刀剣乱舞 三日月宗近

『刀剣乱舞』話題沸騰中のブラウザゲーム「とうらぶ」とは?

アニメの続編も決定している大人気ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』が3周年を迎え、提督はのべ300万人にのぼり現在も盛り上がりを見せている。

そんな、艦隊これくしょんを提供している『DMMオンラインゲーム』で今、話題のブラウザーゲームがある。

それこそが、DMMゲームズとニトロプラスがタッグを組んだ刀剣男士育成シミュレーションゲーム『 刀剣乱舞 』通称『とうらぶ』。

名刀や名槍といった名高き武器が戦士の姿となった刀剣男士。歴史上の戦場を駆けながらさまざまな刀剣男士を集め、自分だけの白刃隊を結成・育成することが可能。

プレイヤーは物に眠る想いや心を目覚めさせ力を引き出す能力を持つ「審神者(さにわ)」として、刀剣男士を各時代へと送り込み、戦いを繰り広げるのだ。

2015年1月からのゲーム公開が始まる前から、既に事前登録者でサーバーは満杯となる盛況っぷり。
順次、新たなサーバーを構築してはいるが未だにプレイしたくてもできない『難民』が発生している状態だ。

ゲーム意外でも盛り上がりをみせる刀剣乱舞のブーム

女性審神者を中心に、ゲーム以外でも激しい盛り上がりを見せているとうらぶ。

関連グッズの発売日には長蛇の列が形成。オンリーイベントには全国各地の審神者が殺到。今年の夏のコミックマーケットではすでに1ジャンルを築けるほどのサークル数だ。

コラボカフェが開かれれば抽選で当選しないとお店に入れないという人気っぷり。さらには美術館で日本刀の展示会があると、刀剣男士のモデルになった刀を一目みようと人が集まっているのだ。

もちろん公式のイベントというわけではない。それでも問い合わせが殺到して特別に日本刀を公開する美術館まであるほどだ。

全国各地で公開されている美術館に巡礼している人も多い。書店では日本刀の関連書籍が売れており、特設コーナーを設けるお店もあるという。
少し前には歴史や武将にハマる『歴女』が話題となった。今や『日本刀女子』なる言葉まで誕生しメディアも注目している。

こうしたゲームをきっかけに、日本の伝統ある歴史や文化に注目が集まることは喜ばしいという声もある。美術館や博物館の人たちは、日本刀ブームを支える若者たちを歓迎ムードで迎えている。

提督には馴染み深いゲームUI

刀剣乱舞のブームの要因として、キャラの属性の豊富さなどがあげられる。イケメンキャラからショタっこまで幅広い。しかし、刀剣乱舞の魅力は決してキャラゲーだけではないだろう。

まず、ゲームシステムやUIが『艦これ』と非常に似ている。そのため、元々提督業をしていた人たちにはとっつきやすいシステムになっている。

ゲーム内でも三日月宗近が「提督が鎮守府に…」や艦これを匂わすパロディ的発言をしているほど。提督と審神者を兼務しているプレイヤーも多い。女性プレイヤーだけでなく男性プレイヤーも意外といるのがとうらぶの特徴だろう。

ちなみに、艦これと刀剣乱舞の開発運営元はまったくの別なのでそこは悪しからず。(ゲームプラットフォームとして提供しているのはどちらもDMMである。)

史実とSFの絡み合う世界観設定

そして刀剣乱舞の世界観監修やシナリオを担当しているのは芝村裕吏氏。アニメ化もした『ガンパレード・マーチ』や『ガンパレード・オーケストラ』など、多くのヒットゲームを手掛けたゲームデザイナーだ。複雑で凝った裏設定や『無名世界観』と呼ばれる圧倒的な独自の世界観設定に定評がある。

そんな芝村氏がニトロプラスと手を組んだ。となれば、とうらぶの世界観設定に裏設定があるのではないかと注目してしまうもの。

刀剣乱舞の世界観は西暦2205年。「歴史修正主義者」が目論む歴史の改変を阻止するのが目的だ。プレイヤーは審神者となり、刀剣男士達と戦う。そんな、かなりSFな設定があるため、歴史修正主義者側の黒幕などを考察する人も。

もうひとつ、刀剣乱舞の大きな特徴に「回想」というものが存在する。刀剣男子たちを特定の戦場に連れて行くと、会話が発生するというシステムだ。
例えば、新選組・土方歳三の愛刀だった和泉守兼定と堀川国広。この二振を、特定の戦場に出陣させることで会話が発生するのだ。

この回想システムがなかなかに奥深い。史実を知るとより一層ゲームやキャラへの思い入れが深まる。
こうしたSF設定と史実に基づいた両面が絡み合う世界観設定も、人気を支える要因と言えるのではないだろうか。

少しでも興味を持った方は、是非審神者として刀剣男士と共に戦場をかけぬけてはいかがだろう。

 

刀剣乱舞 三日月宗近
イラスト:朝矢

 

刀剣乱舞 三日月宗近
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