『true tears』地方に住む高校生の恋と青春群像劇

今回紹介するアニメは『 true tears 』
地方に住む高校生の恋や成長を描いた青春群像劇だ。

truetears

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近代文学の匂い

主人公の仲上眞一郎(なかがみ しんいちろう)は酒蔵の営む家の一人息子。周囲の大人からは「坊ちゃん」と呼ばれている。
仲上家では、両親を亡くした湯浅比呂美(ゆあさ ひろみ)が引き取られ、同居している。眞一郎は比呂美に好意を抱いているが、彼の母親はそれが気に入らないらしく、比呂美につらく当たっている。
また、眞一郎と比呂美は高校1年生で、同じ学校の同じクラスである。

――以上が主人公の家の状況である。
旧家の長男、身寄りの娘、二人の仲を邪魔する母・・・まるで近代文学のような設定ではないか。個人的には伊藤左千夫の『野菊の墓』を連想してしまった(筆者好みの設定である)。

三角関係と真実の涙

比呂美は美人で学業も優秀。おまけにバスケ部のレギュラーだ。
対して眞一郎は優柔不断で頼りないタイプ。正直、傍目にはつり合わない。
そんなある日、眞一郎は石動乃絵(いするぎ のえ)という、不思議ちゃんタイプの少女に出会う。乃絵は幼い頃に祖母と死別しており、それ以来、悲しくても泣けなくなってしまったという。

本作は「眞一郎・比呂美・乃絵」の三角関係が中心となる。
眞一郎はどちらの少女と結ばれるか? 乃絵は「真実の涙(true tears)」を取り戻せるか? このあたりが視聴者の関心事になるはずだ。

読み解くヒントは鶏

三人の恋愛心理は、各自の言動に反映されるため、割と分かりやすい。
ここでは「仲上家の裏事情が明かされて重大な変化が生じる」とだけ書いておこう。

一方、後者「真実の涙」については、乃絵の奇抜な性格故に解釈が難しい。
理解の一助になるのが、乃絵の世話している鶏である。
二羽の鶏「雷轟丸(らいごうまる)」と「じべた」は明らかに、製作者の意図が含まれている。その意図とは何か、また、二羽に対する乃絵の態度に注目してほしい。

なお、本作の舞台は富山県がモデルとなっている。
美しい山海や祭りなど、地方特有の風景を楽しむのも一興だろう。

© 2008 true tears製作委員会

引用元: true tears


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ライティング:あにぶ編集部 さん

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