ジョジョの奇妙な冒険 4部の頼れる大人!帰ってきた 空条承太郎 の活躍!

空条承太郎は第3部、つまり第4部『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の前章にあたる作品の主人公でした。当時は高校生で、戦闘において策を弄するクールな一面をもちながら、母親に反抗的な態度をとってみたりする少年らしさもありましたが、今回第4部では28歳になっています。

めったなことで取り乱さず、つねに東方仗助とその仲間たちをリードしてくれる頼もしい存在(ただし3部のころ同様口数が少なすぎて、時に誤解を受けたりはしていますが)。

3部の主人公が頼れるサポート役に

3部の時点ではスタンドに目覚めたばかりでしたが、4部では戦闘経験を積み重ねており、スタンドバトルのノウハウを仗助達に教えてくれる師匠的存在になっています。

また、主人公ではないとはいえ、第1話目のタイトル『空条承太郎!東方仗助に会う!』からも分かるように最初から重要なキャラとして登場しています。

東方仗助は空条承太郎の祖父であるジョセフ・ジョースターの隠し子ですから、年下の仗助は承太郎の叔父にあたる…そんな複雑な血縁関係でありながら仗助に「承太郎さん」と頼りにされる元主人公の活躍はときに仗助(主人公)の存在を喰って見えるほどです。 

空条承太郎 の、若い人材を育てる「抜群のアドバイス」

空条承太郎 ジョジョ
画像引用元:©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険DU製作委員会

ただし存在を喰っているといっても、他の登場人物をおしのけて戦闘に参加するわけではなく、むしろ若いスタンド使いを育てるような一歩引いたアドバイザー的な活躍が目立ちます。3部のころの承太郎は不良という自覚もあってか、人を寄せ付けない雰囲気がありました。本質は身内や友人を思いやる優しい心を持っているのですが、それを言動で示すということがあまりないキャラクターでした。しかし4部では仗助やその友人の広瀬康一、虹村億泰に対し、気を配った言動が垣間見える「よき大人」になっています。

特に東方仗助とタッグを組んでネズミのスタンド使いをハンティングする第16話『「狩り(ハンティング)」に行こう!』ではその姿勢が顕著に見えます。精確なスナイピングをしてくるネズミのスタンド、弾があたったところは肉が溶けていくという凶悪な代物。また用心深いネズミは自分の姿を隠して攻撃してくるため、狙撃の軌道からネズミの位置を特定する必要がありました。

仗助のスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」は治癒力がありますが、仗助自身を治すことはできません。そこで承太郎は自らが囮になって、わざとネズミに撃たれ、狙撃位置を仗助に見極めさせようとします。仗助に重要な役割を割り当てて、成長を促しているようにさえみえる承太郎。プレッシャーでガチガチになっていた仗助が敵の撃破に成功し、

「プレッシャーを跳ね返す男」

と自信をつけるまで見事サポーター役に徹しました。

また第23話『シアー・ハート・アタック その1』第24話『シアーハートアタック その2』のストーリーではスタンド戦闘経験の少ない広瀬康一に的確なアドバイスをし、身を守るよう伝えます。しかし承太郎の言葉を「慎重すぎる」と軽く考えた康一は勝手にスタンドで敵を追跡し、ピンチに陥ります。このときも承太郎は康一を身を挺して守ります。その後敵相手に善戦した康一にたいしても賞賛の言葉を送る…アドバイスを無視された結果重傷を負ったというのに!

第25話『アトム・ハート・ファザー』、承太郎がつまかえた敵を億泰が逃がしてしまった際にも、自分のミスだと謝る億泰に対し、フォローしているような言葉がけ、本当に4部になってからの承太郎は懐が深いです。

実はこの時点で妻帯者の子持ち?!

未来の話になりますが『ジョジョ』6部の主人公は空条承太郎がアメリカ人女性と結婚して出来た娘、空条徐倫(クウジョウジョリーン)。

徐倫の年齢が19歳、6部での承太郎の年齢が41歳ということをもとに計算すると、第4部の28歳時点ですでに6歳の娘がいるパパだったことになるのです。

これなら頼もしくなっているのも納得ですね。

「普通の人間」が一番怖い。『ジョジョ4部』のラスボス・吉良吉影

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