ガーリッシュナンバー 第3話「邪道な千歳と王道展開」【感想レビュー】

 前回の話では、千歳の主役を務めるアニメが、笑っちゃうくらいに作画崩壊を起こしていましたね。あのくらいひどい出来だと、私ならおそらく数十秒ももたないうちに切ってしまいそうな、てる吉です。

 さて、では第3話のあらすじと感想にいってみたいと思います。

第3話「邪道な千歳と王道展開」

ついに、千歳がヒロインを務めるアニメのアフレコがスタートした。八重や京が緊張する中、なぜか千歳だけは自信満々で、全く謙遜する様子もなく、初回のアフレコに臨むのだが、その自信はあっけなく砕け散ることに。

千歳だけスタッフの思う通りに演技もできず、何度もリテイクをさせられ、挙句の果てにはスタッフの指示もちゃんと受け止めることが出来ずにいた。ようやく危機感を抱いた千歳は、ベテラン声優の百花に助けを求める・・・。

さらに折り合いが悪くなる原作と製作サイド

 キービジュアルのイメージが、イメージとかなりかけ離れていると主張する原作サイド。PVの時と全然違うとか、もはや話にならないですよね。PV詐欺とでも言っていいくらい。修正の依頼を出されていても、適当にごまかすのは仕事をする人間が絶対にやっちゃいけないことです。原作者もかわいそうだ。

根拠のない自信ほど怖いものはない

  先輩声優の百花と万葉にきちんと挨拶をする八重と京。素通りされたことに何でと言わんばかりの表情の千歳。そりゃそうでしょうよ。いや、そもそもあなたが先輩声優に挨拶しなくていいんですかね?

千歳をチラ見する万葉。お前、挨拶に来ないのかよ的な視線だ。それがちょっと怖かったりする。それを察してか、八重が慌てて千歳に促す。それに対し、「主役もやるの?」と平然とした態度。怖いもの知らずの千歳さん、恐れ入ります。

千歳の演技に大注目!!

ガーリッシュナンバー 第3話「邪道な千歳と王道展開」
画像引用元:©Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会

 そして、とうとうアフレコが始まる。千歳の第一声を聞いた私の正直な感想。「な、なんだ・・・この棒演技は。ひどいを通り越している(笑)」でした。あまりの下手くそさに、思わず爆笑してしまいました。こんな演技で、今までよく偉そうにしていたものだ。あまりの出来の悪さに万葉や百花、それにスタッフも呆れ返る。それとは裏腹に、してやったぜ的な顔で座り込む千歳を憐みの目で見る百花。その顔やめてください、千歳がめっちゃかわいそうですよ。

 何度もリテイクをさせられ、家でふてくされてしまう千歳。「私は悪くない、社会が悪い」という千歳を、優しく諭す悟浄。説得力があり、少しは自分の立場を理解したような感じか?

原作者も「これは違う」と千歳の演技にダメ出しをするのだが、「この子はこれしかないから、いただいちゃいましょう」と妥協する音響監督。なるほど、こうやってゴミアニメは出来上がっていくのですね。

ようやく自分の立場に気付いた千歳。気付いてくれて、なんだか嬉しい気持ちでもある。毒のある兄妹の口合戦に、思わずニヤケてしまう。私も千歳の頭撫でさせて下さい。

 音響監督に相談しても全く分からなかった千歳は、百花に相談することに。百花から分かりやすいアドバイスを受け、何かを掴んだ様子の千歳。次のアフレコで、千歳は見違えるように成長していた。あまりの変貌ぶりに共演者やスタッフ達も驚きを隠せない。千歳、あなたはもしかしたら無駄に才能があるのかもよ・・・?

 珍しく飲み会に付き合う万葉。お酒は付き合い程度と言うが、嫌なことがあった時、少し気分がいい時にも飲むそう。それかなり飲みますよね(笑)。

千歳の思わぬ才能が明らかになった回

 今回の話で、一番の見所はやはり千歳が短時間で見違えるほどに成長したということですね。最初は、聞くのもためらわれるほどのひどい演技っぷりでしたが、百花にアドバイスを貰い、そこからヒントを得て、その場にいた誰もが思うくらい上手くなりました。普通なら、こんな短時間で上手くはならないはず。千歳のことを、私は今までバカにしてましたが、今回の話で少し見直しました。かと言って、性格も同じように変わってくれないのが彼女の魅力なわけで(笑)。そして、原作と製作サイドのしがらみが、以前よりも増していました。もしかすると、PVよりひどい出来の1話が誕生するかもしれません。次回は、そんな第1話が放送みたいですが、一体どんな出来映えになっているのか、別の意味で楽しみですね。

 原作:渡航       監督:井畑翔太       出演:千本木彩花、石川由依、本渡楓、鈴木絵理、大西沙織 他       製作:ディオメディア       公式サイト:http://www.tbs.co.jp/anime/gn/

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