来春、4月からFate/stay night [Unlimited Blade Works]の2期が放送される。
昨年12月に放送が終わったばかりなのに春にはもう続編が始まるのだ。このように1期と2期の間が短い作品はよく 分割2クール と呼ばれる。一気に2クール放送せずに1クールずつに分割して放送するわけだ。2クール物に限らず、分割3クールや分割4クールと言われるものもあるが、ここでは面倒なので一括して分割2クールとする。
ただこの表現は視聴者である我々が勝手に言っているだけで制作サイドではどう言われてるかはわからない。というかそもそも最初から分割する気だったのか人気が出たから続きが作れたのか曖昧なものが多い。
分割2クールとされる作品には色々なパターンがあるのだが、どこからを本当に分割2クールと称するべきか、少し考えてみよう。
ケース1:ストーリーが連続している作品
1期と2期でストーリーが完全につながっている作品。
上でも紹介した「Fate」の他に、現在放送中の「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」などがこれにあたるだろう。1期では物語の区切りがつかず、そのまま2期へ続くとなるパターンだ。ジョジョのように話数も1期から繰り越してカウントされるパターンも多い。
ケース2:1期で一旦の完結を迎える作品
1期最終話でちょっとした山場を消化し、そこで終わりとなっても違和感のない作品。2期では外伝だったりサブストーリーだったりをやるパターンもある。
最近のものだと、春から続編がスタートする「グリザイアの果実」や「リトルバスターズ!」なんかがこれにあたる。
最初から分割が告知されることは少なく、多くの場合は放送中や最終話放送終了時に第2期が発表される。
ケース3:ストーリーは続いているがインターバルが長い作品
最終話で次回を匂わしておきながら2期がなかなか放送されない作品。途中で人気が出たから続編制作を考えて物語を引き伸ばしたのか、人気がでなく2期ができなそうだったら投げっぱなしで終わらせるつもりだったのか、それとも様々な事情によりすぐに放送する予定だった2期が伸び伸びになってしまったのか、理由は様々だ。
有名なものだと「コードギアス 反逆のルルーシュ」や「ひぐらしのなく頃に」がこれにあたるだろう。
ケース4:2期の発表が早い作品
ケース2の作品と同様に放送中や放送終了時に2期が発表されるが放送自体は1~2年後に行われる作品。1期と2期の間の期間を考えると人気が出てからの2期決定にも見えるが、1本のTVアニメを作るには1年以上の製作期間を要する例もあるそうなので2期までの期間によって微妙に判断がつきかねる。
最近だと今夏から放送開始の「WORKING!!」は1期と2期の間は4クールだったが、2期と3期では3年以上の間が空いているので、相対的にインターバルが短い1期と2期は分割2クールだったと言えるだろう。
他には最近第3期の制作が発表された「ゆるゆり」も1期と2期のインターバルが3クールと比較的短い。
分割と呼ばれる作品を考えてみて、ざっとこれらのパターンが思い浮かんだ。ケース1なんかは満場一致で分割だという意見になりそうだが、ケース3あたりになると結構意見が分かれそうだ。
もしかしたらここであげた以外の分類も存在するかもしれない、どこからが本当に分割と言えるのか、筆者はぶっちゃけると全部分割って言っても問題はないと思う。
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