熱血アニメ列伝その16 火を吹く重装改!『 機甲界ガリアン 』

皆さんは、「ジョジョ」と言ったら、誰の事を思い出しますか?

「初代のジョナサンか、ジョセフかなあ?」
「第三部の承太郎がジョジョって違和感あるよねw」

なんて声が聞こえてきそうですが、ロボットアニメ好きの間では「ジョジョと言ったらあのロボットアニメでしょ!」と声をあげる人が多数いる作品があるのです。

今回は、そんな80年代のロボットアニメ『機甲界ガリアン』をこの列伝では取り上げたいと思います♪いつもの通り、まずはあらすじから!

異世界どころか異星が舞台の異色ファンタジー!『機甲界ガリアン』のあらすじ

以前、この列伝でも取り上げた富野監督の『聖戦士ダンバイン』は、異世界バイストン・ウェルが舞台の作品でした。しかし、ダンバインの場合は、今我々がいる現代の地球と密接な関係のある作品でもありました。

しかし、今回の『機甲界ガリアン』は、全く舞台が地球とは関係のない、遙か彼方の銀河系「クレセント銀河」にある「惑星アースト」という星が舞台となっています。

惑星アーストは、文明のレベルが中世ヨーロッパ時代程度の、まだまだ発達途上の段階でしたが、ある時からこの星に突如として現れた「マーダル」という男により、ロボット兵器が闊歩する戦乱の時代へと突入してしまいます。

このアーストには、古代に栄えた文明があり、その時代に活躍していたロボット「機甲兵」をマーダルは次々と発掘して、この星の征服へと乗り出したのです。

先ほど書いた通り、この星の文明は中世ヨーロッパ程度のレベルの為、このロボット兵器にアーストの人々は抵抗する術がありません。そうして、マーダルは惑星アーストをあっと言う間に征服されてしまいます。

そんなマーダルに滅ぼされた王国の一つ「ボーダー」。

物語は、このボーダーがマーダルによって滅ぼされ、その日に生まれた王子「ジョルディ」がボーダー王の忠臣「アズベス」によって辛くも脱出されるところから始まります。

ボーダー王国滅亡から12年。アズベスの孫として(ボーダー王の嫡子である事は本人にも秘密)逞しく成長したジョルディは、反マーダル勢力が立てこもる「白い谷」へとたどり着き、そこで伝説とされていた「鉄巨人ガリアン」とめぐり合います。

ガリアンは、マーダル軍の機甲兵を次々と撃破。伝説通りの強さを発揮します。ジョルディ王子の、惑星アーストを取り戻す戦いが、こうして始まったのです。

パワーアップ回の超お手本!ガリアン重装改の強さが熱い!!

あらすじで語った通り、地球とは全く関係のない星、惑星アーストが舞台のこのガリアンの物語、いかがだったでしょうか?

最近の作品も含めて、日本のロボットアニメで、完全に地球とは関係のない惑星が舞台、さらにファンタジー色が少しある、というのはかなり珍しい作風と言えます。

ダンバインほど、「剣と魔法のファンタジー」的な要素はありませんが、ガリアンは異星が舞台でありながら、中世ヨーロッパ時代の文明レベルの数々の設定が独特の雰囲気を作り上げています。

この作風の独特さは、何と言っても『装甲騎兵ボトムズ』で有名な「高橋良輔」監督の手腕によるモノが大きいでしょう。ボトムズも地球とは全く関係のない「アストラギウス銀河」の物語ですし、高橋監督の得意なパターンとも言えます。

そんな本作の「ロボットアニメ」としての熱さ的なポイントを探ると、何と言っても「主人公機ガリアン」の強さと格好良さがしびれますね!

デザインも本当に当時にしては洗練されたヒロイックな物ですし、序盤ではほとんど対抗するものの無いマーダル軍の機甲兵達をばったばったと倒していく様は、物凄くカタルシスを感じます。

しかし、あくまで個人的にですが、ガリアンの一番の熱血ポイントは、第10話の「火を吹く重装改」に集約されています。

機甲界ガリアン
画像引用元:youtube.com

この前の話までで、ガリアンはその機体の特性上の弱点を突かれ、ダメージを負います。その修繕も間に合わない状況で、味方の「白い谷」はマーダル軍の総攻撃に遭い、絶体絶命!

そんな状況の中で、出現する、パワーアップしたガリアン、その名も「ガリアン重装改」!(アサルトガリアンの名称もあり)

改造する前は、剣しか武器がなかったガリアンですが、巨大な2連装の大砲を装備。

マーダル軍は基本的に数でガリアンを圧倒していましたが、その数をモノともしない程のパワーアップをこの「重装改」は果たしているのです。マーダル軍の兵士もそのガリアンの強さに「以前の10倍強くなっています!」と思わず悲鳴めいた声を上官にあげるほど。

この

「その前まで弱点を突かれて窮地に陥る」
 ↓
「弱点を補ってさらに大幅なパワーアップ」
 ↓
「敵を殲滅。その強さを見せ付ける」

という、パワーアップ回としての超王道の展開だけで、自分はご飯が何杯も食べられる!というぐらいに血を熱くさせる事が出来ます。

ロボット界のジョジョの熱い生き様を見よ!2クールだから短いし!

さて、冒頭で書いた「ロボットアニメ好きにとっての“ジョジョ”」とは、このガリアンの主人公ジョルディ王子の事なのです。

本名は「ジョルディ・ボーダー」ですが、通称が「ジョジョ」という訳ですね。

これまた、個人的な事なのですが。自分のmp3プレイヤーのプレイリストで、ガリアンのOP「ガリアン・ワールド Run For Your Life」の後に、ジョジョの奇妙な冒険のOP「ジョジョ~その血の運命(さだめ)~」をセットして続けて聞いたりしております(笑)。

それぐらい、どちらの作品も好きなので、「ジョジョと言えば奇妙な冒険の方!」と言う方にも、是非、この「ロボットアニメのジョジョ」が活躍するガリアンを見て欲しいところです。

バンダイチャンネルなどで、ガリアンの配信はされているので、比較的簡単に今でも見る事は出来る作品だと思われますので、是非、興味を持った方は2クールとそんなに長くないアニメですので、一度見てみてくださいね♪

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