平凡な生活を送っていた青年と異能力を有する少女が邂逅することから始まる、異世界の住人“紅世の徒(ぐぜのともがら)”と異能力者“フレイムヘイズ”との世界の存亡をかけた戦いと、日々の生活という二つの反する側面が織り成す物語り。
それが、三度に渡りテレビアニメ化された『 灼眼のシャナ 』である。
その魅力を各シリーズごとに紹介する。
第一期 「うるさいうるさいうるさい」
今や日本国内に100万人もの感染者がいるかもしれないと噂されてる不治の病――「釘宮病」(※死にません)
その三大感染源のひとつとされているのが、この『灼眼のシャナ』である。
視聴していた人の心をズキュゥゥゥゥゥン!!と射抜き、『釘宮病』を発症させたのが「うるさいうるさいうるさい」と癇癪を起こす主人公・シャナの姿。この姿は第一話から観ることができる。
主にもう一人の主人公・坂井悠二(さかいゆうじ)に癇癪を起こした際に見受けられる言動だが、動作やニュアンスに様々なパターンがあり何度も聞いている内にシャナの魅力にはまってしまう。
それが第一期のシャナである。
第二期 シャナ VS. 吉田一美 VS. ヘカテー?
一期から衰えぬシャナの魅力に対し、ライバルが出現した二期。
大人しくて控え目だけど、シャナにはない身体的な魅力を兼ね備えたクラスメイト・吉田一美(よしだかずみ)。更に、アニメ版オリジナルキャラクターで、転校初日から悠二に積極的なアプローチを仕掛ける近衛史菜(このえふみな)。
一期の戦場から一変、学校という日常空間へ舞台を移した二期は、一期から更に可愛さを増したシャナの「うるさいうるさいうるさい」に限らず、一美の内気な女の子からの成長、史奈のシャナ、一美両名を困惑させる小悪魔っぷり。
それら全てに対し、『悠二爆発しろ!』と誰もが思ってしまう。
つまり、それが第二期のシャナである。
第三期 毎回が劇場のような熱き展開
さて、「一期と二期は、三期のための前振り」
と言われても仕方ないくらい、三期は熱い。
物語りとしての熱量、アニメとしての情報量は言わずもがな。オープニング曲やエンディング曲に至るまでテンションアゲアゲで、息つく暇もない。
しかも、これが24話全てこの調子。毎話劇場アニメを観てるかのように思えるほど。
シャナと吉田一美とヘカテーの可愛さは相変わらずである。しかし、三期は登場人物としての役割が強く押し出されているため、萌え成分はかなり低いのが少し残念ではあるが、それを補って余りあるくらい、ストーリーの展開は激熱で皆カッコいい!!
つまり、それが三期のシャナである。
最終的に・・・
さて、萌えと燃え、日常と非日常を上手く描き、物語りとしても完結された作品である『灼眼のシャナ』。テレビアニメ以外にもOVAで5作、第一期を再構成した劇場版も制作されている。
なお、この作品を観て、「釘宮病」を発症された方。『ゼロの魔法使い』『ハヤテのごとく』『とらドラ!』を視聴してみてはいかが?