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ループものアニメまとめ その1 バブル前夜の『ドラえもん』『うる星やつら』

ループ ものはアニメや映画問わずアタリが多いのではないかと思っています。そこで今回は、何記事かに分けて ループ ものアニメをまとめていきます。

ちなみに今回まとめるループものの定義は、タイムリープものやパラレルワールド、「同じ事を繰り返す」などもまとめて一括りにした、かなり大ざっぱなものだという点をご了承ください!

『ドラえもん のび太の魔界大冒険』(1984年)

大山のぶ代世代は、初めて触れた「ループもの」アニメが本作だった方も結構いるかと思います。

魔法を使ってみたいのび太は、ドラえもんが出した「もしもボックス」によって、魔法が使える世界を実現させます。しかし、魔法が使える様になった世界では、悪魔たちが生息する魔界が接近してきて、世界を侵略しようと企てていました。

パラレルワールドとタイムパラドクスが利用された複雑な物語は、ちびっ子に理解できるのだろうかと心配になってしまいます。というよりも、幼少期の私は理解できなかった!私が馬鹿だっただけかもしれませんね!

「もしもボックス」を使った事によって、のび太は創造主になってしまったという事も、よくよく考えてみれば壮大です。

『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』(1984年)

学園祭の準備で連日学園に泊まり込んでいるあたるとラム達。教師のサクラは温泉先生の言葉で、この世界が学園祭の前日を繰り返しているのではと疑い始めます。

そして、生徒達を学園から追い出して家に帰そうとするも、どういうわけか誰一人として友引町から出られなくなってしまいます。

高橋留美子の漫画原作を、押井守節全開で料理した本作は、アニメ史に残る1本です。

『涼宮ハルヒ』(2006年)や『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年)、『四畳半神話大系』(2010年)など、後のアニメ作品に多大な影響を与えています。

上記の作品内では『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』を彷彿とさせるシーンが出てくるので、本作を観ておくと他のループものが、もっと面白くなります。

ただし、『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』は他の『うる星やつら』作品を観てから観た方がいいです。

何故かというと、本作はキャラクターがたくさん出てくるので、誰がどういった人間なのか把握しづらいという点と、作品自体が物語構造に言及したものになっているという点から、『うる星やつら』の世界観を前もって知っていた方が、何倍も楽しめるかと思うからです。

そして2作とも1984年制作という点も興味深いです。

1984年はバブル経済前夜です。2作とも「ここではない何処か」が舞台の作品です。

のび太とあたる。2作の主人公が「ここではない何処か」に対してのケジメをつけ方が、作り手達の当時の社会状況の捉え方を反映しているのではないかと想像するのも面白いのではないでしょうか。

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