2011年に放送されたテレビアニメ『 THE IDOLM@STER 』。今回はその劇場版である『 THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』を紹介していこう。
テレビアニメ開始当初は売れないアイドルだった765プロの面々も着実にステップアップを重ね、ついにアリーナライブを開催することに。初めての試みとしてバックダンサーを加えることも決定し、彼女たちはライブ成功のため準備を始める。
先輩になった少女たち
仕事が忙しくなり予定を合わせるのも難しいアイドルたち。それでもアリーナライブ成功のために合宿をすることになる。
合宿にはバックダンサーに選ばれたスクールの生徒たちも参加するが、練習についていくのが精一杯な状態。そんな彼女たちに765メンバーは先輩として積極的に話しかけ、手を取り、支えていく。
ここで注目したいのは、765プロの全員が先輩として後輩を支えようとしている点だ。
元々面倒見のいい春香や響だけではなく、1歩引きがちだった雪歩、やよいなんかも先輩として後輩の助けになろうとしている。小さな成長ではあるが、テレビアニメ版を見た人ならば非常に感慨深いポイントだろう。
『 THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』の世界を彩る楽曲たち
「アイドルマスターシリーズ」のおすすめポイントとしてアイドルたちの歌う楽曲がある。テレビアニメ版では新曲と共に過去の曲も数多く使用されファンを唸らせた。
これは劇場版でも健在で、主題歌の「M@STERPIECE」をはじめとした新曲4曲、旧曲5曲ものボーカル曲が使用されている。
個人的には、青く広がる夏空を映しつつ、伊織の罵倒から挿入歌「ラムネ色 青春」へとつながる流れが最高にテンション上がる。ぜひ自らの目と耳で確認を。
そして、彼女たちはきらめくステージへ
少女たちは互いに手を取り合い、支え合い、大きな大きなアリーナの舞台に立つ。
最後のライブシーンは当然素晴らしく、感動する。しかし、その感動はライブシーンだけのものではない。アイドルたちがステージに立ち、曲が流れ始めるまでの1時間50分15秒全てが作り上げた感動だ。はしゃいだシーンや泣いたシーン、全てのシーンが積み重なった感動だ。アイドルたちの笑顔も涙も葛藤も、色々な姿を見てきたからこその感動だ。
1時間50分15秒を思い返しながら、最後まで彼女たちのきらめくステージを堪能してほしい。