海と自分を見つめる2016年夏アニメ「 あまんちゅ!」を振り返る

光陰矢の如しと言う言葉があるが、本当に時間が経つのは早い。今年も夏は既に終わりかけ、初秋の気配すら漂っている。
必然、夏アニメも最終回が近づいているわけだが、物語は終わりに近づいた時こそが一番盛り上がるもの。

そこで、ここらで一つ、夏アニメを振り返ってみたい。

あまんちゅ! ダイビングのある日常

振り返る作品はずばりこれ! 天野こずえ先生原作・日常ダイビングアニメ『あまんちゅ!』。

作中に登場するのは、ダイビング部に所属する高校生達。引っ込み思案で緊張しやすい大木双葉(通称『てこ』)、マイペースで明るい小日向光(通称『ぴかり』)、そしてダイビング部二年生の二宮愛・二宮誠(それぞれ通称『姉ちゃん先輩』『弟くん先輩』)などだ。

『あまんちゅ!』は、彼ら彼女らの過ごす暖かみのある日常を、ゆったりとしたテンポで描いて行く作品である。

ダイビングを通じた自分探し

『あまんちゅ!』は、ヒロインの一人である大木双葉(以下てこ)の視点で進められていく。

前述もしたが、とても大人しく、引っ込み思案な性格のてこは、高校入学当初、帰宅部として高校生活を送ろうとしていた。しかし、持ち前のマイペースで周囲を巻き込みがちな小日向光(以下『ぴかり』)によって、ダイビング部に入部する運びとなる。

おっかなびっくり入部したてこも、ピカリや先輩達の優しさに触れる中で、少しづつ自分を出し、ダイビングに打ち込んでいくようになる。

『あまんちゅ!』は、ダイビング部に所属する、高校生達の日常アニメであると同時に、てこの成長を綴った物語でもあるわけだ。

あまんちゅ!の作中に溢れる穏やかな空気

『あまんちゅ!』は、『ARIA』などで知られる、天野こずえ先生原作のアニメだ。

『あまんちゅ!』に限らず、天野こずえ先生の作品には、すべからく独特の空気感がある。

穏やかで、時に哀しく、そしてやっぱり暖かい。その空気は、アニメ版からも遺憾なく醸し出されており、原作に準拠した作りだと言えるだろう。

何かと忙しい世の中ではあるが、人間、時にはゆったりとした時間を過ごす事も必要だろう。

心を穏やかにしたいと思った時は、是非とも本作をご覧頂きたい。

なを、あまんちゅ!の毎週放送にあにぶライターのUemtさんが感想コラムを執筆中なので、ストーリーの振り返る時に是非利用してほしい。

2016年夏アニメ 『 あまんちゅ! 』のまとめ

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