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『人魚の森』人魚伝説を和ホラーでどうぞ


人魚というと、どんなイメージをお持ちだろうか。美しく、たおやかで、清純そうな乙女。下半身が魚というだけで、そんなイメージを抱いてらっしゃる人が多いだろう。

もちろんそのイメージは『ワンピース』のしらほし姫や、某海賊映画の四作目でも肯定的に描写されている。いまや世界中で一貫したイメージだ。

しかしそれに加え、人魚には非常に恐ろしい伝説も付随している。それを描いたのが『 人魚の森 』だ。

人魚の森

不老不死

人魚にまつわる伝説にはほぼ必ず不吉な出来事がまとわりつく。

人魚は人間の男を海底に引きずり込んで食らうことで子を孕む、人魚を見ると嵐が来るなどだ。

その中で、日本の人魚伝説で一番有名なのは「人魚の肉を食べると不老不死になる」ことだ。

他の伝説に比べて怖くない?果たしてそうだろうか。

この作品の人魚の肉は、確かに不老不死をもたらす。傷は即座に治り、容姿も老化しない。しかしそれを自分の姿のまま維持できるのはほんの一部の人間だけだ。

不老不死となるということは、それまでの体から強制的に作り替えられてしまうことに他ならない。そのため人魚の肉のもたらす変化に体がついていかなかった者は、人とかけ離れた醜悪な容姿の「なりそこない」になってしまう。

不老不死、それは肉を食べられた人魚の呪いである。

醜いのは人?人魚?

主人公の湧太(ゆうた)、そして真魚(まな)は人魚の肉を食べて不老不死になった人間だ。二人は人魚の呪いを解き、老衰で死ぬことを願って旅を続けている。

その旅の最中に出会った登和(とわ)、佐和(さわ)という双子の姉妹を中心として、愛憎を描いているのがこの作品だ。

右腕の異形化と白髪になりはしたものの不老不死になった姉の登和と、永遠の美貌を欲したものの姉の変貌ぶりを目にして諦め、時の流れのまま老婆となった妹の佐和。

少女時代、名家のお嬢様であった頃は仲のいい姉妹だった二人が織り成す感情のぶつかり合いは、腹の底が重くなるような恐ろしさを感じさせる。

作品全体に垂れ籠める重々しい雰囲気は、まさに和製ホラー特有の空気だ。

ちなみにこのコラムは1991年に発売されたOVA版を想定して書かせていただいている。

もうすぐ始まる夏休み。2003年にテレビアニメ化された同タイトル作品との見比べてみるのも面白いかもしれない。

ライター:あにぶ編集部|井之上 さん

©高橋留美子/人魚の森

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