夏目友人帳 夏目貴志

今回、ご紹介したいのは「 夏目友人帳 」という作品だ。

人は泣くことによってストレスを発散できるという。涙など流さない日々を過ごせるに越したことはないが、あえて泣いてみるのも一興だろう。

そこで、普段泣くことのないあなたに、心が洗われるような素敵な話に涙してもらおうと思い、「 夏目友人帳 」をお勧めしたい。

夏目友人帳 のストーリー

妖が見える主人公・夏目貴志は、同じく妖怪が見える祖母が、かつて妖から取った名前を記してある「友人帳」を見つける。それ以来、妖怪から名前を返して欲しいと追いかけられるようになるが、ふとしたことから出会った、にゃんこ先生(斑)と共に、妖怪たちに名前を返していくことになる。

主人公の苦悩と葛藤を描く

幼少期から身よりもなく、妖が見える夏目は、それによって周囲の人間から避けられてしまい、いつも1人だった。
そんな夏目だが、大切な家族・仲間が出来たことによって、心にゆとりが生まれる。

それまではただ恐いだけの存在であった妖たちにも「友人」として接することができるようになり、妖と人間という垣根を越えて助け合い、出会いと別れを繰り返しながら成長していく姿を描く。

『 夏目友人帳 』の泣ける話ベスト3

ベースはほっこりしたり、心温まる話が多いのだが、今回はオススメの「泣ける話」をピックアップしてみた。

1 子狐のぼうし(1期第7話)

夏目は、合宿先で一匹の子狐の妖と出会う。その子狐は何故か夏目に懐き、近づこうとするのだが・・・子狐自身も決して幸せな境遇ではないのだが、自身と夏目を重ね合わせて情がわき、懸命に尽くそうとする。その健気さに、思わず涙してしまうだろう。

2 儚い光(1期第8話)

湖で章史という男性に出会った夏目。章史が蛍の妖に襲われると思い助けるが、実はその蛍と章史は愛し合っているのだという。だが数年前から章史の目には、蛍の姿が映らなくなってしまっていた・・・
妖と人間との切ない純愛を描いている。数少ない恋愛回。

3 帰る場所(3期12話)

幼少期に両親を亡くした夏目。だが、妖が見えるということで中々馴染めず、親戚中をたらい回しにされていた。そんな中、塔子から家に来て欲しいと誘われ・・・

塔子・滋夫妻の元で暮らすようになる経緯が描かれている。慈愛に満ちた2人に出会い、夏目が成長する為の一歩を踏み出した、その勇気に涙なしには見れないだろう。


基本的には1話完結なので、どこから見ても入りやすい。これを気に、 夏目友人帳 の世界に浸ってみてはいかがだろうか。
夏目友人帳 夏目貴志
イラスト:朝矢

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「夏目友人帳」公式サイト

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