつ増えている…ファンの方にとっても、そういうお店ってとても貴重なんじゃないかなと思います。

私も沼津市を何回か訪問させていただきましたが、沼津市の方って本当に温かくファンを迎えてくださって。

それって沼津市の…沼津市“特有の”魅力じゃないかなと思います。

なるほど。

逆に私たちからすると、来てくださった方々には、温かく、アットホームな形でお迎えするのがベストかな…当たり前じゃないかなって思っていました。

敢えて意識するのではなく、沼津の方々にはやはり自然とそういった、文化的な“温かさ”が根付いてらっしゃるのだと思います。

ちなみに、小澤さんは地元沼津に住んでらっしゃる一(いち)ファンとして、他所から訪れるファンのマナーについてはどのようにお考えですか?

ファンのマナーが特段悪いとか…そういうことは無いと思います。

私は(悪いことをしてる…等の)現場を見たことがありませんし。

むしろ、東京とか、他の都道府県から、“ゴミを拾うために”沼津に来てくれるってことがそもそも考えられないことですし…、

これはアニメじゃなくて他の目的で観光に来られる方々でも考えられないことですから…

だから、「本当にありがたいな」という気持ちが強いです。

バスとかタクシーの撮影については、是非「ご自身の命を守って(撮影して)くださいね」と…それくらいですね(笑)

ありがとうございます。

1stライブでの発表を聞いて

2月26日、1stライブではNext Step! Projectと題して、様々な発表がなされました。

その発表はどのように思われました?

何かしらの発表はあるんだろうな、と予想はしていたのですが、ここまで大きなものになるとは思ってなかったですし、アニメ2期の発表はもっと先だろうな、と考えていたので…

ここまで大きく花火を上げてくれたんだな…という感じです。

アニメ2期の発表は本当に驚きでしたよね。

聖地巡礼の“これから”

小澤さんは、1期アニメ開始前の期間を、(ファンを受け入れる)“準備期間だ”とTwitterでおっしゃっていて、ファンを受け入れる体制作りなどにも陰ながらご尽力なさったかと存じます。

2期は秋に放送ということで、今後どのような“準備”…取り組みをしたいとお考えでしょうか。

私自身もアニメを見て、地元の方々にもっとアニメを見て欲しい、と思いましたので、「ぜひ見てください」と呼びかけていきたいなと思っています。

市役所としてどういう対応をすべきか…学校や交通のことなども課題があるかもしれないですけれども、そこはファンの方のお力もお借りしつつ、対応していきたいですね。

まずは、私たち地元の人間が作品を見て、出来ればキャラクターを,声優さんを愛していきたいな、と。

現に沼津市にもファンが増えつつあると伺っています。

是非今よりもっと多くの方々にアニメを見ていただき、沼津の魅力についても改めて感じて頂きたいですね。

ファンへのメッセージ

では最後に、ファンへメッセージをお願いします。

まず申し上げなきゃいけないのは「ありがとうございます。」ですね。

沼津市民と一緒になって沼津の治安を守るためのことだったり…どうやって盛り上げていくかだったりをファンの方々が自ら考えてくださった経緯があって、今がありますからね。

地元の方もそれを理解しているからこそ、「温かく皆さんをお迎えしたい」と思っているのだと思います。

だからこそ、「皆さんには本当に感謝したいな」、と強く思っています。

 

また、何回も来てくださってる方には、ぜひ、聖地とは関係ない所にも行って欲しいですね。

今は内浦までが聖地ですが、そこから更に南に行くと西浦、大瀬崎(おせざき)、沼津市最南端には戸田(へだ)という地域があります。

非常に景色が良くて、歩くだけでとても気持ちの良い場所です。

また、沼津には一流のバーもたくさんありますからね。

小澤さんはバーがお好きだそうで。

すごい詳しい、というわけではないですが…

沼津の駅周辺にもありますので、駅近くにお泊りの方は是非行っていただきたいですね。

(県外に行っても)「沼津のバーテンダーさんは知っています。」と仰るバーテンダーさんがとても多いですので、本当に“世界に誇るバー”が沼津にはたくさんあります。

寿太郎みかんを使ったカクテルもあるので、沼津のバーも是非楽しんでほしいです。

●インタビューおわり

取材後記―“みんな”で作り上げた物語。だからこそ『ありがとう』を返していこう。

さて、1〜3章をご覧になって、皆さんはどのような感想を抱いていらっしゃるでしょうか。

Twitterで様々なご感想を拝見して、とても多かった声が

「『ファンにネガティブイメージが強い“わけではない”』むしろ、『ポジティブに…“ありがとう”とまで言ってくださっている』ことに驚いた。」というものでした。

私も同じことを思いました。

小澤さんは、謙遜して「自分は何もできていません」と仰っていますが、実際にお話をさせていただいて、

「作品を、作品の聖地巡礼をとても広い視野で見てらっしゃっていて、私たちファンのため、ご尽力をしてくださっている方だ。」と強く思いました。

そんな小澤さんのお言葉、

沼津市民と一緒になって、沼津の治安を守るためのことだったり…どうやって盛り上げていくかだったりをファンの方々が自ら考えてくださった経緯があって、今がありますからね。

地元の方もそれを理解しているからこそ、「温かく皆さんをお迎えしたい」と思っているのだと思います。

が私にはとても響きました。

ファンだけではなく、沼津市民の方も一緒になって“みんなで”作り上げた物語……それが、今の沼津市で輝いている。

 

マナー問題についても、企画内で記事を作ろうと計画していましたが、マナーについて、ファンが知っておきたいこと,心に留めておきたいことは小澤さんのお言葉で十分な気がします。

「地元の方に“迷惑をかけてはいけない”」

これは沼津市を訪れる多くのファンが、現状、思っていることでしょう。

私もそう思って“いました”

しかし、たくさんの沼津市の方とお話をさせていただいた今、思っているのは

「『ありがとう』をいろいろな形で返していこう」

これに尽きます。

多くの地元の方々が、私たちファンに「ありがとう」と仰ってくださっています。

はたして私たちは「迷惑をかけないようにしよう」この認識だけで良いのでしょうか。

この認識が不必要だとは思いません。ただ、そこから

「ありがとうを返していこう」

この気持ちに成長したとき、“ファンの聖地巡礼,聖地巡礼でたくさんのファンが訪れる地元”は本当の意味で充実し、輝くのではないでしょうか。

【取材・文=竹取の翁】

ハッシュタグ #メセヌマ を添えたツイートで感想をお聞かせください♪

※頂いた感想は今回の企画にご協力くださった皆様にお届けさせていただきます。

〈Message from Numazu企画 これまでの記事〉

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→今回の企画を思いついたキッカケ―筆者「竹取の翁」が内浦マダムを始めたくさんの沼津市民の方と出会い、感動したお話を中心としたプロローグ記事。

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→聖地〈沼津市〉の行政である『沼津市役所』の職員さんへのインタビュー記事。「めちゃくちゃレアじゃん!!」と大好評です。

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→三の浦総合案内所の大村さんへのインタビュー記事。プロジェクト発足から今に至るまでの、聖地の中心地である同案内所と内浦のファンの様子や変化を知ることができます。

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→沼津市の上土(あげつち)商店街の写真館「つじ写真館」のトミーさんへのインタビュー記事。今まで触れてこなかった“アニメ”との出会い。その出会いによる感動と新たな出会いに涙が止まりません。

 


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