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暗殺教室 」―こんな時代になんておっかないタイトルだろうか。

と思いつつ、画をみた次の瞬間には、非常にシンプルな顔が飛び込む。加えて、たこのようなボディには鮮やかな黄色が映え、何故かアカデミックドレスを着用しているという、極めて辻褄の合わないビジュアルをしているやつが、こちらをみてほくそ笑んでいるようにしかみえない。

コミック累計発行部数1000万部突破。「黒子のバスケ」「NARUTO」など、週間少年ジャンプの人気漫画が続々と終わる中、同誌の新たな看板漫画として台頭。

暗殺教室」―待ちに待ったアニメ化である。

月の7割方が爆発…からの謎の生物

月の7割方を爆発させた超危険な生物はある日、「椚ヶ丘中学校」の落ちこぼれ組・3年E組にやってきて「来年3月までに自分を殺せなければ地球を破壊する」と宣言した。更に謎の生物は3年E組の担任になることを希望し、その上政府は同生物の暗殺を生徒に依頼。生徒と先生の関係でありながらも「殺る」と「殺られる」の関係に。

謎の生物は「殺せない先生」という意味から「殺せんせー」と名付けられ、暗殺という異常な状況ながらも、それ自体を通し、落ちこぼれ組から前向きな学校生活を築き上げ、多くを学んでいく。

批判覚悟の「暗殺」という舞台

殺せんせーのビジュアルに安心を抱こうが(むしろアブノーマルか)、「暗殺教室」のタイトルに一部の厳しい人たちが全く目を光らせないとはいえない。

漫画やTVの影響で事件や事故が―」と騒ぎ立てやすい世の中である。真っ先に目を付けられそうなタイトルではあるが、こんな世の中だからこそ観てほしい作品である。

作品の舞台は落ちこぼれクラスである。

親の束縛学歴コンプレックス個性の拒否…様々な悩みをもつ生徒は、我々もかつて経験し、現代にも十分に共通する悩みである。

しかしそれらを解決・理解を得るために「暗殺」を通して学ぶアニメや漫画がどこにあるだろうか。

彼らは殺せんせーをあの手この手で殺すために、持てる限りの知識や知恵を絞り、力を発揮し、自発的に行動する。今までにないその自発さは自己を受け入れ、己を変える変化を伴う自発さでもあり、「暗殺」の及ぶ影響は大きいところにあるということを思い知る。

殺れば殺るほど、子供たちは前向きになっていく

暗殺を通しながら、生き方のヒントや悩みそのものの受け入れ方を教えてくれる。

世の教育に警鐘を鳴らすかのような、殺せんせーの数々の言葉もしかと受け取りたい。

殺せんせーの無茶苦茶な設定、個性とアクの強い生徒…1月のアニメ開始が待ち遠しい。

しかし実際に殺せんせーのような先生がいたら…

マッハ20移動、巨乳好き、ヌルヌルしている…。

―たまったもんじゃない。

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