アニメ『 ピンポン 』のエンディング曲「 僕らについて 」は、私達をノスタルジックな気分にしてくれる

今から20年近く前に漫画が連載され、2002年には実写映画化もされた『 ピンポン 』。卓球の才能を秘めたふたりの少年・ペコとスマイルの友情を描いた作品だ。

そのピンポンが2014年春、満を持してアニメ化。
近年のアニメらしからぬ独特な画風とストーリー性の高さが話題になった。

アニメのラストを彩るエンディング曲は、メレンゲが歌う『 僕らについて 』。
本編のドラマ性を保ち、それでいて作品の持つ奥深いテーマを感じさせる一曲となっています。

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エンディング曲「 僕らについて 」の叙情的な歌詞、繊細な声

メレンゲは2002年結成の3人組ギターロックバンド。
キャラクターたちの人間模様を丁寧に描くピンポンに、情緒溢れる詞的な歌詞がぴったりマッチしている。また、ボーカル&ギター・クボケンジさんの力強くも繊細な声は、聴いていると心が安らぎます。

エレクトロニカを大胆に取り入れつつも、どこか切なげで叙情的な雰囲気。

実写映画を観たことがある人にとっては、映画版の主題歌『YUMEGIWA LASTBOY』と重なる部分もあるのではないだろうか。

 

アニメ『 ピンポン 』が持つ、無限のイメージを上手に表現

人によって様々な解釈がありますが、ペコという“ヒーロー”を待っているスマイル、あるいはアクマやドラゴンなど脇役の視点で歌われた曲だと筆者は感じました。

曲の後半に『例えば君が来てくれたなら 残りわずかの声を涸らすよ 長いトンネルくぐり抜けたら きっと』-(”あのヒーローと” 僕らについて/メレンゲ)というフレーズがあります。
幼い頃から憧れていた君(自分にとってのヒーロー)の存在を思うことで、先の見えないこの道も歩いていける。まるで、昔からペコに助けてもらうことが多かったスマイルの心情が歌詞に込められているようです。

ヒーロー見参!

努力をするけど才能がない人。才能があっても生かそうとしない人。凡人と天才の人生の差異を、残酷なほどリアルに表現しているピンポン。

血のにじむような努力をしても、他人に勝る才能を持っていても、上には上がいることを痛感する日々。現代社会に存在するピラミッド型の階級。その中でもがく現代人が信じてやまない、自分を救ってくれるヒーローの存在

幼い頃に誰もが憧れたであろうその姿が、この曲からは確かに感じられる。