もともと『 バットマン 』という同一の主人公を中心とした物語で、全話が手描き作画で制作されているというアニメ。日本の監督による全6話はバットマン好きには堪らないストーリーだと言えます。
アメコミ『 バットマン 』を原作としたOVA
日本のアニメーションスタジオによる6本の短編アニメを収録したオムニバス作品。洋画『 バットマン ビギンズ 』と『ダークナイト』の間の時間軸を描いたアニメ。
『アニマトリックス』で成功した、異なる映像作家や制作会社が各話を担当するオムニバス方式にハリウッド脚本が加わり、全体を通してみると一繋ぎの物語になるという面白いアニメです。制作は、STUDIO 4℃、Production I.G、ビィートレイン、マッドハウス、とアニメ制作会社が名を連ねています。
DVD版は子供向けに少し修正されているところもあるので子供と一緒にみてますが、内容が子供には分かりずらいところがありますので大人向けと言えます。
数十年にわたる人気シリーズ『バットマン』
予備知識やまったく見たことない人でも十分に楽しめる内容となっております。それぞれのエピソードで設定が語られるるので、ブルース・ウェイン(主人公)が何故バットマンというダークヒーローになったのかの片鱗がわかります。
また『アニマトリックス』同様、潤沢な海外資本によってアニメが作られるとどれほどクオリティが良くなるかもよくわかるほど高クオリティな出来に仕上がっています。
全体的にリッチ(?)なアニメに仕上がっており、バットマン初心者でも十分に楽しめる、ドラマと娯楽性の両立した作品です。
きちんとしたスタッフにきちんとした製作資金を与えれば、萌えやネタに走らずとも日本のアニメはこれだけのものが作れるのだということが分かったような気がします。
アニメの映像表現としても各エピソード毎さまざまなスタイルで描かれているので、いろいろなアニメを楽しみたいという人にとっても手っ取り早い作品でもあります。
バットマンに興味が無くても「アニメの表現手法」に興味がある人なら是非みてほしい作品です。