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敢えて第二期を想定して作られた「 神様ドォルズ 」。続編が待たれるその魅力は?

ニコニコ動画全盛期、特徴的なオープニング映像などを別のアニメ作品キャラなどに描きかえた「手描きMAD」作品が流行しました。その中で一時期よく使用された「不完全燃焼」。この曲の大元、「 神様ドォルズ 」を視聴していたという人は実は意外と少なかったりするようです。

アニメ化段階で原作全てのアニメ化が難しいことが分かっていたため、あえて第二期を想定して制作されたこの作品。

2011年夏期アニメとして制作されて早数年、未だ密かに待たれているこの作品の魅力とは?

村の因習、神様、そして人の感情の正と負

この作品の根幹を構成しているのは閉鎖的で因習を守り続ける「空守村(からかみむら)」、そして「神様の抜け殻」と称され崇められている「案山子」と呼ばれるからくり人形です。

アニメを見た限り、すべては謎に包まれたまま解明の糸口すらも示されません。

ですが空守村が絡むと作中に落ちる暗く沈んだ空気、そして案山子の得体の知れないエネルギーや能力は、先が知りたくてたまらなくなるような魅力を感じます。
さらに人間関係もきわめて複雑。

案山子を操ることのできる「隻(せき)」。そしてのその能力を持つことのできる「日向家」「枸雅(くが)家」の二家それぞれの人間関係や思惑は、決して利害関係だけではない愛憎、そして哀愁にも満ちています。

れぞれの思惑、心情、見通しを想像しながら見る作品は、やはり想像力を掻き立てられます。

「 神様ドォルズ 」の音楽が魅力的

作品を彩る大事な要素としては、やはりサウンドトラックが挙げられると思います。特に世界観に合った音楽は視聴者の耳に深く残るものです。

その部分、この作品はすごい!原作はコミック作品なのですが、アニメオリジナルの要素として案山子それぞれの「起動音」を採用。

しかもその起動音、ただの音ではなく「歌」なのです!

その上それは案山子ごとに違うわけではなく、案山子が同じでも隻が違えば歌が変わるという凝りっぷり。

さらにさらにそれぞれの歌はすべて「See-Saw」のボーカルも務めていた石川智晶さんが作曲、発声を務めています。

その声が凄い。可愛かったり恐ろしかったり、果てはサイレンのようにすら聞こえたり。
民族的な楽曲が好きな人ならこの歌だけで充分視聴決定しそうな魅力を持っています。

「乱歩奇譚」「ダンガンロンパ」などで有名になった岸誠二監督ですが、構成があるという「神様ドォルズ」第二章「天照素編」も待ち望みたいところです!!

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