『 あまんちゅ! 』 第4話「わくわくと諦める心のコト」【感想コラム】

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なんだか8月7日はイベント詰め込みすぎてて当日しか参加しない方はあまりゆっくり聖地を巡れないかもしれないですね。行かれる方はできたらぜひ前日からお楽しみください!

あまんちゅ

ということで、第4話もさっそく感想とまとめと考察etcをやっていきたいと思います!!!

『 あまんちゅ! 』 第四話「わくわくと諦める心のコト」

プール実習を来週に控え、海女人屋にダイビングの見学にやって来たてこ。ガイドを手伝うぴかりの様子をみたり、ぴかりの祖母のきのから素敵なお話を聞けたことで、てこは自分も早く潜りたいという気持ちを募らせる。
そして、いよいよプール実習の日。ぴかりとバディを組んだてこは、意を決して水の中へ。ところがマスクから水を抜くマスククリアーが上手く出来ず、息が続かない。
てこの瞳に諦めの色がにじんだとき、彼女の心をつなぎ留めたのはぴかりの存在だった。

ぴかりの夢と、てこの海への期待

まずはAパート、いよいよ新キャラクターとして登場しました赤髪の二人。じゃっかん前回の記事でネタバレをしてしまった感がありますが、キービジュアルにも登場しているキャラなのできっと大丈夫でしょう………の前に、今回は「あまんちゅ!」1話以来のてこの私服姿です!!まぶしいですね…特に胸元が……原作より素晴らしいですね…あぁ……。

ということで、てこは、ダイバーのインストラクターとしてのサブガイドをしているぴかりの見学に来ます。いっぽう、プロのインストラクターになるのが将来の夢と語ったぴかり。久々のインストラクターでちょっと緊張ぎみです。
お客さんは、地元でもよく潜っているというお二人です。ですのでダイビング前の二人組でお互いの装備などをチェックする「バディチェック」もかなりテキパキとこなしていきます。さて、ここで登場した『バディ』という言葉が第四話、ひいてはこのアニメにおいて非常にキーになる言葉でもあります。

一年に一度しか出会えない景色にダイブ

そしてダイブにいくぴかりたち。しかし春ごろの海はまだまだ水温が冷たく、春の風物詩ともされる水の透明度が下がる『春濁り』と呼ばれる時期です。視界はほとんどなにも見えない状態で、ダイビングするにはなかなか厳しい時期といえます。

それでもぴかりたちが楽しそうにダイビングに興じる姿をてこは不思議そうに感じます。しかし、この時期の海はだんだんと水温が上昇することで、植物プランクトンが一気に増殖。さらに、海藻類が水温の上昇と共に溶け出すことで、海の中に浮遊物が多く発生します。そしてそれを求めて潮の流れに乗り小魚たちが集まってきます。

つまり海洋生態系の”『命』が始まる時期”。一年に一度の、”生命の海”。きっとこの時期の海でしか『出会う』ことができない景色が広がっているんですね。

さて、お客さんの防寒フードとイチゴパンツを間違える謎のハプニングも発生しつつ、無事ダイビングインストラクターを終えたぴかり。命の始まる春濁りの海をテーマにしたダイビングと、てこの海へ潜ることへの憧れ、そしてぴかりの将来の夢が語られました。夢に邁進するぴかりのいつもより真面目?な姿と、一緒に張り切るてこを描いたAパートでした。

いよいよプール実習へ

そして、いよいよダイビング部がダイビングスーツを着て水に入るプール実習に挑むBパート。

初めてのプール実習にワクワクしつつも、「風なし、雲なし、余裕も……、なし。」とやっぱりちょっと不安なてこ。
酸素ボンベやら重りやらで30kg以上ある、ダイビングの機材を背負ってみていきなりくらくらとしてしまうてこですが、バディチェック(というか、初心者なので一方的なチェック)も終えいざプールへ!

水の中に入って、ぴかりと「OK」と確認しあうてこ。Aパートでのダイビングインストラクターをやっていたぴかりをみていたときに「バディ」にちょっと憧れをもっていたてこは、「凄く…バディっぽいかも」と思うのでした。
そしていざプールへ潜行開始……というところでちょっとしたトラブルにあってしまいます。

マスクの中へ水が入ってきてしまい、うまく潜ることができないてこ。
ダイビングでは口呼吸が基本なので、ちょっとくらいの水の侵入はマスククリアーをすることやまずは水に慣れることとアドバイスをもらいますが、あまり耳に入ってきません。

怖くて諦めそうになるてこを励ますぴかり

水の中という未知の世界。呼吸できないことへの恐怖。痛い、苦しい、怖いと負の感情と恐怖心に駆られて、てこは心が折れそうになってしまいます…。

それでも潜行にチャンレンジするも、何度も何度も失敗してついには心が折れたてこはプールから上がろうとしてしまいます。

『できない。』と諦めてしまったてこに対して、ぴかりは『やればできるきっとできる。 でもやらなきゃ何もできないと。』と諭します。

『…怖いよ』とぴかりに対して、自身の弱くてネガティブな感情を正直に吐露するてこ。今まで何度も言葉にできずに諦めては後悔してきたてこが、ぴかりに励まされ、支えられ、折れそうだった心をつなぎとめられる。


自分の弱い部分を素直に認めて、正直に吐き出すことって決して後ろ向きなことではなくて凄く勇気のいることだし、これもまたてこにとっての一つの成長の証なんですよね。

ぴかりがてこにとって、自分の弱い姿を素直に見せられるくらいの存在になっているということです。

『私がついている。一緒にいこう』と、ぴかりは手差し出してくれます。

ぴかりの助けもあり、マスクに水が入ってしまうトラブルも解決しようやく水の中で泳ぐことを楽しめるようになったてこ。水中の世界で呼吸する、はじめての経験。青い光に包まれてまるで宙を舞うかのような不思議な感覚。
一人で縮こまったまま諦めていたらみえなかった景色。また一つてこの世界が大きくなった瞬間ですね。

てことぴかり。「あまんちゅ!」のバディ誕生。

ダイビングには『バディ・システム』というが存在します。これは、「必ずバディと呼ばれるパートナーと一緒にダイビングをして、最初から最後まで互いの近くにいる」というシステムです。
バディは命を預けるに値する信頼関係をもつ相棒であり、同時に相手の命を預かるという責任関係もあります。
要するに安全面、実用面など様々なメリットが考えられるシステムですが、なによりみんなで潜れば楽しいですよね!てこがみたような、絶対に一人じゃ味わえない景色が海の底にはあるんでしょう。

 

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このBパートは、『てこ』と『ぴかり』の”バディ”が誕生した本当に素晴らしい回でした…。虎と兎…じゃない「てこ」と「ぴかり」で『てこぴかり』、二人ならどんなコンプレックスも克服できる!
自分は、このバディ誕生の回が『 あまんちゅ! 』の本当の始まりの回だと感じています。 てこが転校してきて偶然後ろの席になったぴかりとバディという信頼関係で結ばれるまで、たっぷり4話を費やして丁寧に描いているのは最早、あまんちゅの味といったところですね。これぞ天野こずえワールドといった感じでしょうか。

ツッコミ不在が「あまんちゅ!」の味

しかし、このアニメ。恥ずかしいセリフを禁止してくれるツッコミ役が不在なので、てこのポエムや詩的な表現がバンバンでてきますよね。それもまたあまんちゅの味ではあるのですけども。
さて第四話で出てきた、二人の男女のバディは今後はどのように関わってくるのでしょうか…。そして、ようやくダイバーとしての第一歩を踏みだしたてこですが、課題もたくさんみつかったダイブでした。これから彼女にはどのような試練が待っているのでしょうか…。

 

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