ナイツ&マジック 第10章「War & Princess」【感想コラム】

クシェペルカの王族の生き残りである3人の女性達は、王国東部にある交易都市フォンタニエのラスペード城に囚われているとの情報から、エル達もフォンタニエを訪れます。しかしそこは、エムリスが留学していたころの繁栄の面影もないゴーストタウンと化していました。

街角にたたずむティラントーの姿がもたらす威圧感も、その印象に拍車をかけているのでしょう。

数人ずつに分かれて街に入った彼らが救出作戦のために用意したのは、人数分の幻晶甲冑でした。

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ナイツ&マジック 第10章「War & Princess」

ジャロウデク王国の占領下にあるクシェペルカ王国に銀凰商会を名乗り潜入したエルたちは、クシェペルカ王族の奪還作戦を開始した。

王族が捕らわれているのは、ラスペード城にある4つの尖塔。エル、キッド、アディ、エムリスは分散して捜索に向かい、無事、エレオノーラ王女たちの救出に成功。

だが脱出したエルたちに、ジャロウデクの飛空船が迫りつつあった。初めて見る「空飛ぶ船」に、エルは恐れるどころか、興奮を抑えきれず……。

キッド、囚われの姫君と出会う

OPが再度マイナーチェンジ!前話で追加された効果音に続き、セリフ付きの本編映像が入りました!「誰やこいつ」みたいな人が1人いますが、この人は重要人物なので注意しておいてくださいね。

ティラントーや守衛の監視の後方を悠々と飛び回り、ラスペード城へ潜入する幻晶甲冑が5機。

原作では詳しく解説されていますが、幻晶甲冑は駆動音の大きい魔力転換炉を載せておらず、結晶筋肉だけで動作を行うために兵器としては極めて静音性の高い物に仕上がっているため、藍鷹騎士団のような隠密活動を行う部隊には幻晶騎士よりも向いている装備なのです。

同じ隠密部隊の兵器としては銅牙騎士団のヴェンドバターラがありますが、この機体は静音性を確保するための機能を多数搭載したため、幻晶騎士としての性能そのものは極めて低く、奇襲による暗殺以外の運用には向いていないというものになっています。比較してみると、幻晶甲冑に分があるように筆者には思われます。

マルティナ妃は、フレメヴィーラ王国の出身だけあって肝が据わったお方のようです。イサドラは原作でもそうなんですが、エムリスのことを憎からず思っている様子。相手が脳筋なので伝わるのに時間がかかりそうです…エルとエムリス、どっちがより鈍いんでしょう?

王女エレオノーラの囚われた塔を担当していたのは、キッドでした。国を滅ぼされ、父王を失ったことですっかり後ろ向きな考えになっていたエレオノーラを、いつも前向きなキッドが励まします。それでも救出されることをためらう彼女の心を開くため、キッドは騎士の誓いをたてます。原作でもそうでしたが、急にキッドが大人に思えてくる場面です…映像で見られて嬉しい限り。

空に憧れた2人、遭遇する

ナイツ&マジック 第10章「War & Princess」【感想レビュー】

画像引用元:©天酒之瓢・主婦の友社/ナイツ&マジック製作委員会

厳重に警戒された城にいつの間にか忍び込まれ、あまつさえ人質を取り返されたとあってジャロウデクの将軍ドロテオは激怒します。いくら銀凰騎士団といえど、幻晶甲冑がなくてはこう上手くはいかなかったはずなので、不意を突かれたことが信じられないのも無理はありません。

その隣で彫像の顎のラインを撫でまくっている不審者がいます。が、実はこの人物が飛空船の開発者オラシオ・コジャーソその人。エルと同じく、全く新しい発想をもってジャロウデク王国に技術革新をもたらした天才でした。彼の発明品と、テレスターレの技術を組み込んだ新型幻晶騎士ティラントーとの組み合わせこそが、ジャロウデク王国の西方統一の野望を現実のものに出来るという自信の源だったのです。

翌日には地上を疾走するキッドとアディのツェンドリンブルに追いついた飛空船に危機感を覚える一行でしたが、1人だけテンションが振り切れた奴がいました。言うまでもありませんが、エルです。地球に存在する気球や飛行船の技術でもなく、帆を張って空を航行する姿に興味津々で「自分の持っていない知識と技術で造られたもの」に対する知識欲(?)で丸ごと捕獲しようとイカルガで(文字通り)飛んでってしまいました。

飛空船の方はまさか幻晶騎士が単体で飛ぶとは思っておらず(当たり前だ)、イカルガを見たオラシオがエルと全く同じ反応をしています。搭載していたティラントーがあっという間にやられたので、速攻逃げ出すジャロウデク軍に次こそは決着をつけると楽しそうなエル。それとは対照的に、空は自分の領分だと激しい憤りを見せるオラシオ。…この戦争の後に、エルが新たに開発するいくつかの機体を見たら憤死しちゃうんじゃないでしょうかね。具体的に言えば、原作小説6巻と7巻の表紙の機体ですが。

銀凰商会、商売に移る

クシェペルカ王国の生き残りたちと合流した銀凰騎士団、手始めにクシェペルカ王国の幻晶騎士を強化する提案を行います。そのために必要な物資はどうするのかというと、退治したティラントーからのリサイクル!環境に優しい!!

協力の見返りにエルが求めたのは、破壊した敵機の所有権です。要するに、ジャロウデク軍を倒せば倒すほどエルの所有する幻晶騎士が増えるというわけ。笑顔は可愛いんだけど、発言はとんでもなくヤバイです。まだもっと凄いセリフが待ってますので、視聴者の皆さんは頑張ってついてきてください。

まず造られた改修機はレスヴァント・ヴィード、破壊されずに残ったレスヴァントに背面武装とウォールローブと呼称される大型の蓄魔力式追加装甲を装着した遠距離からの砲戦仕様です。ウォールローブが極めて重いので移動能力はほとんどありませんが、濃密な弾幕によりティラントーをも破壊しうる威力を叩き出すと共に、前面防御力の高い防衛戦に適した機体になっています。

エレオノーラを元気付けることを頼まれたエムリスですが、全く案が浮かばないので銀凰騎士団の主だった面々の意見を聞くことに。エドガーとヘルヴィの関係が見ててなんかこうもどかしくなりますが、ろくな意見が出ない中で彼女に騎士の誓いを立てたキッドに白羽の矢が。そりゃそうなりますよね。部屋の中に閉じこもっているエレオノーラを外に連れ出し、あちこち連れて回るキッド。どう見てもデートですよね!?

銅牙騎士団、再び

ナイツ&マジック 第10章「War & Princess」【感想レビュー】

画像引用元:©天酒之瓢・主婦の友社/ナイツ&マジック製作委員会

その頃、ジャロウデクの王女カタリーナは銅牙騎士団の団長であるケルヒルトにエレオノーラ奪還、あるいは殺害の命を下していました。成功した暁にはクシェペルカの領地と爵位を与えることで、実家であるヒエタカンナス家の再興という彼女の悲願を叶えるという約束の上で。そうすれば、銅牙騎士団が全力をもって戦に臨むとカタリーナには分かっていたのでしょう。

そしてクシェペルカの王族が滞在する宿場町、ミシリエを少数で奇襲する銅牙騎士団。しかし、常に魔獣と対峙するフレメヴィーラ王国の騎士達は奇襲に対する訓練を積んでいました。例え深夜であろうと、敵襲とあれば即座に戦闘態勢を取れるのです。そして、カザドシュ事変の時と同じく幻晶騎士を奪いにかかりますが、こちらも既に紋章式認証機構という対策が採られています、機体が動かないことに戸惑っている間に正規の搭乗員達が駆けつけました。

襲撃が完全な失敗に終わったことを悟ったケルヒルトのヴェンドバターラ改と対峙するエドガーのアルディラッドカンバー、カザドシュ事変と同じ組み合わせですが、あの時よりも遥かに彼は技量を増しており見事に雪辱を果たします。

夜が明けてからクシェペルカ側の人々に襲撃を完全に防いだことを報告するエドガー、エレオノーラは自分達がいるから襲撃を受けたのだと謝ります。しかし、そこでキッドが「こういう時に騎士が求めているのはねぎらいの言葉」と告げ、彼女は改めて銀凰騎士団にねぎらいの言葉をかけます。

その言葉を発した後、今までずっと不安そうに眉を下げていたエレオノーラに凛々しい表情が浮かびました。女王への第一歩を踏み出したのだと思わせる、そんな姿でした。

 

タイトル ナイツ&マジック
監督 山本裕介
声優 エルネスティ・エチェバルリア:高橋李依
アデルトルート・オルター:大橋彩香
アーキッド・オルター:菅原慎介
エドガー・C・ブランシュ:内匠靖明
ディートリヒ・クーニッツ:興津和幸
ヘルヴィ・オーバーリ:伊藤 静
公式サイト http://knights-magic.com

 

ナイツ&マジック 感想コラムのまとめ