『モーレツ宇宙海賊』女子高校生な海賊が主人公のスペースオペラ

モーレツ宇宙海賊
宇宙を舞台にした作品は数多い。それこそ、星の数ほど存在する。
だが、“女子高校生”である主人公が“宇宙”で活動する“海賊の船長”になるアニメというのは、そうそう存在しないだろう。

そんな奇想天外な設定の作品が『 モーレツ宇宙海賊 (モーレツパイレーツ)』だ。

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ただの女子高校生から“宇宙海賊の船長”に

今作の主人公・加藤 茉莉香は、物語開始時点では普通の女子高校生だ。
だがひょんなことから、とうの昔に死んだと思っていた父が、実は最近まで生きていて、さらに海賊船・弁天丸の船長だったことが判明。わけあって船長稼業を継がなくてはならなくなってしまう。

こう書くと「主人公は流されて嫌々船長になっちゃうんでしょ?」と思われるかもしれないが、実はそうではない。
バイタリティにあふれる彼女は、自らの決断でしっかりと船長になることを決めるのだ。

もちろん船長になっても話は終わらない。むしろ船長となった茉莉香が、降りかかる数々の困難を、どうやって解決していくか。それを経て彼女が何を得ていくかが、『モーレツ宇宙海賊』の見所の一つなのである。

濃密なスペースオペラ的世界観

この作品、スペースオペラと銘打つだけあって、宇宙を股にかけた壮大なストーリーや世界観が魅力の一つとなっている。

例えば“海賊”の存在は、今作の大きなキーワードの一つだ。ただ“海賊”といっても、中世ヨーロッパでのそれと、今作のそれとでは色々と趣が違う。
略奪などを行う正真正銘の海賊も存在してはいるが、茉莉香らが組織している“海賊”は、政府に公認された公的な存在なのだ。
行うのは略奪などの犯罪ではなく、会社からの依頼で行うアトラクションとしての略奪風ショーや、運び屋、護衛などで、我々が一般的に想像する海賊とは全く違う。

また、世界観の作りこみも実に緻密だ。
茉莉香も所属する高校の“ヨット部”が使用する小型艇や、恒星からの光を受けて移動する太陽帆船超光速跳躍電子戦など、SFらしい要素も作品の随所に盛り込まれているほか、百数十年前の独立戦争や私掠船免状など、歴史を感じさせる設定も数多い。

そんな世界のなかで展開されるストーリーは、伝統ある王家に関わる陰謀劇から、怪しい物の運び屋稼業ヨット部による公式レースなど、バリエーション豊か。
時にシリアスに、時にコミカルに、そんな茉莉香の海賊仕事に付き合っていくうちに、濃密な作品世界にのめり込んでいくことができる。
SF好きにも、そうでない人にも、是非見て欲しい作品だ。

 

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