――よぅお前ら……満足か、こんな世界で……俺は、嫌だね……。
『機動戦士ガンダム00』第1期の主人公サイドには、四機のガンダムが登場します。今回は、そのうちのひとつ、ガンダムデュナメスについて触れていきます。
ガンダムデュナメス 狙撃に特化した機体
GN-002 ガンダムデュナメス。
それは、主人公・刹那達が所属する私設武装組織ソレスタルビーイングが開発した、太陽炉搭載型のMSです。
以前に紹介したこともありますが、刹那の乗るガンダムエクシアは、実体剣やビームサーベルを含む7本の剣を使い分ける接近戦特化型の機体です。
一方、こちらは狙撃に特化した遠距離戦向けの機体となっています。
主な装備は以下の通り。
[aside type=”boader”] ・GNスナイパーライフル
・GNビームサーベル
・GNビームピストル
・GNシールド
・GNフルシールド
・GNミサイル[/aside]
GNビームピストルは両脚部のホルスターに2丁ずつ装備されており、GNビームサーベルも2本あるため、接近特化型のエクシアと比べると劣るものの、接近戦をこなすことも可能。
けれどメインはやはり、GNスナイパーライフル。長距離狙撃が可能ですが、なにぶん大きいため振り回すには向かない武器。やたらと長いこの狙撃銃は、通常時肩にマウントされています。
また、さらに高度な狙撃技術が要求される高々度狙撃銃も存在。なんと、地上から大気圏を超え、宇宙空間にある獲物を狙撃することも可能。
狙撃銃としてはとんでもない性能ですが、サイズが大きいのは勿論のこと、連射性能もほとんどないため、完全に超長距離特化型の武装となっています。
パイロットの狙撃技術も一流
パイロットは、三木眞一郎さん演じるロックオン・ストラトス。第2期も登場しますが、そちらのロックオンは弟のライル。デュナメスのパイロットであるロックオンは、兄のニール・ディランディです。

24歳、185cm。第1期におけるガンダムマイスターの中では最年長であり、みんなのお兄さん的存在。
だが一方で、家族を奪ったテロを激しく憎んでおり、復讐心に取り憑かれている一面も。
ガンダム00において頻繁に描かれる「テロ」に関して、非常に関わり合いの深い人物です。
また、射撃の腕は超一流。デュナメスのパイロットになってからも、その腕は健在。多くの機体を狙撃で撃ち落とした、名スナイパーです。
第1期を代表する名バトルを担当
第1期23話では、アリー・アル・サーシェス操る接近戦の得意なガンダムスローネツヴァイと対決。
テロに対する想いをぶつけ、テロを引き起こしたサーシェスを追い詰めました。
「アイルランドで自爆テロを指示したのはお前か!? なぜあんなことを!?」
『俺は傭兵だぜ。それにな! 中東が軌道エレベーター建設に反対するのは当たり前じゃねえか!』
「関係ない人間まで巻き込んで!」
『てめぇだって同類じゃねえか! えぇ? 紛争根絶を掲げるテロリストさんよォ!』
「咎は受けるさ――お前を倒した後でなァ!!」
というやりとりは、ガンダム00屈指の名シーン。
尚、スペシャルエディション版では、サーシェス戦の前にトランザムを使い切りました。トランザム終了後のパワーダウンした機体で、しかも狙撃特化のデュナメスで、サーシェスを追い詰めた男。ニールさん、すげぇ。
結局、ニールはサーシェスとの戦いで命を落とし、デュナメスも破壊されてしまいます。
ニールの意思を弟のライルが継ぎ、他の仲間達にも影響を与え、さらにはデュナメスの後継機まで登場。
ガンダム00を語る上で、はずせない人物&機体です。