テレビアニメ化に先駆けて以前もご紹介しましたが、落語をテーマにした作品「 昭和元禄落語心中 」がついに放送されました!
皆さんご覧になりましたか?
与太郎がいかに八雲師匠に可愛がられていたのか、その部分はほとんど掻い摘まれてしまいましたが、やはりこの作品で注目すべきは落語部分!
まさにそこで度肝を抜かれた人も多かったのではないでしょうか?
今回は「1話を見逃したんだけど、なにがそんなにすごいの?」という人にご紹介します!
当然、声優さん達の演技が凄い!
落語といえば、やはり「噺」と身の振りだけですべての情景を観客に魅せることのできる芸能です。
その点で言うならば、多くの声優さんも声の演技だけで様々な情景を視聴者に魅せるお仕事ですよね。
このアニメが落語だからこそ、その演技力の真価が発揮されている気がします。
八雲師匠を演じる石田彰さんの「死神」はフルサイズで放送されませんでしたが、与太郎を演じる関智一さんの「出来心」はまさかのフルサイズ放送されました!
1話では、八雲師匠の大ファンを自称するアマケンが
「目をつむるとここはもう江戸だ」
と口を挟んだのに対し、与太郎は
「いや、目なんかつむってる暇はねぇ。見ろよあの仕草、目の動き……!どんどん惹き込まれる。何人にも見えてきて、師匠だか誰なんだかわかんなくなってくる」
と心の中で吐露していますが、その言葉通り、様々なキャラクターを演じ分ける声優さんならではの切り替えは素晴らしいの一言です!
さらに画面表現が視覚を魅了する
落語は声の演技ももちろん重要ですが、仕草や視線も重要です。
その部分が特に発揮されたのが、与太郎の「出来心」。この落語は、「花色木綿」という題で知っている人もいるかもしれません。
それまで話すことに精一杯だった与太郎が、初めて人に聞かせることを意識して演じたこの噺ですが、このシーンの仕草、足の動き、目の動きなど、とにかく描写に力が入っていました!
実際の噺家さんの落語を間近で見ているような画面は視聴者に「おぉ!」と思わせ惹き込んでくれました。
その他、上記した八雲師匠への称賛のシーンでも、まさに「何人にも見える」ような表現で原作読者を驚かせてくれました。
2話からは八雲と助六編に入り、さらに落語の魅力を伝えてくれる構成になるかと思います。
助六役を勝ち取るために何度も落語を演じては研究したという山寺さんの演技も特に見どころになると思いますので、このアニメで落語に興味を持ち始めた人も、是非お楽しみに!