海外アニメは、日本アニメ以上に3DやフルCGアニメが盛んな印象があります。
映像のクオリティに関しては、何処も高水準が当たり前の時代です。
そうなってくると、他のアニメとの差別化を図るためには、アイディアとストーリーが勝負になってきます。
そこで今回はフルCGアニメにジャンルを絞って、個人的にオススメの海外アニメをご紹介したいと思います!
ハッピーフィート(アメリカ・オーストラリア)
南極に住むペンギンのマンブルは、歌でモテ度やステータスを計るコウテイペンギンのくせに致命的に音痴でした。
得意なダンスは、コウテイペンギンたちの世界では通用しません。
しかし、外の世界で出会ったアデリーペンギンたちには、マンブルのダンスは好評で…。
ペンギンたちが大勢で歌って踊るミュージカル・ロードムービーです。
監督は『マッドマックス』や『ベイブ 都会へ行く』(1作目は製作と脚本)のジョージ・ミラー。
今年、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でエキサイトした人はぜひ見てください。
一見、『マッドマックス』シリーズと作風が違う様に見えますが、物語の構造とテーマは基本的に同じです。
ロゴラマ(フランス)
ビバンダム(ミシュランマン)らしき警官コンビは、マクドナルドのドナルドと思しき強盗を追跡。
強盗はファストフード店に逃げ込み立てこもりますが、事態は思わぬ方向に…。
作中に登場する人物や背景に実在する(していた)企業のロゴが使われているユニークな作品。
終盤はカオスな世界になっていき、どう解釈するか見た人に聞いて回りたくなるような内容になっています。
ロスト・シング(イギリス・オーストラリア)
ある日、少年は浜辺で出会った謎の生物に出会います。
どうやら謎の生物は迷子の様で、困った少年は家に連れて帰ります。
『アライバル』で一躍人気作家となったショーン・タンのファンタジー作品。
独創的にもかかわらず、生活感のある架空の世界や文化を表現する手腕は天才としか言い様がありません。
仮に『アライバル』と同様にナレーションやセリフがなかったとしても、どんな内容か理解できるほど映像力がある作品です。
くもりときどきミートボール(アメリカ)
幼い頃から変なものばかり発明してしまう青年フリントは、水を食べ物に変えるマシンを開発します。
しかし、アクシデントによってマシンを空のかなたへ吹き飛ばしてしまいます。
空に飛んだマシンは水蒸気を吸い取り、食べ物に変換。
フリントたちの町に食べ物が降ってくるようになります。
空から食べ物が降ってくるという設定自体、夢があっていいのですが、本作の魅力は脚本や演出が秀逸な所です。
余計なエピソードや演出は一切無く、シーンのすべてが伏線として機能していき、終盤でそれらをきちんと回収しています。
今回ご紹介した4作は、人を選ばず万人にオススメできる作品です。
『ロゴラマ』は、ソフト化はされていませんが、見ようと思えば視聴可能です。
他3作はソフト化されているので、簡単に視聴できます。
どれも本当にオススメなので、ぜひ1度チェックしてみてください。