「おジャ魔女どれみ」という作品に関しては、以前も「今だから見返したいアニメ」としてご紹介したことがあります。
今回ご紹介するのは第三シーズン「も~っと!おジャ魔女どれみ」の劇場版「カエル石のひみつ」。
公開当初は「デジモン」シリーズの中でも初期ファンがつきにくかった「デジモンテイマーズ」の劇場版や、テレビ東京系列局でしか放送のなかった「キン肉マン二世」との同時上映で、どうやら実際に劇場に足を運んだ人は少なかったようです……。
しかしこの作品、見逃すには非常に惜しいほど、泣けます!!
「おジャ魔女」の劇場版は本編とリンクしているのが特徴!
この作品に限った事ではないのですが、「おジャ魔女どれみ」シリーズの劇場版は子ども向け作品には珍しく、本編の内容に繋がっているところが特徴と言えます。
「劇場版おジャ魔女どれみ#(シャープ)」ではぽっぷとどれみの姉妹の絆を描きましたが、この劇場版のストーリーが「#」本編40話に直接つながる形となっています。
そしてこの作品も「も~っと!」「ドッカ~ン!」「ナ・イ・ショ」でも回想シーンとして触れられ、挿入歌も本編に登場するなどして「本編だけじゃなく劇場版も見ていたほうがより楽しめる内容」として構成されています。
だからこそ、本編ですら泣けるこの作品の劇場版が、泣けないわけがない!!
可愛く笑える→ちょっとした引っ掛かり→感動→号泣
https://www.youtube.com/watch?v=YkZ5l8DH9Lc
この作品の鉄板と言ってもいい1話の構成が上記の通り。
劇場版においてもこれが適用されているんですが、この作品のキーキャラクターは愛子、そしてどれみの祖父と父親。
どれみの祖父をなぜか「怖い」と思ってしまう愛子の過去のエピソードと、どれみの父方家族の少しギクシャクとした関係が描かれています。
主軸となっている「祖父母の住む村の昔話」は、愛子の両親が双方の親の反対を押し切って駆け落ちしたことと同時に語られることによってより悲劇的に描かれ、大人目線から見ればやるせない切なさに襲われます。
さらにこの作品の1つの特徴としては、どれみ達の魔法が使えないことにあります。
カエル石の呪いによって魔力を封じられたどれみ達が、「帰らずの山」で体験する半日足らずの冒険。その顛末は、涙なしにはとても見られません。
今の子ども達に見せても充分楽しめる「おジャ魔女どれみ」シリーズ。自分も昔楽しんで見ていたな、という親御さんは、どうぞ一緒に見てあげてください!