『 プリンセス・プリンシパル 』第1話「case13 Wired Liar」【感想レビュー】

2017年夏アニメも徐々に1話が放送され始めていますが、みなさんはどのアニメが気になりますか!?
本格ロボットファンタジーから、異世界もの、恋愛もの、スポーツものからギャグアニメと毎日チェックが追いつかないくらいのアニメが放映されています。

そんな、2017年夏アニメの中の一つであるStudio 3Hzとアクタスの共同制作によるオリジナルアニメ『プリンセス・プリンシパル』

キャッチコピーは『嘘つきはスパイの始まりーー』

19世紀末、東西を壁で分断された架空のロンドンを舞台に、普段は女子校生、ときにスパイと暗躍する女の子たちを描いた作品です。

監督には『ばらかもん』などの橘正紀さん、シリーズ構成・脚本には『コードギアス 反逆のルルーシュ』や『甲鉄城のカバネリ』などの大河内一楼さん、キャラクター原案を『ポッピンQ』や『キノの旅』シリーズの黒星紅白さん、そして音楽には多くの代表作をもつ梶浦由紀さんというまさに豪華な布陣!!

ロンドンでスパイと聞くと思い浮かべるのはやはり「007」シリーズですが、こちらのアニメは可愛い絵柄に、「007」とも劣らないハードな設定とギャップが魅力的なこのアニメとなりました。

そんな第1話の感想、考察、etcをやっていきましょう。

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『 プリンセス・プリンシパル 』第1話「case13 Wired Liar」

19世紀末、アルビオン王国は革命により、首都ロンドンを境にして、旧来の王国と新しく生まれた共和国の二つに分かれた。 そしてその境界には、お互いの国交を断絶させるため『ロンドンの壁』が作られた・・・。 王国へ送り込まれた共和国のスパイ・アンジェは、チームリーダーのドロシーとずば抜けた剣技を持つちせと共に、共和国へ亡命を望んでいる王国の研究者の青年・エリックを、王国側の妨害にあいながらも無事保護する。

保護した先は、アンジェ達が任務で通っているクイーンズ・メイフェア校の資料室。そこでエリックが出会ったのは、付き人のベアトリスを従えた王国のプリンセスであった。彼女は笑顔で言う、「実は私、共和国のスパイなんです」と。彼はその告白に驚きながらも、突如、任務にないことを要望する。 「もう一人、亡命させたい者がいる」 エリックの願いは果たして聞き入れられるのか?

スチームパンクとマッチした音楽

舞台は19世紀末の架空のロンドン。

アルビオン王国は、ケイバーライトと呼ばれる特殊な物質を独占し覇権国家まで上り詰めますが、革命により東西を壁で分断されアルビオン王国とアルビオン共和国に別れてしまいます。

以来、水面下ではスパイたちを暗躍させた”影の戦争”が勃発していたのでした。

物語は、東西に分断された王国の西側へ亡命をはかろうとしていた王国の研究者の青年・エリックを、共和国のスパイであるアンジェ、ドロシー、ちせ、ベアトリス、プリンセスの5人が保護するところから始まります。

今回のミッションはエリックを無事に亡命させること、しかしエリックには秘密があったのでした。

なんだか、導入からドイツっぽい革命が起きてますが、舞台はロンドンです。

19世紀末といえば、まさに史実ならば産業革命の真っ只中で、技術革新が積極的に行われた時代でもありました、プリンセス・プリンシパルの世界の街並みでも、高い煙突や工場が立ち並び、古き良き英国の蒸気に塗れた世界、いわゆるスチームパンクを感じさせる背景、そこに梶浦由記さんのつくりあげる音楽のマッチ感やシャレオツな雰囲気が個人的にかなり好みですね。

今作のメカデザインをしている片貝文洋さんが「プリンセス・プリンシパルは美少女とスパイとロンドンのどれか一つ以上好きなら絶対嵌るようになっていますので観るべき」とツイッターで発言していましたが、いやーまさしくそのようなアニメだとおもいました。

5人の秘密

スパイとして暗躍するアンジェ、ドロシー、ちせ、ベアトリス、プリンセスの5人は普段はクイーンズ・メイフィア校と呼ばれるお嬢様学校に通う普通の女の子です。

ふつうに授業を受け、放課後には中庭でティータイムをしていますが、会話内容は「薬で眠らせる」とか「亡命のための準備」とかさらっとエグイ会話をかましていきます。

というかこんなオープンにミッションの内容を会話していいのか!?お前らスパイちゃうんか!?というツッコミはさておき、この落差がこのアニメのポイントですね。

その後、亡命のための下準備としてエリックの妹が入院している病院に潜入し、同室の患者に素早く注射を打ちこんだりとやっぱり行動もかなりエグイですね…。

エリックの目的と悲しい嘘

エリックの妹は事故で、「ケイバ―ライト障害」を患らい手術費用として莫大な資金を必要となり、そこに丁度良いタイミングで持ちかけられたのが、研究成果ごと亡命すれば金を渡すという話でした。

明らかな罠だとはわかりながらも藁をもすがる思いで、その話をのんだエリックは、エイミーと一緒でないと亡命はしたくないと言います。なんという兄弟愛……。

しかし、エイミーと亡命したいというのは建前。エリックは共和国側の亡命ルートを探る二重スパイで、王国側に協力し妹の手術費用だけをもらうという作戦だったのです。
そんなエリックの嘘は見抜かれて、作戦がばれもう共和国、王国どちらにも居場所を失ったエリック。

『殺すのか?僕を』

『いいえ』

最期の嘘。悲しい嘘。アンジェの凶弾に倒れるエリック。

しかし、アンジェはエリックに多額の保険金をかけていました。こうしてアンジェの計らいによりエリックは自らの死を以て目的を果たせたのでした。

嘘つきアンジェ

『 プリンセス・プリンシパル 』第1話「case13 Wired Liar」【感想レビュー】

画像引用元:© Princess Principal Project

主人公の一人であるアンジェは、無表情で不愛想ながら天才的なスパイ能力を持った少女。冒頭から黒蜥蜴星から来た宇宙人だと語ったり、突拍子もない嘘から、本当かどうかわからないものまで常に嘘をついて会話しています。

そんな彼女は、エリックに対して「ロンドン革命のときに、両親が殺されるのをこの目で見た」という過去を語りますが、ラストでは油断させるための嘘だったと語っています。

彼女語る言葉はなにが真実で、なにが嘘なのでしょうか。なんだか視聴者さえを騙していそうな伏線をさらっと言っているのではないでしょうか。彼女の言葉にはちょっと注目かもしれません。

嘘が蔓延る欺瞞に満ちたスパイの世界に身を置く少女たちの物語

1話からいろいろと情報が多く出てきて気になる情報も、多く出てきました!

スパイとして暗躍する5人の過去や、プリンシパルのチーム以外のスパイチームの存在をほのめかす発言、東西に分断された国の情勢などなど今後少しずつ紐解かれていくことでしょう。

少し気になるのが、物語ののっけからケイバーライトと呼ばれる”重力を操る”不思議な物質をバシバシと使っていましたが、このケイバーライトがなかなかキーになるアイテムのような予感がしますがどうなのでしょうか。

エリックの妹エイミーが患っていた「ケイバ―ライト障害」は事故なのか故意なのかはさておいて、気になるところですね。使用し続けると弊害があるということでしょうか。

このケイバーライトは、SFファンならば入門ともいえるH・G・ウェルズのSF小説『月世界最初の人間』内にでてくる「ケイバーリット」のオマージュだと思いますが、こうしたリアルさの中にもファンタジー要素が盛り込まれていてそこにも独特のギャップを感じさせますね。

誰が敵で誰が味方か、嘘が蔓延る欺瞞に満ちたスパイの世界に身を置く少女たちの物語。今後が本当に楽しみな作品ですね!

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