2016年4月にTBSでアニメ化された『 坂本ですが? 』。この原作は佐野菜見による学園ギャグ漫画です。「このマンガがすごい! 2014」オトコ編2位など様々な漫画賞を受賞しています。
『 坂本ですが? 』の連載はすでに終了し、現在はビームコミックスからコミック全4巻が発売されています。
出演声優陣は声優に詳しくなくても、多少のアニメ知識があれば、知っている人が多数参加し、豪華に感じられます。
当初の放送話数は13話でしたが、熊本地震の影響により、12話で打ち切りとなりました。Blu-ray&DVDは現在2巻までが発売中。今後は8月24日に三巻、9月21日に四巻、10月26日に完結五巻が発売さる予定になっています。
価格は1巻から3巻までがBlu-ray&DVDともに7,800円+税。4巻と5巻が6,800円+税となっています。テレビ放送されなかった13話は最終巻Blu-ray&DVDに収録されるという、なんともファンのコンプリート心理を突いた円盤商法ですが、『 坂本ですが? 』のファンであれば、致し方無いところです。
『 坂本ですが? 』は不良達をスタイリッシュに撃退してしまうストーリー
ストーリーは県立学文高校1年2組のスタイリッシュでクールな坂本の学園生活を描いています。
坂本は文武両道で全てのことをソツなく、無駄なく、スタイリッシュにこなすことが出来、その所作はクールを超えて、クーレストにまで昇華されています。それが、とってもシュールに表現されています。
見た目は七三分けに黒ぶち眼鏡という昭和の学生スタイルですが、その顔はイケメンです。
学校内では、その顔もさることながら、スタイリッシュさとクールっぷりで女子生徒からはモテにモテますし、同性からの信頼も厚いのですが、目立つ要素しかない生徒なために、不良からは目の敵にされ、いじめの対象になります。
しかし、坂本はあらゆる罠もあらゆる窮地もスタイリッシュでクールに処理していきます。それにより、次第に不良にも一目置かれるようにすらなっていきます。
物語前半では坂本とクラスメイトたちとの和気あいあいとしたストーリーもいくつかあり、シュールギャグらしい滑稽さを存分に楽しめますが、後半では謎が多過ぎる性悪3年生の深瀬さんに目を付けられてしまい、徐々にシリアスな雰囲気が増していきます。
深瀬さんと坂本の対決というのが後半最大の見せ場になっています。
『 坂本ですが? 』の不良たちとの戦いポイントを抑えてみた
『 坂本ですが? 』には数々の坂本VS不良の対決があります。
優等生VS不良の対立は古典的構図ではありますが、クーレストな坂本がどのように解決するのかが気になり、観てしまいます。坂本に手を出した不良たちのその後の変化というのも楽しみの一つです。
第1話から早速、あっちゃん、マリオ、けんけんという1年の不良に目を付けられますが、すぐに返り討ちにします。この不良はレベルでたとえたら、悪の組織の雑魚戦闘員のようなものなので、造作もありません。
不良VS坂本のシーンでは、不良の行動に対して、坂本が何かをする。それを見た女子たちが黄色い声を上げたり、坂本が好き過ぎるがために暴走するという展開が少なからずあります。
こういう展開をみると、不良が坂本を目の敵にするのは、女子にモテない男代表だからなのでは……と勘繰りたくなります。
第2話では不良の財布代わりにされていたクラスメイトの久保田が、「もう金がない」と坂本に助けを求めます。
坂本は久保田と一緒にハンバーガーショップで働きますが、最終的に久保田が不良と戦うことを選択。
その時、坂本は久保田に助っ人をします。普段はクールに振る舞っていますが、実はかなり男気に溢れた性格をしています。これをキッカケに久保田と坂本は友人関係になります。
第3話では一年をパシリ扱いする二年の不良丸山に目をつけられてしまい、坂本はパシリにされてしまいます。坂本の徹底したパシリストっぷりに丸山先輩は降参し、坂本=トラウマというレベルにまでなってしまいます。

第5話では坂本にトラウマを植えつけられた丸山先輩の同級生不良である8823先輩が、坂本と対決しようとします。後輩からの人望に厚く、後輩がタイマンに応じない坂本となんとかタイマンさせてあげたいと、坂本の友人久保田の頭を刈ってしまいます。
これにより、ようやく坂本は8823先輩と対決することにします。やはり友情に厚い男なのです。
結局、対決に負けた8823先輩は久保田にワカメを持って、後輩の暴挙を謝罪します。学文高校の不良の中で唯一の人格者で、その後も坂本と良好な関係を築きます。
坂本はいつの間にやら不良とも良好な関係を築き、相変わらず、女子にモテ、男子からも人望があるという人気者になりました。校内の最強ポジションに収まったといってもいいでしょう。
第8話では校内の人気者を貶めるのが趣味の3年生の深瀬さんにとうとう目をつけられてしまいます。
深瀬さんは話術に優れていて、自分の手を汚さずに、校内の人気者を貶めて、居場所を奪うのが趣味という残酷な人です。「いつまで経っても卒業しない」「すでに30歳を超えている」「バツ2」など様々な噂が飛び交い、たまにしか学校に来ないそうです。
ラスボスポジションの人ですが、校内の不良たちから蔭では、「今年も卒業しないのか」と言われ、実は目の上のたんこぶ扱いです。
何故、卒業しようとしないのかそんなにまで高校生でいたいのかと謎は深まるばかりです。
最初、文化祭で坂本を追い詰めますが、失敗。
その後はすっかり坂本に取り込まれ、エロDVDも代わりに借りてもらったあっちゃんを取り込み、卒業式の当日へと物語は進みます。
卒業式で、坂本は最大のピンチを迎えますが、やはり彼流のやり方で無事に解決します。
この『 坂本ですが? 』最終話については、是非映像でお楽しみ頂きたい。スカッとするかもしれませんよ。
タイトル | 『坂本ですが?』 |
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監督 | 原作:佐野菜見 監督:高松信司 |
放送期間 | 2016年4月8日‐2016年7月2日 全13話(未放送話分含む) |
主な声優 | 緑川光 石田彰 他 |
製作会社 | アニメーション制作 スタジオディーン |
その他の情報 | 出版社 KADOKAWA |