ストップモーション・アニメーション とは、粘土や切り絵などを1カット1カット撮影し、それらを繋げてワンシーンの映像にするというコマ撮りアニメの事です。
1秒のシーンを作るために何十カットも撮影しなければいけない、根気がいる手法です。
しかし、CG全盛のアニメ業界でも未だに根強く残っている手法で、名作が多いジャンルでもあります。
今回はオススメの ストップモーション・アニメ をご紹介!
『ウォレスとグルミット』
うっかりものな発明家・ウォレスと彼の飼い犬であるグルミットの日常と友情を描いた人気シリーズ。
世界中に多くのファンが存在し、作品を発表する度にアカデミー賞などの賞を受賞、あるいはノミネートされるモンスター的作品でもあります。
中でも『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』では、ストップモーション・アニメ であるにも関わらず、形状が変化しやすい毛皮を使用していたため、観客を驚かせました。
『コララインとボタンの魔女』
家族と一緒に慣れない土地に引っ越してきたコララインは、引っ越し先の家で封印されていたドアを発見。
ドアの向こうには、胸躍る不思議な世界と、とっても優しいママとパパだった!!
『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』や『ジャイアント・ピーチ』のヘンリー・セリックの監督作品。
いわゆる「異世界モノ」ですが、他の監督作品同様にちょっとダークな世界観が楽しめます。
『パラノーマン ブライス・ホローの謎』
死んだ人の幽霊が見えるノーマンは、クラスメイトたちから変態扱いされ、父親との関係もギクシャクしていました。
ある日、ノーマンの元にブレンダーガスト叔父さんがやってきて、300年前に封印された魔女が町を滅ぼそうとしていることを教えられます。
本作はマジョリティのマイノリティに対する排斥行為が目に付きます。
幽霊が見えることで気味悪がられるノーマン、蘇ったゾンビ達、そして断罪された魔女。
「異物」扱いされているノーマンが、どのような行動に出るかが大きな見所の作品です。
『ファンタスティックMr.FOX』
元泥棒のフォックスは、現在では妻子を持ち真面目に働いていたけれど、もっといい暮らしがしたいと欲を出して、丘の家を購入します。
それをキッカケに、ひた隠していた元泥棒としての、そして野性のキツネとしての本能が蘇ってきて…!?
『グランド・ブダペスト・ホテル』などのウェス・アンダーソン監督のストップモーション・アニメ作品。本作は子供も楽しめるかと思いますが、どちらかというと大人向けな作品かと思います。
主人公のフォックスは、夫として父親として真面目に冴えない生活を送るか、男としてキツネとしてワイルドに生きたいかの葛藤を持った男として描かれています。
他にもオススメの ストップモーション・アニメ がたくさんあるのですが、今回はここまでにしておきます。
いちばん手に取りやすく、とっつきやすい作品は『ウォレスとグルミット』だと思います。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
この記事のライティング担当:あにぶ編集部