前回のブラクロ
エルフたち、三大王家の居住区へ!
ヤミ団長&ジャック団長&フィンラルにより、王城入り口のエルフを倒す。
一方、キヴンはシルヴァ家を襲いソリド&ネブラがピンチに。
駆けつけたノゼルとノエル。戦いがはじまる。
鋼鉄の戦姫

ノゼルたちのお母さんは、「鋼鉄の戦姫」と呼ばれあのアネゴレオンでも勝てなかった実力者ですが、なんらかの理由で他界しています。
それは、まだノエルが赤ちゃんの頃の話でした。
だから、ノエルは母である「アシエ・シルヴァ」のことを肖像画でしか知りません。

そんなノエルのことを、兄であるソリドは「ノロマ」「クズが! オレより先に飯を食うんじゃねえ」とバカにしていました。
姉・ネブラもまた魔力コントロールのできないノエルを馬鹿にして、夜な夜な努力する姿をあざ笑っていました。
「ほんとに王族か」「これが妹だなんて、嫌になるわ」
家族から虐げられ、ずっと苦しい思いをしてきたノエル。
落ちこぼれの妹である彼女に対し、ノゼルは言いました。
「ノエル。お前が入団する魔法騎士団を決めておいた。黒の暴牛だ」
当時の「黒の暴牛」は悪評だけの”最低最悪の団”です。
ネブラはノエルにお似合いだと笑いますし、シルヴァ家は「銀翼の大鷲」に所属しているため、ノエルを家族と認めていないようなものに思われました。
羅針盤魔法の脅威
そんなノエルですが、今はノゼルに認められ、ともに戦います。
けれど、キヴンの魔法空間の中では、身に着けた魔力コントロールが発揮されません。
キヴン「残念だけど、この閉鎖空間では貴方たちの攻撃が私に届くことはないわ」
キヴンの羅針盤魔法は
・ターゲットに必中させる針を飛ばす
・相手の魔力コントロールを乱す空間を作る
・魔法の軌道をそらす
というもの。
王族以上のエルフとしての魔力量が加わっているため、とても厄介です。
ノゼル「魔力を全力で操作しても、この程度が限界か」
ノゼルですら、不安定な水銀の盾を周囲にのみ展開し、ガードするので精一杯。
防戦一方です。
めちゃくちゃな方法
ノエル(考えるのよ。アスタなら、黒の暴牛なら、なにかめちゃくちゃな方法で)
アスタを見てきたノエルは、あきらめずに考えます。
ソリド「クソオオオ! あいつの魔法をとかねーとここから逃げられねえし、八方塞がりだ!!」
ノエル(八方ふさがり……)
そこでノエルは考えました。
まだ魔力コントロールができなかったころ、ノエルは膨大な魔力を暴走させていました。
その暴走をわざと起こし、コントロール無視の大量の水が空間を満たします。
ノゼルは瞬時にノエルの意図を理解し、水銀で自分たちを自ら守りました。
部屋が水で覆われ、
キヴン「私の魔法は中のものをすべて閉じ込めてしまう――このままではおぼれ――」
キヴンはやむを得ず、魔力を乱す閉鎖空間を解除。
水を部屋の外に逃がします。
一瞬の隙を突くべく、ノゼルの水銀がキヴンをたたきました。
キヴン(一瞬で、なんて速度と制度――)
魔力で劣っていても、技術はノゼルが上。くわえて、水銀魔法は当たれば強い攻撃です。
[kanren postid=”72190″]それでも倒せず
ネブラ「凄い……お兄様はもちろん、あのノエルが……」
ノゼルは、ノエルの戦いっぷりを認め、評価しました。
ノゼルは、かつて母アシエから長男としてノエルのことを任されていました。
ノゼルは母とよく似たノエルを失いたくなくて、戦場から遠ざけようとしていたのです。
最低最悪と呼ばれていた「黒の暴牛」ですが、ノゼルはヤミ団長のことを認めています。
きっと、ヤミになら任せられる――と考え、ノエルを預けたのでしょう。
しかし、「黒の暴牛」はアスタ加入後にどんどん活躍していき、その中でノエルも成長し立派に、強くなりました。
ノゼル「お前は強くなった。私が間違っていたことになる……す、すまなかった……」
ノゼルがついに謝り、本音を語りました。
しかし、そんなデレたノゼルを貫く凶刃。
キヴンはまだ倒れていなかったのです。
キヴン「残念だったわね。狂った世界は終わらない」
海神戦乙女の羽衣鎧

さらに強い魔力で、相手の魔力を乱しにかかるキヴン。
絶望的な状況の中、ノエルは必死に考えました。
ノエル(このままじゃ、お兄様とお姉さまが。いい思い出なんてない。でも、私のきょうだいなの!!)
コントロールできるのは、自分の周辺の魔力のみ。
だからこそ、密接に、濃密に。
「水創成魔法 海神戦乙女の羽衣鎧」
(ヴァルキリードレス)
それは、王族としての才能・高い魔力を持ちながら、守られることはなく、驕れることもなく、努力を続け数々の窮地を乗り越えてきたからこそ、得られる力。
窮地の中で、ノエルはこれまでの経験を活かし新たな魔法に目覚めました。
水をまとい、高い魔力を自分の周りでのみコントロールする力。
ノエルは空を舞い、飛ばされる針のすべてをかわします。
キヴンもまた針の乗り宙を移動。
キヴン「この数をかわしきれるかしら!!」
ノエルは攻撃をかわしながら肉薄し、
ノエル(今まで苦しかったのがウソみたい。魔法って、こんなにも自由なものだったのね)
回転する水の槍を突きつけます。
その姿に、ノゼルは母を思い出しました。

キヴン「ウィルフルコンパス!」
キヴンはノエルの体ごと、魔法を操作しようとします。
しかし、ノエルはキヴンの”強制”を上回り、正面突破。
ノエル「悪いけど、私は優雅に舞ってるんじゃない。必死にもがいてあらがって、無理やり進んでるのよ! 壊れなさい! 狂った世界!!」

ノエルの一撃が、ついに羅針盤魔法ごとキヴンを撃破しました。
ゾラとの連携
しかし、そこへ6人のエルフが登場。
魔力がもたないことで、再びピンチに陥るノエルでしたが、ここでゾラが登場。
しかけたトラップ魔法でエルフの魔法を倍返し、カウンターをくらわせました。
いつものように王族を煽るゾラ。ゾラに言われ、ノゼルは立ち上がります。
妹たちのために、そして王族シルヴァ家の誇りのためにも。
ゾラは自分の仕掛けた罠の位置を、「比興者の啓示(ひきょうもののけいじ)」によりノエル&ノゼルに把握させます。
エルフは高い魔力を持っていても、人間の工夫され進化した複雑な魔法を知りません。
ノエル&ノゼルは罠を利用しながら連携し、エルフを撃破していくのでした。
今週もアニメ素晴らしかったです!今からもう一回見返そう…!応援イラストはノエルとアシエが共に戦ったら…な、ifイラスト描きました。来週も楽しみだー!#ブラッククローバー #ブラクロ #blackclover pic.twitter.com/JPFYP5AA37
— 小林拙太 (@setta_kobayasi) November 5, 2019
というわけで、OPにもあるノエルの覚醒シーンが見られる回でした。
魔法は自由で、楽しいもの。
それは魔法帝ユリウスが想い、望んだこと。
ユリウスが認めたヤミ団長が認めた”次世代”たちが、ユリウスの望んだ世界を創り始めている。
それがよくわかる回でもありました。
あと、ノゼルは実はシスコンです。
ちなみに
母アシエは鋼鉄、父は水。2人の間に生まれた結果、ノゼルは水銀という強力な魔法になったのです。
あと、王族を憎んでいたゾラが、王族の居住区を護る戦いで王族と連携し、格上のエルフたちを倒していく。
ここも熱い展開ですよね。