『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』2期 第16話(第41話)「人として当たり前の」【感想コラム】

3月1日にリリースされる、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期のオープニングテーマであるKANA-BOONの「Fighter」。そのアニメ版ジャケットが公開となりました。また1月29日からは先行でフルバージョンの配信もリリースされています。

さて、『鉄血のオルフェンズ』第41話も感想、考察、etcをやっていきたいと…思います……。

『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第41話「人として当たり前の」

ギャラルホルンによりタービンズの名瀬、アミダが散ってから数日。歳星で葬儀がつつましく執り行われるさなか、ジャスレイはさらなる手を打とうとしていた。

ジャスレイの画策

ギャラルホルンの襲撃によりその命を散らせたタービンズの名瀬とアミダ。しかしハンマーヘッドや機体ごとギャラルホルンに回収されてしまいます。

そんな名瀬たちを偲んで歳星で葬儀をあげようと企画する親父さんに対して、名瀬たちはギャラルホルンから狙われていた犯罪者だと納得がいかずに噛みつくジャスレイ。そしてそんな彼に対して今回の一件に関与しているのではと疑いをもっているマクマード。テイワズ内には一気に不穏な空気が流れます。

タービンズを失脚させることに成功するも、親父から認められないことにまだ納得のいかないジャスレイは次なる標的をまさかのマクマードに合わせます。

ジャスレイはテイワズ内でのし上がるためでなく、テイワズそのものを乗っ取ろうと画策しているのでしょうか。

どっちにしろかなり大きくでたジャスレイ。テイワズ内の内輪もめがここにきてかなり大きく発展しようとしていました。この戦いはどこまで尾を引くことになるでしょうか。

一方で、当然こんな不自然なことが起こったのには裏で糸を引いてる人間がいると勘づいている鉄華団の面々。

それでも、ここで弔い合戦を仕掛けることは命懸けで家族や鉄華団、そしてテイワズを守った名瀬やアミダの意思に反する行為であり、ジャスレイの目的はあくまで『鉄華団』であること、
つまり、ここでのこのこと出ていってしまえばそれこそ相手の思うつぼであるとわかっているオルガは手を出すことを拒みます。

わかっていても手を出すことができない。この一件で一番心身ともに疲弊しきっているのはオルガであることは間違いないでしょう。

さよなら

名瀬とマクマードの計らいで、テイワズでお世話になれることが決まったラフタたち。そこでアジーはラフタに鉄華団に残るべきではと助言します。

鉄華団に残るべきか、テイワズに残るべきか、悩んでいるラフタは最後の夜に昭弘をデートのお誘いをします!!
筋肉バカの昭弘はなぜかみんなを誘おうとしてしまうものの、シノの副団長命令というナイスアシストによりどうにか二人っきりでバーへ行くことに。

これまで昭弘とラフタはお互いが劣悪な環境で育ち、そんな環境が当たりまえだと思っていたところに鉄華団、そしてタービンズという「居場所」を見つけて初めていろんな人の暖かい思いに触れて初めて『人として当たり前の』生活をすることができた。

いろいろと似た境遇で育った二人には魅かれるものがあったのかもしれません。

『だって私はあんたのそういうところが…』ラフタは言いかけた言葉をぐっと飲み込み、お世話になった人たちを裏切るわけにはいかないとタービンズに残る決意をします。

自分の気持ちよりも大切な誰かの為に家族を守る道を選ぶ、タービンズの女性らしいというか、彼女らしい決断でした。

別れ際にはぎゅうううっと昭弘に抱擁するラフタ、こういう恋する女の子な感じも彼女の魅力でしょうか。羨ましいぞ昭弘そこを代われ。

ここでラフタを止めなかったのは、昭弘が本当に鈍いのか、それともラフタの気持ちをわかったうえでの昭弘なりの優しさなのかわかりかねますが、二人はここで本当に…本当に最後のお別れとなります。

ラフタは一言ぽつり。

『さよなら』

撃たれた凶弾

鉄華団を去りタービンズに残ることを決めたラフタ。

その帰り際に、ぬいぐるみ屋によったラフタは、そこで太眉のお世辞にも可愛いと言えるかわからない、なんだか誰かに似たぬいぐるみを発見します。

その、ぬいぐるみを手にした刹那でした。

数発の凶弾がラフタを襲います。

それは鉄華団を挑発するために、ジャスレイが仕掛けた刺客でした。
さすがのことに動揺と怒りを隠しきれない鉄華団の面々。

いつものようにガンダムとつながっている三日月。格納庫には、より禍々しく、より獣のような形に改良された新型のガンダム・バルバトスが鎮座していました。

『バルバトスルプスレクス』ルプスは”狼”、そしてレクスは”王”を意味する言葉です。

バルバトスを前に三日月は問います。

『どのくらいやればいいの?』

大事な葬式であそこまでコケにされ、それでも親父や名瀬たちのために手は出さないと決めていたオルガがついに三日月に命令を下します。

『徹底的にだ。しがらみなんざ一切どうだっていい。俺らは鉄華団だ』

『俺らが同じ先を望むなら道理もくそも関係ねぇ。全て根こそぎ叩き潰せ』

全てのしがらみを捨てた

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』2期 第16話(第41話)「人として当たり前の」【感想コラム】
画像引用元:©創通・サンライズ・MBS

復讐することは簡単かもしれませんが、それは名瀬たちが望むことではなく、ましてやこれまで良くしてしもらった親父やテイワズという築いてきた地位にも亀裂が走る。

もちろん、ギャラルホルンとの共闘関係も揺らぎオルガの言う『目標』からは遠のいてしまう。

なによりも、やられてはやり返すを繰り返すだけの過去と同じただの野良犬の集まりに戻ってしまう。

そんなしがらみをぶち壊して、三日月に命令を下したオルガ。いままでで一番カッコイイ瞬間だったかもしれません。

しかし、フミタン、ビスケット、アストンこれまでいろいろなキャラクターが命を落としてきましたが、なんでしょう、最早今回のお話は言葉が出ませんね。前回の悲しみもままならぬうちにまさかこういうことになるとは思っていませんでした。

名瀬さんやアミダさんが体を張って家族たちの命を守ったことでこれ以上のフラグはないと思っていた矢先に、しかも二週続けてこのような悲劇が続くとは…。

一期から三日月と張り合うほどのパイロットとして活躍してきたキャラで鉄華団にいたころは面倒見のいいお姉さんなイメージが強かったのですが回が進むごとにいろんな魅力が溢れてきたラフタ。

いち鉄血ファンとしては昭弘がラフタとイチャコラしてるエンドとか見たかったわけですよ…。

三日月のなんだかプロポーズともとれる天然な発言に、アトラがずっと赤面してるシーンが中盤にぶっこまれて来たのですが、それすらも薄まってしまうほどの回でした。

来週のタイトルは『おとしまえ』。なんともわかりやすいタイトルですね、新型バルバトスが無双しまくるスッキリ爽快な回を期待しましょう。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想コラムのまとめ

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