ゾンビアニメ おすすめ9作品+αのまとめ。ゾンビハザードのアニメ|2018年度版

皆さんは ゾンビアニメ というジャンルをご存知でしょうか?もともとゾンビは1979年に映画でヒットしたDawn of the Dead(国際題:ゾンビ)に登場する「人間を貪り食う、生ける屍」=ゾンビでした。人が人を喰うというシュールな構図がウケて、世界的に大ヒットした映画です。このゾンビ、しばらくはB級映画の題材として多用されていましたが、2000年ごろになると多くの映画やゲームなどの題材に使用され、世界中でゾンビブームが再来して現在に至ります。

日本では1996年あたりから、PS用ゲームのバイオハザートシリーズが爆発的人気となり、これらの一連のゲームからゾンビというワードを知った人も少なくないのではないでしょうか?

こんな歴史を持つゾンビですが、実は映画ファンやゲームファンだけでなく、アニメの世界でも熱烈なファン層を持っているジャンルでもあります。

それなのに!

どういうわけだか、日本のアニメ業界では ゾンビ の存在感は、ほんのちょっぴりしかありません。どうしたんだ ゾンビ!頑張れ ゾンビ!

というわけで今回は数少ないゾンビアニメをまとめてみました!

まずはゾンビとはなんだ?という方に。ゾンビの基礎知識

ゾンビ(英名:zombie)は、「歩く死人」または「生ける屍」という属性のもので、映画やロールプレイングゲームでお馴染みのキャラです。「ゾンビウィルスの感染者に噛まれたものは、死んでから蘇り生者を襲う」というスキームが、生存者がいる限り繰り返されます。はじめはゾンビの爆発感染と、それに伴う社会機能マヒ、そしてパニックを経て社会制度が崩壊します。司法や警察力が崩壊し、ゾンビ 対 無法者 対 サバイバー という三竦みの対立構図がもっとも人気のあるパターンです。

ところがこのゾンビ、なにかと世界中で人気があります。近年日本でも流行っている「ハロウィン」などでも、ゾンビメイクなどをする人は大勢いますし、ニューヨークなんかでは、映画の撮影でもないのに何百人がゾンビメイクを施して市内を歩きまわる「ゾンビ・ウォーク」なるイベントも開催され、多くの参加者や観光客で賑わっています。

ゾンビアニメ のおすすめコンテンツ

最近、特に、2000年以降のゾンビでは、ゾンビが「走る」ようになってしまい、デブにとっては生き残りが非常に厳しくなっています。

そんな時代を反映してか、日本でも「ゾンビ・ラン」という、ゾンビからひたすら逃げまくるマラソン大会?のようなイベントが開催されるようになり、こちらも多くの参加を集めてイベントとしては成功だったようです。なにかと世界中でゾンビ・イベントが大盛況なんですよ。

また、ゲームやアプリの世界でも、ゾンビの拡大が止まりません。iphoneなどでも数多くのゾンビゲームが配信され、ゲームのクオリティも非常に高いものになっています。PS/XBOXでも数多くの「ゾンビゲーム」が毎年リリースされ、こちらもびっくりするくらいに大盛況となっています。

世界各地、そしてあらゆるジャンルでゾンビが大盛況なのですが、どうも日本のアニメではいまひとつ「パッ」としていません。

しかし、少しづつですがゾンビアニメも増えてきています。日本独自のカラーで、欧米のゾンビとはちょっと毛色の違うものもありますが、それそれで良いゾンビカラーを出せているアニメも多く楽しめます。今回はじわりじわり増えてきたゾンビアニメをピックアップしてみます。

学園黙示録「HIGH SCHOOL OF THE DEAD」は、ゾンビハザードの世界を駆け抜ける正統派ゾンビアニメ。

主人公達とゾンビのファーストコンタクトから、きめ細やかな設定で丁寧に描かれる正統派 ゾンビアニメ 。このアニメに登場する女の子は、ありがたいことに美少女ばかり。 ゾンビ と美少女という最高の組みあわせを見せてくれたゾンビアニメが、この学園黙示録「HIGH SCHOOL OF THE DEAD」です。これこそ、ゾンビ映画 を正統に(?)継承する ゾンビアニメ  です。

※2018年1月07日に学園黙示録「HIGH SCHOOL OF THE DEAD」のコラムを追加しました。

「 学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 」はゾンビアニメの傑作だ!

©佐藤大輔・佐藤ショウジ/富士見書房/H.O.T.D.製作委員会

「ソウル・ステーション/パンデミック」は、ゾンビハザード発生描写が秀逸のゾンビアニメ。

日本では2017年9月から公開された「ソウル・ステーション/パンデミック」。一組の男女とその女性の父親を中心にストーリーが展開されるが、このゾンビ発生前夜感はハンパなくリアル。街路時の人知れぬ裏路地から、徐々に広がる危機的な描写にすごく引き込まれるゾンビアニメだ。

特に警察署に逃げ込むあたりの展開は個人的にゾンビアニメの王道を踏んでいる。ゾンビ達に起きかけられる主人公と見ず知らずの人達、安全と思われる警察施設への避難、そして状況を把握できていない警官達となだれ込むゾンビたち・・といった感じだ。

ちなみにこのアニメ「ソウル・ステーション/パンデミック」は、実写のゾンビ映画「新感染 ファイナルエクスプレス」の前夜譚として描かれたアニメ作品。その為なのか、設定などがしっかりして、実写映画を上回る出来栄えはないかと考えている。

新感染 ファイル・エクスプレス (原題:Train to busan)は、韓国ゾンビ映画の最候補作品だと思う。

このゾンビアニメ映画「ソウル・ステーション/パンデミック」は、ゾンビ好きであれば一度見ておくことを強くオススメする。

ジャンル映画の金字塔はアニメでも楽しめる!?おすすめ ゾンビアニメ 映画3選!

2016年春アニメ「 甲鉄城のカバネリ 」は、ゾンビ達をバッタバッタとなぎ倒すゾンビアニメ。

2016年春アニメとして人気を誇ったアニメ「 甲鉄城のカバネリ 」は、カバネと呼ばれるゾンビが登場するゾンビアニメだ。通常のゾンビ物のような「静かな恐怖」や「静かな崩壊」などはなく、バッタバッタとゾンビ達をなぎ倒してく、ゲーム感覚なノリのゾンビ物。

人間の生存圏が限られ、人々の生活や生命がソンビ(カバネ)達に脅かされる状況などは、ゾンビとしての基本設定はきちんと抑えてある。怖いのが苦手で、「汚物は消毒だー!!!」的なゾンビアニメが見たいならば、この「甲鉄城のカバネリ」はおすすめできるゾンビアニメだ。

甲鉄城のカバネリ 感想 全12話のまとめページ

今日もまた一人、隣人が消えていく。静かなゾンビアニメとも言える「 屍鬼 」。

厳密には、ただ人間を食らうだけの「ゾンビ」とは異なる。死人が蘇る点では同じだが、いわゆる「吸血鬼」ものに該当する。こちらは生前の知能も習慣も死後に引き継いでいるので、ただ「ぶっとばせば( ・∀・)イイ!!」というワケにもいかない。アニメの中では、役所を静かに乗っ取り、外部への連絡をコントロールしたり、生きている人間に対して、政治的な駆け引きを持ち込むシーンもある。

はじめは些細な死亡事件だったはずが、集落全体を巻き込んだ大事件まで発展する過程は、アニメを見ている側を、ハラハラと、かつ不安にさせられる。ゾンビ映画の「しずかな崩壊」を上手く表現できている。

後半では、恐怖に駆られた人間の方が「鬼」として描かれている点も見逃せない。

グロ注意!?『 屍鬼 』はちっぴり刺激的なアニメを見たい方に薦める本格ホラーアニメ。

屍鬼 めぐみ
画像引用元:youtube.com

ゾンビが大量発生?よろしい!ならば学校に籠城だ!そんなときはアニメ「がっこうぐらし」が参考になる

現在、もっとも新鮮な ゾンビアニメ です。学校で暮らす日常ほのぼのアニメかと思いきや、学校で籠城せざるを得ない暮らしを描いた日常 ゾンビアニメ です。

見た目に騙されるな!!アニメ「 がっこうぐらし!」の魅力

ゾンビになった場合の生命保険はどうなるの?スペースダンディ第4話「死んでも死にきれない時もあるじゃんよ」

銀河を股に掛けるボンクラ宇宙人ハンターの活躍を描いたSFアニメの ゾンビ 回です。Aパートでは ゾンビ映画のお約束展開を踏襲し、Bパートでは全宇宙人が ゾンビ 化した世界が描かれています。自分の生命保険を、ゾンビ になった自分が受け取るという画期的な保険金活用方法が提唱された回でもあります。全体を通してポップな感じの ゾンビアニメ ですね。

ゾンビ の醍醐味を堪能できる CGアニメ版『 バイオハザード 』シリーズ

人気 ゾンビ ゲームのCGアニメ作品。現在「ディ・ジェネレーション」と「ダムネーション」がありますが、このシリーズはあくまでゲームのサイドストーリー的位置づけなので、ゲームをプレイした事がない人には難解なシリーズとなっております。

ゾンビパンデミックの恐怖よりも、後半に登場するクリーチャーが強力で ゾンビ の恐ろしさは薄れてしまいますが、ゾンビアニメ  としては(CGですが・・・)よく出来たシリーズです。

薄暗いロンドンを舞台に、死者の復活が技術的に可能になった世界「屍者の帝国」

ゾンビハザードという描写はありませんが、ゾンビ好きな筆者にはすんなりと受け入れる事ができたアニメ作品の一つがこの「屍者の帝国」です。ストーリーの展開でグイグイの見る者をスクリーンの中に引き込む技術は、さすがProject Itohといった感じです。

ゾンビというよりか、死後の魂や精神世界的なものが前面に出ています。しかし、対ゾンビ(屍者)戦闘などの描写は秀逸です。魂のくだりなどは、攻殻機動隊などを彷彿とさせています。

2016年夏アニメの「 一人之下 the outcast 」の最初のシーンにゾンビが登場

ゾンビが登場するのはほとんど最初のシーンだけだが、墓場からゾンビが蘇るシーンがある。中国が舞台(?)の為に、ゾンビの事をキョンシーと表現している。特殊能力を持った人種達の、権力を巡る戦いがストーリーの中心で、今のところゾンビが溢れだすのは最初のシーンだけで、あとは死人使い的なものしか登場しない。

実は予告編を見て「おぉ!ゾンビ物かな?」と思って視聴を始めたが、最初のゾンビ登場シーン以降、今までにゾンビな描写が無くてがっかり。だって「 一人之下 the outcast 」のPVを見ると、ゾンビアニメに見えちゃいますよ!!

タイトルの「 一人之下 the outcast 」outcastの部分を、outbreakとの読み間違えてゾンビアニメであるとずっと思ってました。気づいたのは、ゾンビが一向に画面に出てこなくなって、「なんかおかしいな?」と思い初めたのがつい最近です。

番外編:小説「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない 」はゾンビハザードの状況が上手に表現されていて面白い

アニメではないのですが、youtubeで公開されているPVがとてもソソられる構成になっています。「 小説投稿サイト 小説家になろう 」で2013年から公開されていて、第三章まで公開されています。作者さんも書かれていますが、主人公は正しいことばかりは行いません。そのあたりが非常にリアルで、この作品に引きこまれてしまいた。

残酷描写があるので、18歳未満は読めない事になっています。また、SEACOXXによりゲーム化(エロげー)されています。

ゾンビハザードの状況が主人公を主観にして描かれていて、ゾンビ好きであればその世界にグイグイと引きこまれていきます。書籍化されるほどの人気ですので、いずれは漫画、そしてアニメ化のルートを辿ってほしい作品です。

「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」の動画はエロゲー販売宣伝用のものですが、ゾンビハザードの様子やカオス的状況はとても伝わります。

時間があれば是非この小説「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」も読んでみてほしいところです。

https://www.youtube.com/watch?v=dC671TggL0A

リンク:小説「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」


ゾンビ好きからすれば邪道かな?一応  ゾンビ ジャンルになるのでご紹介!日本ナイズされた新種の「 萌え ゾンビ 」シリース


日本ならではの萌えた形に変異した ゾンビ も存在します。『さんかれあ』や『これはゾンビですか?』などに登場するゾンビ達は、ひと目見ただけでは、普通の少女と見間違えるくらいに、腐敗して肉体の型くずれをしていない萌え ゾンビ です。

これこそ、日本ローライズのゾンビ、日本の独自の進化を遂げた ゾンビを題材にしたアニメ と言ってもいいかもしれませんね。

美少女ゾンビと共同生活。これはゾンビですか?

なんと言っていいのか解りませんが、主人公の男子高校生は連続殺人事件に巻き込まれて死んでしまいます。そうです、唐突に死んでしまいます。ゾンビものなので、死ぬ事はストーリー展開上必然なのですが、ここからが本番。ネクロマンサーな少女により死人でありながら復活・・・いわゆるゾンビになるのです。

普通に学校に通うため、いろいろと不自由な生活を強いられなが、かわいいネクロマンサーの女の子と一緒に同棲するというゾンビものなのですが、こうやって書いていてもゾンビアニメとは言いがたい・・・。流石タイトルに「ゾンビですか?」と聞いている事だけの事はあります。

まあ、ゾンビなんでしょうけど、ゾンビ好きの筆者からすればゾンビではありませんよ♪ ただし、ハーレムモノとしては面白いので、ゾンビテイストのハーレムアニメ「これはゾンビですか?」ですね。

奇妙な美少女たちとの共同生活!?アニメ「 これはゾンビですか? 」

ゾンビとの恋を描くのがゾンビアニメの「さんかれあ」

さんかれあ もちょってカラーの違うゾンビアニメです。飼猫の復活を成し遂げる為の製薬実験と、それを毒薬と勘違いして使用してまう女の子。その女のこtは事故で死亡しますが、復活薬を服用しているので、死には至らずゾンビになって蘇る・・・という展開です。

ホラー的要素はほとんどなく、ゾンビが発生して社会ガー、軍隊ガーなんて展開もありません。笑いあり、涙ありのゾンビラブストーリーで最後は感想ラスト的になっています。

この手のゾンビ恋愛ストーリーは、映画でも2013年に「ウォーム・ボディースというタイトルで製作されていて、ゾンビが人間の女性に恋をするというストーリは斬新で、なかなか反響はよかったようです。

話を さんかれあ に戻しましょう。この さんかれあ ですが、アニメと原作は大きく異なっており、原作の方はテーマーが深く人間の本質の部分まで上手に表現しているとの事で、圧倒的に「原作派」が多い作品です。ゾンビというテーマで このさんかれあ を見たいのであれば、原作から見ることをオススメされています。

ゾンビになった美少女!? アニメ『 さんかれあ 』の魅力を伝えたい

2016年までのソンビアニメのまとめ。

今回、このページでご紹介した中で、純粋にゾンビハザードを楽しめる作品は、ゾンビ ハザードの世界を駆け抜ける正統派 ゾンビアニメ。学園黙示録「HIGH SCHOOL OF THE DEAD」ですね。

ゾンビハザード発生の原因が不明ですが、都市機能の麻痺、警察力の崩壊、そして無秩序化。そこへ「巨乳の美少女達」との逃避行は、ゾンビハザードを満喫する為のすべての要素が盛り込まれています。

残念なのは、アニメ板の続編の製作がストップしてしまい、原作の方も休載したままとなっている事。ゾンビアニメファン としては、是非にも再開してもらいたいところです。

次点として、CGアニメ版『 バイオハザード 』シリーズもゾンビが出てくる作品としては面白いですが、ゾンビは主役ではなく、ただの雑魚キャラである点がイマイチ。社会が崩壊する様も描かれてはいますが、あくまでも災害的な非常事態で、急速な社会崩壊なので、「今日は向かいの家、明日は隣の家・・・」的な徐々に、ゆっくりと崩壊する恐怖は味わえません。

また、政府や製薬会社の陰謀や謎解きに執着しすぎて、ゾンビ としての面白さには欠けてしまう欠点が目立ちます。

ジャンルが「 ゾンビ 」と非常にニッチなんですが、でももうちょっと・・・本格的な  ゾンビアニメ  があってもいいと思うんですよね。

頑張れゾンビアニメ!

あにぶで掲載されているその他のゾンビアニメはこちらから!みんなで ゾンビ アニメ ワールドの輪を広げていきましょう!


ゾンビとは少し違うけど、ゾンビ好きにはオススメできるアニメ

以下の2つのコンテンツもゾンビではないですが、ゾンビアニメ好きにはオススメできる作品です。ゾンビとは違いますが、「東京グール」も生者を襲って食らうアニメです。

主人公を含む主要メンバーは「屍鬼」と同じ様な吸血鬼属性といった感じですが、彼らは死人ではなく、死んでしまうと蘇る事はありません。そして彼らに襲われた人間は、ただの食料になるだけで蘇りはしません。

『 東京喰種トーキョーグール 』心に潜む狂気を描くダークファンタジーアニメ

そして、「東京グール」を紹介してしまうと、このコンテンツも紹介せざるを得ません!イトウレイさんが書いたコラム「不謹慎!でも食人モノアニメが好き♥ カニバリズム アニメ5作品を探してみた」です。他のアニメサイトでは取り上げない「カニバリズム(食人)アニメ」について紹介されています。

是非こちらも読んでみて下さい。

不謹慎!でも食人モノアニメが好き♥ カニバリズム アニメ の5作品を探してみた

このページの製作:2015年11月07日09:29

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