ガルパンから歴史を学ぼう⑨ カチューシャ が言った「バグラチオン並みにボッコボッコにしちゃって!!」

ガルパンから歴史を学ぼう⑨ カチューシャ が言った「バグラチオン並みにボッコボッコにしちゃって!!」←どのくらいボッコボッコなの?


皆様暑中見舞い申し上げます。金剛でございます

しかし熱いですね~~もう暑くて嫌になりますね~~普段外に出る仕事を本業としているので、もう夏は嫌になります。夏とか早く終われカス、みたいな(笑)

既に6月の日刺しの強い時期から、筆者の腕と顔はすでに真っ黒に日焼けしてしまい、毎日毎日汗まみれになっております。

てか、既に3回の転職を経験しておりますが、前の仕事も外に出る仕事をしておったのですが、俺はいつまで外にいるんだ!!と特に、この時期は叫びたくなります(笑)

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6月22日は、ソ連領からドイツ軍を駆逐した、ソ連軍の総攻撃作戦「バグラチオン作戦」が開始された日

愚痴はこのくらいにしておいて、本題に入ろうかと思います。先日、聖地大洗で行われた武部沙織誕生会に潜入してきましたが、平日にもかかわらず、大洗には720人のファンが押し寄せました。しかもこの日は暑かったけど、ファンの熱気も熱かったー(笑)

この武部沙織誕生会は、6月22日に行われておりますが、前回コラムでもお話ししたように、1941年の6月22日は、ドイツ軍による史上最大で最悪の地上戦となった「独ソ戦」の始まりとなりました、ソ連侵攻作戦「バルバロッサ作戦」が開始された日でありましたが、その3年後の6月22日は逆に、ソ連領からドイツ軍を駆逐した、ソ連軍の総攻撃作戦「バグラチオン作戦」が開始された日でありました。

このバグラチオン作戦でドイツ軍はソ連領から駆逐され、対ソ連戦の敗北が決定的となった戦いです。

このバグラチオンという言葉は、アニメ劇中において、第10話で、各ライバル校のリーダーたちが決勝前に、みぽりんに対し激励の言葉を交わす最中に、プラウダ高のカチューシャが

「黒森峰なんてバグラチオン並みにボッコボッコにしちゃって!!」

と話しておりますのは覚えていらっしゃいますでしょうか。

では、このバグラチオン並みってどのくらいボッコボッコなの?という事で、今回は、ドイツの敗北を決定付けた、ソ連軍総攻撃作戦「バグラチオン作戦」をクローズアップします

カチューシャ が放った「黒森峰なんてバグラチオン並みにボッコボッコにしちゃって!!」の元ネタとなったバグラチオン作戦とは?

いや~このセリフを初めて劇中で聞いた時、なんて手の込んだアニメなのか…と感銘を受けました(笑)

というのも、カチューシャが所属するプラウダ高は「ソ連戦車隊」が明らかにモチーフで、決勝戦で大洗と戦う、まほ姉率いる黒森峰女学院は、言わずと知れた「ドイツ戦車隊」がモチーフですね。

そのソ連軍=プラウダを率いるカチューシャが、「バグラチオン並みに~」とか言っているシーンは明らかに歴史を反映させています。
史実では、ドイツ軍はこのバグラチオン作戦で独ソ戦の敗北が決定的になっていますから。

という事で、この1944年6月22日に開始されたバグラチオン作戦を、なんとかわかりやすく解説したいと努力します<(_ _)>

ドイツ中央軍集団を撃滅せよ!!ドイツ軍崩壊に導いたソ連総攻撃作戦「バグラチオン作戦」

ガルパンから歴史を学ぼう⑨カチューシャが言った「バグラチオン並みにボッコボッコにしちゃって!!」

画像引用元:© GIRLS und PANZER Film Projekt © GIRLS und PANZER Projekt

1943年11月28日に始まった、テヘラン会議において、アメリカルーズヴェルト大統領、イギリス首相チャーチル、ソ連書記長スターリンが、ドイツ軍に対するいわゆる「2正面作戦」を行うために、米英連合軍による「D-DAY」つまりノルマンディー上陸作戦に応じて、東部戦線のソ連軍でも同時期に大攻勢作戦を話し合う会議が行われました。

こうした中、ソ連軍は夏季攻勢作戦を立案し、これを連続して攻勢をかけることになりますが、この連続攻勢の中に「バグラチオン作戦」があったとされています。

このソ連のいくつかの夏季攻勢作戦と「バグラチオン作戦」で用意したソ連の兵力は、兵員250万、戦車、自走砲約6000両、火砲約4万5000門、航空機7000機(兵力においては資料によって諸説あり)という、弱体化が進んでいたドイツ軍と比べて圧倒的な兵力差でした。

このバグラチオン作戦の目的は、ドイツ中央軍集団が抑えている「白ロシア」と呼ばれた、ソ連領を奪い返し、ソ連領からドイツ軍を駆逐することでした。

そして、米英連合軍による、「D-DAY」が行われた6月6日から16日後、かくして「バグラチオン作戦」は開始されました。

ちなみに、この作戦名のバグラチオンとは、1800年代、フランス皇帝ナポレオン率いる大陸軍による、ロシア侵攻時に立ちはだかった、帝政ロシア時代の名将、ピュートル、イヴァノヴィチ・バグラチオンからとられています。

対するドイツ中央軍集団は、1941年6月22日に開始された、ソ連侵攻作戦「バルバロッサ作戦」時には、主力と目された軍集団でしたが、バグラチオン作戦前には89万人の兵力を数えましたが、そのほとんどは歩兵部隊であり、ドイツ自慢の装甲部隊は、そもそも各地の戦いで消耗している最中、中央軍集団線区から別の戦区に移されてしまい、中央軍集団戦区には、装甲師団が1個しかないという状態でした。

また、数日前に開始されていた「D-DAY」にも戦力を割かなくてはならず、この中央軍集団からも、多くの部隊が西部戦線へ抽出されてしまい、更に航空兵力の多くも、米英連合軍へ向けるために移管され、当時この戦区には、航空機が40機しかないという状態でした。

また、ドイツ軍側では、今度のソ連軍の攻勢は、この白ロシアでの中央軍集団戦区ではないとも見られており、前線の兵士が、ソ連軍が大攻勢を仕掛けてくる予兆があると、上層部に訴えても耳を貸さなかったという逸話もあるほどでした。

更に、ドイツ総統ヒトラーが、このヴィテブスク、モギレフなどの地域が含まれるこの中央軍集団戦区を「確保要域」として、撤退禁止地域として指定した為、この地域の部隊は陣地として「立てこもる」ことになり、濁流となって攻めてくるソ連軍を迎え討たなければなりませんでした。

この命令に対し、中央軍集団ブッシュ元帥は、イエスと答えるしかなく、また以前のコラムでもご紹介しました、ヒトラーに物申せる将軍「マンシュタイン元帥」のように、命令を無視して撤退をする行動力を持った将軍がすでにいませんでした。

ヒトラーにとっても、独ソ戦をいわゆる「生存権確保」というポリシーを持って臨んだ戦いでしたが、確保した地域に対して、死守命令を出しても、前線の将軍からことごとく無視された経緯から、この「確保要地」指定は絶対としました。

つまり、動くな、降伏するな、という事です。

ドイツ軍の得意戦術は、戦車等の兵器を利用した「機動防衛」でつまり、戦車等で動き回って敵の側面をたたく、などの戦法でしたが、1943年の「スターリングラード」での敗北のように、市街戦や陣地戦など、地味でスピード感が無い、動かない戦術はあまり得意ではないとされています。

このような、ドイツ軍側の不手際もあり、1944年6月22日に開始された「バグラチオン作戦」のソ連軍は快進撃を続け、各地でドイツ軍を撃破。これにより、白ロシアからドイツ軍を駆逐し、一気にポーランド前面に達し、ドイツ本国への道を開きます。

ガルパンから歴史を学ぼう⑨カチューシャが言った「バグラチオン並みにボッコボッコにしちゃって!!」

画像引用元:wikipedia.org

この戦いは、ある資料によると、戦車で突破というような機動戦ではなく、先ほどお話しした、ドイツ軍が「確保要地」という陣地に立てこもり、そこを撃破するという「陣地戦」の色が強かったと言います。

というのも、ソ連軍が解放を狙った白ロシアという地域は、湿地帯や深い森が多く、戦車などの機動兵器には向かず、ソ連戦車隊は他の場所での戦いに投入されたりしていましたが、バグラチオンで、ドイツが守った確保要地に対して、歩兵部隊と砲兵部隊が重点的に投入されたそうです。

ソ連はこの陣地戦が得意であり、また圧倒的火砲での砲撃でこのような陣地を撃破することもできたので、陣地戦が不得意なドイツ軍に、陣地戦が得意なソ連軍が勝った、ともいえる戦いでした。そして撤退が許されなかった各地のドイツ軍は、立てこもった陣地に、ソ連軍の圧倒的火力での砲爆撃が繰り返され、敗北を待つしかないといった状況でした。

こうして、バグラチオン作戦での両軍の損害は、ドイツ中央軍集団では、攻勢前に約89万人を数えましたが、終了後には、戦死、負傷者、行方不明者は約40万人を数え、38個師団中28個師団が壊滅という、まさに中央軍集団は崩壊しました。

ただ、対してソ連軍側も、戦死、行方不明者は18万人、負傷者は58万人という大損害を受けており、戦略的にはドイツ軍をソ連領から追い払うことができたものの、人的損害は「タダでは済まなかった」という事になります。

カチューシャ:「黒森峰なんか、バグラチオン並みにボッコボッコにしちゃって!!」

このバグラチオン作戦が、ガルパン劇中で、決勝戦前にカチューシャが

「黒森峰なんか、バグラチオン並みにボッコボッコにしちゃって!!」

の元ネタになっており、史実では実際に、ドイツ軍がソ連軍に、ボッコボッコにされています。なので、このセリフを放ったカチューシャの顔がかなりドヤ顔になっている気がするのはそういう理由があったのでは?と勝手に思い込んでいます(笑)

さて、最近ツイッターで、ガルパン最終章の1話のアフレコが終わったとか話題になっていましたね。季節はすでに夏であと4か月すれば、劇場で見られるわけですけど、筆者のような、三十を半ばを迎えるオッサンにすれば、時間の流れはほんとに早いですね(笑)

では、今回はこの辺で失礼いたします~<(_ _)>

ガルパン から歴史を学ぼう⑧「グデーリアンは言った。厚い皮膚より早い脚と」←これどういう事?