『 時をかける少女 』は、アニメならではの魅力で描かれる名作

時をかける少女

一言でいえば「時間旅行モノ」。古典的テーマですが、2006年に制作されたクリアで爽やかな映像のアニメであるため、抵抗感なく見られます。

このアニメの人気は不朽の名作である原作の力も大きいですが、いくつかある映像化の中で「アニメの強みを活かした『 時をかける少女 』である」という点があります。

コミカルなタイムリープ演出

偶然にもタイムリープ能力を手に入れた主人公は、全力で坂道を駆け下りたり、階段を駆け上がって飛び出すことによって「以前の時間」に戻れるようになります(下の画像はそうやって飛び出した瞬間のポーズ)。

そして以前の時間に戻るとたいていは地面をゴロゴロと転がり、何かに衝突して頭を強打!して終了。喜怒哀楽のハッキリしたボーイッシュな主人公がやるこのタイムリープは、アニメでしかできない非常にコミカルで笑える演出です。そちらに気を取られているうち、気がつけばこの妙なタイムリープ設定が飲みこめ、作品世界に入り込めているでしょう。時をかける少女

爽やかな前半部からシリアスな後半へのバトンタッチ

エネルギッシュな主人公とタイムリープという組み合わせ。前半はそれを活かした青春ドタバタコメディですが、中盤あたりからタイムリープが思わぬ結果を招き始め、それに振り回されていく主人公。「特殊能力が人を幸せにするとは限らない」というこれまた古典的テーマですが、見どころの一つです。

時間を巻き戻せるという能力がどんな結果を招いていくのか、お見逃しなく!そしてラストにはタイムリープ能力が手に入った理由もちゃんと明らかになりますよ!意外な人物が関わっている驚きの真相部分、最後のお楽しみです!

後半はシリアスな見どころが満載ですが、前半のコミカル部分によって作中世界に入り込みやすいため、後半のシリアス部分も無理なく見られるのが特徴。物語の中核部分まで視聴者を自然に引っ張っていく工夫により、原作のエッセンスをしっかりと視聴者に伝えきれること。

これが人気の秘訣なのですね。

親世代と一緒に見るのもオススメ!

原作や初期の実写映画化からずいぶん経ちますが、本作にはなんと原作版『時をかける少女』の主人公がちょっとした脇役として登場します。

原作や初期映画を見た親世代ならおもわずニヤリの演出ですね(笑)。一緒に見ても楽しめますよ。

こういうちょっとしたファンサービスも本作の人気を高めている要因です。