熱血アニメ列伝その25 そうよ!皆星になってしまえ!『 伝説巨神イデオン 』

熱血アニメファンの皆様、暑い日も増えてきた、不快指数の高い梅雨のこの時期、いかがお過ごしでしょうか?でも、そんな不快な気分も簡単に吹き飛ばす、熱いアニメを今回も紹介いたします。

前回、前々回と、『トップをねらえ!』、『新世紀エヴァンゲリオン』と来て、もしかしたら『ふしぎの海のナディア』や、ガイナックス作品の『天元突破グレンラガン』が今回の作品に選ばれることを想像した方もいるかもしれませんね。

しかし、今回扱う作品は『機動戦士ガンダム』等で有名な富野喜幸(現・由悠季)監督の、ある意味でガンダムよりも熱狂的なファンを生んでいるレジェンド作品の一つ『伝説巨神イデオン』を取り上げます。

後の色々なクリエイターに影響を与えた本作。まずはいつもの通り、あらすじを紹介していきます。

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不幸な二つの人類の接触による戦乱の行く末は? 『 伝説巨神イデオン 』のあらすじ

西暦2300年。地球人類は亜空間飛行能力を有し、遠い銀河の星にまでその勢力を伸ばしている、そんな時代。

地球からはるか彼方の、移民星の一つ「ソロ星」は、地球からの移民がまだ始まって間もない状態でした。そんなソロ星に近づく一隻の宇宙船。

その宇宙船は地球の物ではありません。実は、このソロ星にあるとされている「伝説の力『イデ』」の発掘調査を目的とした「バッフ・クラン」と呼ばれる異星人のものだったのです。

その宇宙船からソロ星に降り立った、小型のシャトルが一つありました。それに乗っていたのは「カララ・アジバ」という女性のバッフ・クラン人。彼女は、バッフ・クラン宇宙軍の総司令「ドバ・アジバ」の娘でした。

軍の総司令の娘という事で、その捜索の為に、バッフ・クラン側は戦闘艇をソロ星へと赴かせます。捜索の最中、カララの身を案じたバッフ・クランの兵士の一人が地球側にミサイルを撃ち込んでしまいます。

こうして、地球、バッフ・クラン双方に不幸な「戦闘」という形でのファーストコンタクトが取られてしまったのでした。

バッフ・クランの攻撃にさらされる中、地球人の少年であり、この物語の主人公である「ユウキ・コスモ」は、同じく戦闘の最中にいた「イムホフ・カーシャ」「ジョーダン・ベス」「アフタ・デク」らと共に発掘中の遺跡の中に逃げ込みます。

しかし、この遺跡はただのソロ星の先住民の残したものではありませんでした。巨大な機械の3体の遺跡は、変型・合体をして一つの巨大な人型メカになります。

これこそが、バッフ・クラン側が探索しようとしていた「伝説の力『イデ』」の存在そのものと言っても良い「伝説巨神イデオン」だったのです!

またたく間に、イデオンはバッフ・クラン側の攻撃を退け、その後、やはり遺跡として存在していた、イデオンのベース基地的な宇宙船である「ソロシップ」も起動します。

「無限力(ちから)」とも呼ばれる、「イデ」とは?そして、イデオンの力によってコスモ達はバッフ・クランの追っ手から逃れることは出来るのか?コスモ達の銀河を駆け巡る、壮大な逃避行がこうして始まったのでした。

絶大なる戦闘能力を持つイデオンの強さが激熱!銀河切り裂くイデオンのパワーとは?

熱血アニメ列伝その25 そうよ!皆星になってしまえ!『 伝説巨神イデオン 』

画像引用元:©SUNRISE

あらすじを書くと、以上のようなある意味で典型的なSFロボットアニメの王道ストーリーとなる本作品。しかし、ここで注目して欲しいのは、この作品においての戦闘はガンダムのような多対多の戦争ではない、という事です。

大軍のバッフ・クラン対、ソロシップとイデオンだけの普通に考えたら絶対勝てない戦力差のとても戦争とは言えないような絶望的な戦闘が、この作品の中では繰り広げられるのです。

そして、バッフ・クラン軍はアニメ史上においてもほぼトップクラスに君臨する物凄い規模の戦力を有します。銀河に光年単位で戦力を展開させる事が出来る敵戦闘集団と言うのは、アニメ史においても稀と言えるでしょう。

しかし、イデオンはこの戦力差を特に終盤は、ある意味でモノともしない戦闘能力を発揮します。特にイデオンの必殺兵器である

・イデオンガン(別名:イデオン波導ガン)
・イデオンソード

の破壊力に胸を熱くする人は少なからずいる筈です。

何しろ、イデオンソードは一度リアルに「惑星」を一刀両断しています。恐らく、(避けるのは無理じゃないかもしれませんが)このイデオンの攻撃を防御しきれる存在は、アニメの中でもそう無いでしょう。

イデオンガンの発射により、数百の艦隊はあっと言う間に掃討されてしまいます。

この戦闘能力は、少し前に紹介した『トップをねらえ!』の戦闘規模の中でも遜色が無いでしょう。また、やはりこちらでも紹介した『機動新世紀ガンダムX』のサテライトキャノンに胸を熱くする方は、イデオンのこの超火力に胸を躍らせる人も多い筈です。

そして、イデオンにおける熱い部分はこの「超火力ドッカン!」だけではありません。何と言っても、この作品はそのストーリーが凄いのです。

その結末の壮絶さは、本気でこの作品を「全アニメの中での一番の傑作」と語る方が物凄く多い事からも伺えます。主にそう語ってるのは、30代~40代ぐらいの方が一番多いようですが。

この作品の結末は、SFという垣根を越えて、「神話」レベルの物語の展開を迎えます。多くを語るとネタバレになるので、実際に見てもらうとして。この神話とも言うべきストーリー展開に感動し、胸を熱くする方はとても多い筈です。

是非、そういう意味でもこの作品を楽しんで欲しいところです。

ところで、このコラムの冒頭でこの連載の前回、前々回が『トップをねらえ!』と『新世紀エヴァンゲリオン』であった事を書きましたが、それには少し理由があります。

この二つの作品の監督の庵野さんは、かなり今回の『伝説巨神イデオン』が好きである事を公言しています。

そして、エヴァンゲリオンにおける「人類補完計画」のシステムと言うか、概念が、この作品の「伝説の力『イデ』」の力の秘密ととても似ている事に思い至る方も多い筈です。

今回の作品のチョイスには、そんな理由があったのでした。

てっとり早く見るには劇場版を!でもテレビ版も必ずチェックして!

イデオンは、バンダイチャンネルなどでの配信があるので、そう見るのに難しい作品ではありません。

ただ、39話という長さは、最近の1クール作品が主流の中のアニメファンの方にはとてつもなく長く感じる事があるかもしれませんね。

そういう方にお勧めなのは、劇場版である『接触篇』『発動篇』です。この前後篇を見ると一応のイデオンという作品の概要をつかめますし、後半のイデオンの無敵の戦闘力を堪能したい方には『発動篇』の視聴は必須です。

でも、やはり余裕がある方にはテレビ版の39話全てを是非見て欲しいところです。劇場版は合わせて3時間超という、かなりの長さですが、それでもかなりかいつまんだ内容ではあるので。

バッフ・クランの繰り出す敵機動兵器「重機動メカ」の様々な異形的シルエットを有するメカデザインも堪能して欲しいですし、ソロシップ内で起こる様々な極限状態における人間模様もテレビ版は丁寧に描かれています。

そして、39話を見たら、是非先ほども紹介した劇場版の『発動篇』を視聴して下さい。

実は、『伝説巨神イデオン』はテレビ版39話では完全には完結していません。元々の予定であった話数は「43話」です。

つまり、テレビ版で打ち切られた4話分の最終エピソードを作品としたのが『発動篇』なので、これを見なければイデオンというサーガは全て見た事にならないのです。

39話のテレビ版をゆっくり見た後、一気に(最悪『接触篇』は飛ばしてでも)『発動篇』を見て、この作品の壮大なラストを是非堪能してみてください。

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