今回レビューにしりアニメ作品は、「 無人惑星サヴァイヴ 」2003年から2004年にかけてNHK教育テレビにて放送されたアニメです。アニメーション制作はテレコム・アニメーションフィルム、マッドハウス。２００４年にはこのアニメを原作とした漫画、ドラマCDも発売されています。漫画は全2巻、ドラマCDは一枚。2005年、2009年には再放送され、それ以降もCSチャンネルで複数回放送されています。
NHKオリジナルアニメとしては7作目にあたり、全52話と長めの構成になっています。主題歌はOPをkiroro、EDを ROUND TABLE featuring Ninoが担当しています。当時のアニメランキングで上位に入るなど、評価が高いアニメになっています。また石田彰さん、真殿光昭さんなど声優陣も豪華でとても親しみやすいアニメになっています。
「 無人惑星サヴァイヴ 」のストーリー
宇宙開発が盛んな近未来。異常気象や地殻変動等で地球に住めなくなった人類は、宇宙にコロニーと呼ばれる新たな生活圏を作って生活していた。登場人物である7人の子供たちと一匹の動物型ロボットは、宇宙船で木星へ修学旅行に向かうが、その途中重力嵐に遭遇してしまう。
パニックになり、子供の一人が誤って緊急離脱スイッチを押してしまい、子供たちの乗っている宇宙船だけが重力嵐に飲み込まれ、宇宙船ごと見知らぬ星に落ちてしまう。
地球と非常によく似た青い星。綺麗な湖や緑が広がっていた。
その星に人の影はなく、その代わりに見たこともない植物や危険な巨大生物が生息していた。
その星からコロニーに帰るために、子供たちのサバイバル生活と冒険が始まっていく。帰る方法を模索するなか、子供の一人に特殊な力が目覚め、星を調べていくうちに別の大陸や謎の文明があることを発見する。力と知恵を合わせ、文明にたどり着いていく子供たち。
そこにはたくさんの謎が隠されていた。この星でなにがあったのか、この文明は一体なんなのか？なぜ不思議な能力が目覚めたのか？
見知らぬ星での不安と恐怖、未知なる冒険と出会い、仲間たちとの衝突や絆を描いた盛りだくさんの内容です。
子供心を大いに擽る作品だったNHKアニメ「 無人惑星サヴァイヴ 」
2003年のNHKアニメでしたが、私は２００5年の再放送で初めて見ました。当時確か小学生だったとおもいますが、とにかくドハマりしてしまいました。夜中の再放送だったのですが、楽しみに起きていた記憶があります。そして大人になって、CSで放送されていたので改めて見てみました。
放送から13年程経っているけど、とにかく「今見ても面白い！」。子供のころとはまた違った面白さを感じることができました。完成度が高いです、このアニメ。全52話と少し長めですが、最後までまったく飽きがこない。これってすごいことだと思います。
まずキャラクターの個性がしっかりしていて、魅力的。メインの登場人物は女の子3人、男の子4人と喋る猫ロボット。みんなしっかりキャラ付けされていてすぐ頭に入ってきます。そしてストーリー進行のテンポがちょうどいい。サクサクとわかりやすく進んでいき、だらだらと同じような話が続くわけじゃないのでなんのストレスもなく見ていくことができます。
ストーリーの魅力としては、最初からは想像できないほど壮大な展開になっていくこと。
子供たちがサバイバル生活をしてなんやかんやで帰る方法を探っていく。そのなんやかんやの部分が濃ゆい、とにかく濃ゆい。「え、そんなに？！」と驚くほどです。SFジャンルに分類されるだけはあるなぁという感じですね。
次はどうなるんだ、次はどうなるんだと食い入るように見てしまいます。そ
してこれまた凄いと感じたのは、伏線をしっかり回収するところ。きっちり作られているんだなと感心してしまいました。
子供たちそれぞれの過去やストーリーも全員分しっかり掘り下げ、結末が予測できない展開をくりひろげていくので「早く次を見たい！」とソワソワしてしまいます。そして一層このアニメの良さを引き立てたのはOPとED。曲はとてもアニメの雰囲気に合っているし、演出もかなりgood。素晴らしいです。
誰にでもおすすめできるし、誰が見ても面白いと感じることができるアニメなのではないかと思います。ワクワクドキドキ、そしてちょっぴり感動できる要素が詰まった無人惑星サヴァイヴ。純粋な面白さを味わえるのでぜひ一度見ていただきたいアニメです。
アニメの題名：無人惑星サヴァイヴ
作者/監督：矢野雄一郎
主な声優：岩居由希子、石田彰
製作会社：テレコムアニメーションフィルム、マッドハウス
公式サイト：http://www9.nhk.or.jp/anime/survive/
公開日：2003年10月
上映時間：全52話
