アニメ「ピンポン」の挑戦

今回紹介する「 ピンポン 」は、1996年に松本大洋先生が書いた漫画原作のアニメである。

そのピンポンが、18年の歳月を経て(筆者は当時小学生でした)、アニメ化するにあたり勇ましい挑戦がみられる。

2000年代に実写映画されたこともあり知名度は高い。

私の個人的見解だが、漫画原作のアニメの立ち位置は難しい。そっくりそのままやってもアニメから入る人にはいいが、原作ファンは正直楽しめない。かと言って変えすぎても作品のバランスが崩れ面白みが半減してしまう。ピンポンはその中でも原作をしっかり守りながら新しい要素も入れ、アニメからの人も、原作からファンにも支持を得ている。大変すばらしいアニメである。

ピンポン-ペコ

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アニメと原作の最大の違いはそのテーマに違いがある!!

原作はペコとスマイルの二人の物語でどこか閉鎖的で感情がうすい。その点アニメは各キャラクターの群青劇で、それぞれより掘り下げている点がマンガよりもすぐれている。

二つ例をあげるならまず「チャイナ」について。
作品上一番最初の敵であり、ペコが成長するきっかっけになった人物だが、原作ではその人物についてあまり書かれていない。そこはアニメでうまく補完している。私のおすすめのシーンはチャイナの母親が寮に来て料理するシーン。原作にはもちろんないがチャイナと部員たちの関係が近くなって友情が芽生える部分を短くわかりやすく伝えている。まさかチャイナに泣かされるとは思っていなかった。

そしてもう一つが「風間」の存在である。風間の背景がかなり追加されており(人物や生活)、孤独感や葛藤がより強くなっている、またみんなにとっての風間とはなんであるかが明確になっている。そのためペコに負けて救われるシーンも味が出ている。風間にとってもペコはヒーローであることが明確でアニメのラストシーンのスマイルとのやり取りにも深みが出ている。

アニメを見ていない人は原作を読んでから見るとより一層楽しめること間違いなし。またアニメを見た人も、後から原作を読むことでアニメとの違いを楽しめると思います(特にアニメと原作ではペコの必殺技が違います)。2014年一番のおすすめです。

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あにぶ編集部

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