個性的なキャラクターや手に汗握る名勝負を描き実写映画化もされた「るろうに剣心」、切ない物語で女性に人気が高い「薄桜鬼」など、時代劇を世界観としたアニメは国内外でも人気が高くて注目されている作品が多いですね。そのような中で今回紹介する「 サムライチャンプルー 」という作品も時代劇を世界観としたアニメです。
この「 サムライチャンプルー 」は、製作会社が「神のみぞ知るセカイ」「サムライフラメンコ」を製作した株式会社マングローブで、監督は独特の個性で人気を得たSFアニメ「カウボーイビバップ」を手掛けた渡辺信一郎監督です。「カウボーイビバップ」と同様にこの「サムライチャンプルー」という作品も独特の雰囲気と世界観に魅了されるアニメだと言えます。
「 サムライチャンプルー 」の舞台は江戸時代の日本ではあるものの、カタカナ表記やダンス、ラップ、はたまたリーゼントなど現代の日本を髣髴とさせる描写が所々に見られ、江戸時代と現代がまさに〝チャンプルー″した空気感を感じることができます。
また、キャラの声を担当している声優の方々も非常に豪華で、一話限りのゲストキャラの声でも一度は聞いたことがある声なのではないでしょうか。
「 サムライチャンプルー 」の大まかなストーリー
「 サムライチャンプルー 」の大まかなストーリーは、「〝向日葵の匂いのする侍″を探して茶屋でアルバイトをしていた少女〝フウ″は茶屋に訪れたボサボサ頭に南国風の格好の男〝ムゲン″と青色の着物を着て眼鏡を掛けた男〝ジン″と出会う。
ムゲンとジンは茶屋で大立ち回り繰り広げて大暴れした挙句、代官に捕まってしまい処刑されようとしていた。フウは茶屋で出会ったこの二人の男を助けるかわりに、二人に向日葵の匂いのする侍を一緒に探す旅をするように約束する。
偶然出会ったこの奇妙な3人組が向日葵の匂いのする侍を求めて各地を巡る旅が始まる。」というものです。ムゲン、ジン、フウの3人が江戸時代の日本の各地を旅しながら、様々な事件や戦いに巻き込まれていきます。
スタイリッシュで流れるような剣劇とアクションの「 サムライチャンプルー 」
「 サムライチャンプルー 」の見どころのひとつは、「スタイリッシュで流れるような剣劇とアクション」です。主人公の一人であるムゲンは自己流の剣法を使って戦います。我流であるその動きは型にはまらず奔放な戦い方で、まるでブレイクダンスを踊っているような動きです。一方のジンは凄腕の剣客であり、多数が相手でも圧倒的な強さで倒してしまう剣術使いです。
独自のスタイルで戦うムゲンと一流の剣術を扱うジンが強敵たちと繰り広げる戦いは見入ること間違いなしです。
そして、一話ごとに展開される独特な物語と空気感はとても面白いです。時に可笑しく、時に不思議で、時に切ない各回の物語が「サムライチャンプルー」の世界観と相まって、どんどん引き込まれていくはずです。
また、ムゲン、ジン、フウの主要人物3人以外にも、各話に登場するゲストキャラの個性とインパクトが非常に強くて物語を楽しませてくれます。登場する様々なキャラクターにも必見です。
「 サムライチャンプルー 」は時代劇アニメの中では異質で抜群に個性が強い作品です。しかし、その独自の世界観とユーモアのあるキャラクター、BGMと映像で演出されるカッコいい戦闘・アクションシーンは、この作品を見る人を楽しませてくれます。
一度見てみる価値ありです。また、時代劇アニメを見たことが無い人にもおすすめの作品です。
アニメの題名:「 サムライチャンプルー 」
作者/監督:渡辺信一郎
主な声優(複数可能):中井和哉、佐藤銀平、川澄綾子
製作会社:株式会社マングローブ
公式サイト:SAMURAI CHAMPLOO official web site
公開日:2004年5月19日
上映時間:1話30分