『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』2期 第21話(第46話)「誰が為」【感想コラム】

『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第19話でも挿入歌を担当した、和楽器バンドのボーカリストでもある鈴華ゆう子さんが歌う新曲そして第46話の挿入歌「天空の先へ」がさっそく公式でYouTubeにアップされました!

今回のアニメを思い出しつつ、ぜひともチェックしてみてください!

さてさて、この挿入歌はどのような場面で流れ、どのような展開になったのか…今回も、感想、考察、etcをやっていきたいと思います。

『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第46話「誰が為」

敵の大将を狙う起死回生の一撃がジュリエッタにより阻止された鉄華団。敵艦隊に突っ込むという作戦をとった現状からの脱出は…?

それぞれの戦いの決着

激しい戦いも終盤。

ラスタルを討つため、終止符を打つために決死の特攻を仕掛けたシノは失敗に終わってしまいます。

道を切り開くために出陣したバルバトスも、命を投げ出す覚悟で止めに来たジュリエッタにそれを阻まれてしまうまさに万事休すの状況…。
シノのつくった最期の灯火を無駄には出来ないと、フロラウスの回収も出来ぬまま、続行されるナノミナーチャフによる第二陣の作戦、それは失敗におわった場合の合図であり、撤退するための最後の手立て。

一方のガエリオ対マクギリスは、ガエリオの力に終止押され気味のマクギリス。

今のところバエルの強さとやらは確認できていませんが、もしかしてバエルってマクギリスのブラフで実はなんの能力も持たないただのガンダムなのか?それともガエリオが強すぎるのか!?

そして、戦いながら思いをぶつけ合う二人。自分の力不足でマクギリスの心が救えなかった、自分の力でお前を殺したときに初めてわかりあえるのだと剣を振り下ろすガエリオ。

この二人はどこからすれ違ってしまったのか、それとも最初からすれ違っていたのか。

もうね、主人公が敵キャラとなった幼なじみと戦いを強いられるよくみるパターンのやつですよ!あれ、鉄血のオルフェンズの主人公って誰だっけ…。

激しさを増す攻防の最中、マクギリスはアルミリアに刺された手の痛みで一瞬操縦桿を握る動きが鈍る!(まさか先週ツッコんだ、ナイフ深々と刺さりすぎだろというツッコミはフラグだったのか!?)

その一瞬を見逃さないガエリオの攻撃を庇ったのはマクギリスの忠誠を誓った石動…。

マクギリスをかつて信じていたが反旗を翻した男と、なおもマクギリスの理想を信じている男、どちらも救われない結末になってしまいました。

命より大事なもの

『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第46話「誰が為」
画像引用元:©創通・サンライズ・MBS

なんとか撤退に成功した鉄華団。

最後の戦いと決め込んだが、結果は惨敗に終わってしまった、それでも相手が生きているしこちらもまだ生きている。つまりはまだ『終わり』じゃありません。

鉄華団の艦内はまるで戦時中の野戦病院のような有様。

それでも鉄華団に戦う以外の道は残されていない、それが例え絶望的な戦力差でも。

これ以上の犠牲の先に仲間の命より大切なものがあるのか、はたまたこれまで散っていった仲間の命を無駄にするべきではないのか…オルガは心が揺らいでいました。

冷たくなった仲間たちを前に、鉄華団のやってきたことは本当に正しかったのかと弱気な発言をするそんなオルガをヤマギが一喝します。
オルガの言葉を信じて戦ったシノを思い、弱気な発言をするオルガをどうしても許せなかったのかもしれません。

シノはいろいろな人間の集まり、それでも家族である鉄華団の仲間たちを守っていきたいという思いがありました。

だからこそ、自分の命にかえてでもこの最後の戦いを終わらせようとした。ユージーンの言葉にシノの気持ちをようやく汲み取れたヤマギは、自分にも鉄華団のためになにかやれないかと決意を新たにするのでした。

シノとヤマギのコンビは変な感情抜きにいいコンビだったと思います。

地球支部のタカキはアストンを失い鉄華団を去っていきました。それもまた一つの選択だと思いますが、ヤマギはシノのためになにかできないかと前向きな道を選びました。

そしてオルガもまた三日月との会話でようやく弱気な気持ちを払拭できていました。

三日月との会話で、自分のこれまで選択で仲間をあらぬ方向へ連れて行ってしまったのではという懸念は間違いだったと気付かされます。

自分では周りの人間がオルガを支えていて、散っていた仲間、鉄華団の家族、すべての人間に連れてきてもらっていたのだと。

まさかのCパート!!!

状況としては悪いままですが、鉄華団の中のメンバーはようやく前向きな気持ちになれた(というよりならざるを得ない)、そんな回でした!!いやーまだまだこれからっしょ~…と終わると思ったら、不穏なCパートがありました……。

一度撤退し、火星で迎え撃つ作戦をとろうとしていたマクギリス。しかし、ギャラルホルン火星支部の支部長である新江・プロトにまさかの入港拒否をとられてしまいます。そう、すでにラスタル派に寝返っていたのです。

火星の戦力に頼ろうとしていたところで内部の人間にまで裏切られたマクギリス。暗雲が立ち込める不穏な終わり方、そして47話のサブタイが「生け贄」って怖すぎる!!!

展開がラストスパートへ向かうたびに毎週誰かしらが犠牲になっていく鉄血のオルフェンズ。個人的にジュリエッタが三日月との一戦を経て、自分は三日月のような阿頼耶識の悪魔じみた強さではなく、人間的な強さを追求することを決意するシーンは熱いポイントだと思いました。

さてさてラスト50話までもう少し、来週も楽しみです。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想コラムのまとめ

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