『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』2期 第19話(第44話)「魂を手にした男」【感想コラム】

PS4、PS3、PC、PSVitaに対応したレコーダー用アプリ『トルネ』の東京都内で録画された人気番組のランキング・トルネ番付で、『鉄血のオルフェンズ』が2月に入り2週連続で1位を獲得したとのことです!

ランキングからわかるように、2月に入り盛り上がりをみせる鉄血のオルフェンズ。日曜日の夕方ですがみなさんあまりリアルタイムでみないのかなw 

さてさて、今週も「鉄血のオルフェンズ」感想、考察、etcをやっていきたいと思います。

『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第44話 「魂を手にした男」

ついに機動されたガンダム・バエル。マクギリスの起こしたクーデターに対しラスタル・エリオン率いるアリアンロッド艦隊は全隊を集結させようとしていた。

マクギリスの思惑

マクギリスへの復讐を果たすべくついにその正体を明かしたガエリオに対し、立ちはだかったのはギャラルホルンと手を組んでいる鉄華団の三日月。

二人が激しい戦いを続ける中で、ガンダム・バエルを起動したことでマクギリスは勝利宣言を高々と掲げるが果して…というのが前回までのストーリー。

そこに、ラスタルも全方位の通信を使い演説を始めます。それはマクギリスが地球外縁軌道統制統合艦隊を手に入れるために行ってきた裏切りや政略、そしてガンダム・バエルを動かしたことには屈せずマクギリスを討つという、まさしく「全面戦争宣言」。

あらら…マクギリスはギャラルホルンの創始者であるアグニカの魂が宿るとされているバエルこそ切り札であり、これを手に入れさせすればと考えいたようですが、アリアンロッドにはあまりその効力を発揮していないご様子。

本当に勝算はあるのか?と焦る鉄華団たちをよそにマクギリスはガンダム・バエルを手にしたことを武器に、ギャラルホルンの全戦力を以てアリアンロッドの「全面戦争宣言」を受けてたつと宣言します。

うーむ。阿頼耶識システムを自身に施しガンダム・バエルを起動させたことを、バエルは自分に選ばれたと主張しているわけですが、アリアンロッドにもギャラルホルン内部の人間にもその効力自体はあまり効いてないようにも見えますね。

ガンダム・バエルというモビルスーツは非常に強力な戦力であることは変わりないわけですが、なんだかマクギリスが暴走しているようにも思えます。

なぜイオクは慕われているのか!

『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第44話 「魂を手にした男」
画像引用元:©創通・サンライズ・MBS

先の大規模な先頭に備えて未だに戦力の集結をはかるアリアンロッド艦隊御一行。

ラスタルのもとへ謹慎中のイオクが訪ねてきました。

これまでの失態で幾人もの部下を死なせてきた無能イオクですが、それでもなお慕われるのは先代のクジャン公の功績と栄光があり、古くから慕っていた部下たちはその面影を重ねて今なお付いていくというわけですね。

鉄血のオルフェンズ最大の謎(!?)ともいえるイオクの慕われる秘密…それはただの親の七光り。

息子がこんななのにそれでさえも影響を与える先代のクジャンはそれはさぞ立派な方だったのでしょうw

ラスタルは、イオクの”過去の栄光”に話になぞらえ、マクギリスはアグニカという過去の伝説に囚われるすぎているとも主張します。

本当に歴史を重んじるならば伝説なぞ否定し、組織としてギャラルホルンの過去と向き合うべきなのだと…。

ふむ。ちょっと違う気もしますが、なんとなくクワトロの『新しい時代を創るのは老人ではない』という名言が過ぎった、そんな会話でした。

アルミリアとマクギリス

一方で、ラスタルの大暴露演説放送でマクギリスの政略をしってしまったアルミリア。

兄を貶め、自らも政略結婚であることを知りながらも、それでもこれまでのマクギリスの自分への愛情が本当なのか嘘なのかまだわからない複雑な感情に揺れていました。

ヒィ…なんて健気な女の子なんだ…。

マクギリスを殺そうと手にしたナイフ。しかし、マクギリスを刺せない、もうどうしたらいいかわからないアルミリアは、自らの喉元へナイフを突き立てます。

それを自らの手で守るマクギリス。いやナイフ深々と刺さりすぎでしょというツッコミは置いといて、それでもアルミリアは幸せすると言うマクギリス。

9歳の童女と昼ドラなみのどろどろを演じるマクギリスですが、なんとなくこのどろどろ感が岡田麿里さんの書く脚本だなーwと感じたシーンでした。

「あと一回」

アリアンロッドとの全面戦争を決めたものの、ギャラルホルンの他の幹部たちはあくまで中立の立場を貫く構えでマクギリスには協力をしない姿勢だ。

マクギリスの思惑どおりにならず、この想定外の事態に巻き込まれたのは鉄華団の面々。それでも、協力関係を築いているオルガはこれを断ることをできない。ここまで来たら引くこともうできない。

相手は戦力差が実に2倍以上はあるアリアンロッド艦隊に対して、明らかな捨て駒扱いに不満や疑問をもつメンバーも現れます。

『どうせ逃げらないならやるしかない』と考えるメンバーと、それに対して『その考えがダメなんだ』と咎めるメンバー。

『これまでオルガにすべてを任せすぎてしまった』と考えるメンバーと、『オルガの言う事に従っていれば大丈夫』と考えるメンバー。

今まで勢いできた鉄華団にも、この終盤にきてようやくメンバーに迷いや考えるということが広まってきましたねw

さすがのとばっちりにオルガもかなり頭に来ていたところに、多少の被害も仕方ないという大局的視点から被害を軽視するマクギリスの発言にさすがのオルガもキレて鉄拳さく裂。

けじめを通すために一度手を組んだ相手を裏切ることはない。がっ、筋の通らねぇことには命は懸けられねぇと、鉄華団との関係さえも危ぶまれる事態となってしまったマクギリス。

鉄華団のメンバーたちも、「あと一回」「これが最後の戦い」と鼓舞をするものの、どこか不穏な空気が流れています。

家族の絆

『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第44話 「魂を手にした男」
画像引用元:©創通・サンライズ・MBS

この異様な空気を一番察しているのがアトラでした。たしかに「あと一回でこの戦いも終わりだー」って「俺この戦いが終わったら結婚するんだ」くらいのベターなフラグ。

アトラは三日月がどこかへ行ってしまうのはないか、三日月をつなぎ留められないのではと心配していますが、クーデリアはこの異様で過酷な状況でこそ生まれた家族の絆には特別な思いがあること、そして三日月と特別な結びつきがあるのは家族であるアトラだけだとアドバイスします。

まだ複雑な思いを抱えたままで三日月のもとへときたアトラですが、逆に三日月は戦いの不安よりも、戦いに身を投じていたいたほうが安心すると言ってしまいます。

これまでもこれからも戦うことでしか自分の居場所を見いだせない三日月のその発言に、アトラは我慢できずにこれまでの思いをぶちまけるように告白。告白。告白。こくh

三日月さんのお返事は「俺は戦いのない場所なんて知らない。それでも今はアトラが泣きやむために戦っている。」

あばばばばば。かっけぇ…天然の女誑しか三日月は……。これはもうアトラちゃんヒロイン大決定ですね…間違いない……。ありがとう。

全面戦争の前の静けさ

アリアンロッド vs ギャラルホルン&鉄華団の大激突、その嵐の前の静けさのような回でした。

しかし、先週まではバエルを手にしたことでドヤ顔で自信満々だったマクギリスでしたが、今週はそのバエル効果があまり発揮されず、協力も得られず鉄華団との関係性も悪化。

それでもバエルの本当の力がわからない以上、戦況はどうなるかまだまだわかりませんね、ガエリオのガンダムキマリスヴィダールも気になるところです。

鉄華団はこの死亡フラグをどう打破していくのか、いよいよ本当にラストに向けて歩みだしたそんな1話でした。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想コラムのまとめ

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